2022年11月30日水曜日

十一月じわり感染ふえてゆく

十一月じわり感染ふえてゆく

暖かだった十一月もコロナ感染が増えながら過ぎてゆきます。
じゅういちがつ じやりかんせん ふえてゆく
季語:十一月(じゅういちがつ)
陽暦十一月で霜月をいう。立冬(十一月八日頃)を迎えるが、まだ寒くはなく、空も野山も澄みとおる頃である。暖かな日和が続くかと思えば、ときに時雨たり稀に霜の降る日もある。

2022年11月29日火曜日

父の歳数えてみれば日短し

父の歳数えてみれば日短し

ふと思えば父より歳を重ねてきました。
ちちのとし かぞえてみれば ひみじかし
季語:日短し(ひみじかし)
冬の日の短いことをいう。秋分以降、十一月、十二月と日暮は早くなり、冬至は最も日中の時間が短くなる。

2022年11月28日月曜日

小春日と思う間もなく暮れかかる

小春日と思う間もなく暮れかかる

暖かな午後のうたた寝にふと気がつけばもう暮れかかります。
 俳こはるびと おもうまもなく くれかかる
季語:小春日(こはるび)
陰暦十月の異称である。まだ本格的な冬とはならず暖かい日和が春先の陽気を思わせるが、春とは区別して「小春」という。冬囲いに精を出したり、越冬野菜を取り入れたり、大根や柿を吊るし干にしたり、本格的な冬に備えるころの日和である。

2022年11月27日日曜日

のんびりと朝納豆の日曜日

のんびりと朝納豆の日曜日

年中食べているのに、納豆が冬の季語だとは知らなかった?!
のんびりと あさなっとうの にちようび
季語:納豆(なっとう)
納豆には関東が主流の糸引き納豆と、大徳寺納豆に代表される、塩辛納豆(乾燥した納豆)の二種類がある。糸引き納豆はよく煮た大豆を藁に包み自然発酵させるか、納豆菌で醗酵を促して作る。塩辛納豆は柔らかくした大豆にこうじと大麦を加え、塩水につけて熟成させた後、生姜や山椒、紫蘇などの香辛料で匂いを付けた後乾かして仕上げる。

2022年11月26日土曜日

少年の夢駆け巡る大花野

少年の夢駆け巡る大花野

大観衆の中ドイツ戦に勝利し夢を叶えた選手達にアッパレ!
しょうねんの ゆめかけめぐる おおはなの
季語:花野(はなの)
萩、薄、桔梗、吾亦紅、釣舟草など秋の草花が咲き乱れる野原のこと。春の華やぐ野とは違い、秋風に吹かれる花々には哀れをさそう趣がある。 

2022年11月25日金曜日

木漏れ日の吾が枕辺に冬浅し

木漏れ日の吾が枕辺に冬浅し

木の葉が落ち始めた木の間から午後の日が射して暖かです。
こもれびの わがまくらべに ふゆあさし
季語:冬浅し(ふゆあさし)
冬に入ったばかりの頃をいう。街路樹の落葉が始まり、しぐれたかと思えば小春日和もある。まだそんなに寒くないころである。

2022年11月24日木曜日

冬晴や歓喜の声はドーハから

冬晴や歓喜の声はドーハから

雨が上がって冬晴の朝、日本勝利の歓喜の声を聞きました。
ふゆばれや かんきのこえは どーはから
季語:冬晴(ふゆばれ)
小春日が初冬の季語であるのに対し冬日和は厳寒の季語になる。よく晴れた冬の穏やかなひと日は、雪国の人たちにとって貴重な一日となる。

2022年11月23日水曜日

ドーハ気にしつつ勤労感謝の日

ドーハ気にしつつ勤労感謝の日

いよいよワールドカップ日本:ドイツ戦が始まります。
どーはきにしつつ きんろうかんしゃのひ
季語:勤労感謝の日(きんろうかんしゃのひ)
十一月二十三日。働くことを喜び働く人に感謝する国民の祝日である。

2022年11月22日火曜日

冬構え終着駅は始発駅

冬構え終着駅は始発駅

北国は雪のちらつく「小雪」秋の終わりは冬の始まりです。
ふゆがまえ しゅうちゃくえきは しはつえき
季語:冬構え(ふゆがまえ)
冬の寒さが厳しい地方では、風除けや雪除けを家の周囲に施し、本格的な冬に備える。庭木なども雪吊や藪巻きがなされ、家屋敷全体が鎧ったようになる。これを冬構えという。

2022年11月21日月曜日

膝疼く十一月の雨の朝

膝疼く十一月の雨の朝

寝方が悪かったようで膝の痛みで目が覚めました。
ひざうずく じゅういちがつの あめのあさ
季語:十一月(じゅういちがつ)
陽暦十一月で霜月をいう。立冬(十一月八日頃)を迎えるが、まだ寒くはなく、空も野山も澄みとおる頃である。暖かな日和が続くかと思えば、ときに時雨たり稀に霜の降る日もある。

