俳句いきてゆくこと
日々の出来事や思いを俳句にしています
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2024年4月30日火曜日
葉桜や霊園はあの坂の上
葉桜や霊園はあの坂の上
納骨のお知らせのメールには丘の上の広々とした霊園の写真がありました。
はざくらや れいえんは あのさかのうえ
季語:葉桜(はざくら)
初夏、花が散って若葉となったころの桜をいう。花が散って葉桜になってしまったという惜しむ思いと、桜若葉の美しさを愛でる思いが交錯する季語である。
2024年4月29日月曜日
虫を追い駆ける子供ら緑さす
虫を追い駆ける子供ら緑さす
病棟の脇の草地を虫取りに駆け回る子供らに草木の若葉の緑が降りそそいぐ。
むしをおい かけるこどもら みどりさす
季語:緑さす(みどりさす)
初夏の初々しい若葉の緑をいう。その頃のさわやかな気候ともあいまって、目にしたものの気持ちを清々しくしてくれる。また段々と緑を増してゆく木々の微妙な色の違いも、この季節ならではのもの。
2024年4月28日日曜日
寝たきりの福音を待つ暮の春
寝たきりの福音を待つ暮の春
ゴールデンウィークの日曜日ベッドの上で未来への希望を思う春の暮。
ねたきりの ふくいんをまつ くれのはる
季語:暮の春(くれのはる)
春の終る頃という意味と春の日の夕暮れの二つの意味がある。行く春ほど主観的に使われず、とりとめなく用いられることが多い。
2024年4月27日土曜日
すまし汁ほどよく冷めて花菜雨
すまし汁ほどよく冷めて花菜雨
猫舌には熱すぎるすまし汁少し冷めて、具は菜の花か筍を想像してもう一口。
すましじる ほどよくさめて はななあめ
季語:花菜雨(はななあめ)
菜の花が咲く頃に降る雨。
2024年4月26日金曜日
野にありて強かに伸ぶ蔦若葉
野にありて強かに伸ぶ蔦若葉
雨上がりいつの間に生えたのか蔦の若葉が青々と伸びている生命力に感動!
のにありて したたかにのぶ つたわかば
季語:蔦若葉(つたわかば)
ツタには落葉しないフユヅタと落葉するナツヅタがある。「蔦の 若葉」はナツヅタのことで、晩春赤い芽を出し、つづいて掌状に 青く葉を広げる。つややかな輝きをもつ若葉は崖や建物の壁に美 しく張りつく。
2024年4月25日木曜日
疲れ果てまた立ち上がる花は葉に
疲れ果てまた立ち上がる花は葉に
疲れ果てても諦めないで明日に向かって立ち上がる瑞々しい葉桜のように。
つかれはて またたちあがる はなははに
季語:花は葉に(はなははに)
初夏、花が散って若葉となったころの桜をいう。花が散って葉桜になってしまったという惜しむ思いと、桜若葉の美しさを愛でる思いが交錯する季語である。【子季語】の「花は葉に」は、葉桜を眺めながらも散り果てた花を忍ぶ思いがある。
2024年4月24日水曜日
妹のこと考えている春の闇
妹のこと考えている春の闇
妹から届いたメールにどんな返事を送