2022年11月20日日曜日

生家出て入院暮らし神の留守

生家出て入院暮らし神の留守

恵比寿講の飾りしてるかなぁ昔は楽しかった思い出がある。
せいかでて にゅういんぐらし かみのるす
季語:神の留守(かみのるす)
陰暦十月は神無月と呼ばれ、全国の八百万の神様がこぞって出雲大社に集まる。神が留守となった神社の氏子たちは不安を覚え、恵比寿様などを留守神として祀る。信心の厚さゆえか、「神の旅」「神送」「神迎」、神が集まる出雲は逆に「神在祭」など類似の季語も多い。 

2022年11月19日土曜日

シャッターチャンスふいにする嚏かな

シャッターチャンスふいにする嚏かな

ここ一番の大事なときに出るクシャミ!
しゃったーちゃんす ふいにする くしゃみかな
季語:嚏(くしゃみ)
冬の冷たい空気などで鼻孔が刺激をうけたときの呼吸器系の反応をいう。寒さによる風邪の兆候ともとられる。

2022年11月18日金曜日

長き夜の廊下を急ぐ白衣かな

長き夜の廊下を急ぐ白衣かな

病棟で何かあったのか忙しく足音が行き交います。
ながきよの ろうかをいそぐ はくいかな
季語:長き夜(ながきよ)
秋の夜の長いことをいう。秋分が過ぎると、昼よりも夜が長くなり気分的にも、夜の長さが身にしみる。残暑もなくなり、夜業や読書にも身が入る。春の「日永」に対応する季語である。

2022年11月17日木曜日

朝の日に華やぐ雑木紅葉かな

朝の日に華やぐ雑木紅葉かな

真っ赤な紅葉も綺麗ですが赤や黄色の色様々な紅葉がいいネ!
あさのひに はなやぐ ぞうきもみじかな
季語:雑木紅葉(ぞうきもみじ)
名の木の紅葉、雑木林の紅葉を言う。楢やぶな、くぬぎに楓などさまざまな色合いが重なり合う。

2022年11月16日水曜日

薄紅葉日の傾ける遊歩道

薄紅葉日の傾ける遊歩道

病院の辺りは温かいようで色付いてきたのは梢や枝先です。
うすもみじ ひのかたむける ゆうほどう
季語:薄紅葉(うすもみじ)
緑の残る淡い色の紅葉をいう。紅葉の走りではあるが、深い紅の冬紅葉などとは違った趣を持つ。

2022年11月15日火曜日

ナースコール押せば鳴るはず日短

ナースコール押せば鳴るはず日短

ナースコールの接触不良?何度押しても鳴らない!ヤバっ!
なーすこーる おせばなるはず ひみじか
季語:日短(ひみじか)
冬の日の短いことをいう。秋分以降、十一月、十二月と日暮は早くなり、冬至は最も日中の時間が短くなる。

2022年11月14日月曜日

日溜りの溜まる間もなし夕時雨

日溜りの溜まる間もなし夕時雨

機嫌が良かったのに不機嫌になったり我儘になったかなぁ。
ひだまりの たまるまもなし ゆうしぐれ
季語:夕時雨(ゆしぐれ)
冬の初め、降ったかと思うと晴れ、また降りだし、短時間で目まぐるしく変わる通り雨。この雨が徐々に自然界の色を消して行く。先人達は、さびれゆくものの中に、美しさと無常の心を養ってきた。

2022年11月13日日曜日

静けさの冬の始の日曜日

静けさの冬の始の日曜日

用事もなく静かな冬の始の日曜日です。
しずけさの ふゆのはじめの にちようび
季語:冬の始(ふゆのはじめ)
陰暦十月の名称。陽暦の十一月頃で、冬を初冬、仲冬、晩冬と三区分した時の初めに当る。大気はひんやりとしているが、紅葉が残っていたり、米作りの済んだ田が広がっていたりする。秋の名残を惜しみつつ冬に向かう頃。

2022年11月12日土曜日

体位交換して釣瓶落しかな

体位交換して釣瓶落しかな

三時の体位交換をして窓を見ると瞬く間に暮れていきます。
たいいこうかんして つるべおとしかな
季語:釣瓶落し(つるべおとし)
三時の体位交換を終え窓側を向くと瞬く間にくれていきます井戸底にすとんと釣瓶が落ちるように、瞬く間に暮れてしまうこと。

2022年11月11日金曜日

花の名は花片喰と知る小春

花の名は花片喰と知る小春

あの花の名前は「ハナカタバミ」と教えてもらいました。
はなのなは はなかたばみとしる こはる
季語:小春(こはる)
陰暦十月の異称である。まだ本格的な冬とはならず暖かい日和が春先の陽気を思わせるが、春とは区別して「小春」という。冬囲いに精を出したり、越冬野菜を取り入れたり、大根や柿を吊るし干にしたり、本格的な冬に備えるころの日和である。



2022年11月10日木曜日

エアコンのフィルター洗う小春空

エアコンのフィルター洗う小春空

エアコンのフイルター掃除に良い小春日になりました。
えあこんの ふぃるたーあらう こはるぞら
季語:小春空(こはるぞら)
陰暦十月の異称である。まだ本格的な冬とはならず暖かい日和が春先の陽気を思わせるが、春とは区別して「小春」という。冬囲いに精を出したり、越冬野菜を取り入れたり、大根や柿を吊るし干にしたり、本格的な冬に備えるころの日和である。

2022年11月9日水曜日

草の花君の名前を知らなくて

草の花君の名前を知らなくて

散歩の途中見つけたコスモスのようなピンクの花の名は?
くさのはな きみのなまえを しらなくて
季語:草の花(くさのはな)
秋に咲く草々の花のこと。よくぞ咲いている、という思いがある。そこから、しみじみ、可憐、地味、はかないという思いが湧くが、逆にしぶとい、という印象もなくはない。

2022年11月8日火曜日

晴渡る朝や小春の日和なり

晴渡る朝や小春の日和なり

今朝も良く晴れて暖かな小春日和となりました。
はれわたる あさやこはるの ひよりなり
季語:小春(こはる)
陰暦十月の異称である。まだ本格的な冬とはならず暖かい日和が春先の陽気を思わせるが、春とは区別して「小春」という。冬囲いに精を出したり、越冬野菜を取り入れたり、大根や柿を吊るし干にしたり、本格的な冬に備えるころの日和である。

2022年11月7日月曜日

立冬や眩しき声の晴れ女

立冬や眩しき声の晴れ女

昼ごろから晴れて明るい声の人が部屋に入ってきました。
りっとうや まぶしきこえの はれおんな
季語:立冬(りっとう)
冬の最初の日。二十四節気の一。太陽暦の十一月八日頃。まだそれ程寒くはないが、冬の声を聞くと吹く風もこころなしか冷たく感じられる。

2022年11月6日日曜日

不自由が自由を思う秋深し

不自由が自由を思う秋深し

秋の風と光は冬の風と光に変わるころ不自由と自由を思う。
ふじゆうが じゆうをおもう あきふかし
季語:秋深し(あきふかし)
秋も終わり近い頃をいう。秋の夕暮ではない。「晩秋」より心理的な要素を含む。「暮の秋」「行く秋」「秋深し」の順に秋を惜しむ気持ちが濃くなる。

2022年11月5日土曜日

うすうすと眠気を誘う薄紅葉

うすうすと眠気を誘う薄紅葉

枝先から色付いて風に揺られる薄紅葉に眠気を誘われます。
うすうすと ねむけをさそう うすもみじ
季語:薄紅葉(うすもみじ)
緑の残る淡い色の紅葉をいう。紅葉の走りではあるが、深い紅の冬紅葉などとは違った趣を持つ。

2022年11月4日金曜日

夕しぐれ機嫌の悪き人来たる

夕しぐれ機嫌の悪き人来たる

夕暮れに雨が降り出して不機嫌そうな人が来ました。
ゆうしぐれ きげんのわるき ひときたる
季語:夕時雨(ゆうしぐれ)
冬の初め、降ったかと思うと晴れ、また降りだし、短時間で目まぐるしく変わる通り雨。この雨が徐々に自然界の色を消して行く。先人達は、さびれゆくものの中に、美しさと無常の心を養ってきた。

2022年11月3日木曜日

作句より選句に迷い文化の日

作句より選句に迷い文化の日

前月の俳句から十句を選びながらどれにしようか迷います。
さっくより せんくにまよい ぶんかのひ
季語:文化の日(ぶんかのひ)
十一月三日の祝日。明治時代は天皇の誕生日として天長節、その 後、明治節に変わったが、第二次大戦後は平和と文化を推進する 日となり、文化の日と定められた。菊の盛りの頃である。

2022年11月2日水曜日

色付くや橘の実のつぶらなる

色付くや橘の実のつぶらなる 

広場の木に生っていたミカン色の小さな実は橘の実でした。
いろづくや たちばなのみの つぶらなる
季語:橘(たちばな)
日本原種の野生の柑橘類。比較的暖かい地方に生育する常緑低木。白色の花は五弁で五、六月に咲く。秋、棘のある枝に淡黄色の三センチほどの実を結ぶ。酸味が強く生食にはむかない。

2022年11月1日火曜日

ストレッチャー風呂場へ急ぎ冬隣

ストレッチャー風呂場へ急ぎ冬隣

風呂場まで廊下を行って帰って湯冷めしそうな冬の気配。
すとれっちゃー ふろばへいそぎ ふゆどなり
季語:冬隣(ふゆどなり)
立冬を目前にして、冬がすぐそこまで来ていることを表す。四季それぞれに、「隣」の一字をつけて季題とした。「冬隣」は寒く厳しい季節に向って心構える感じがある。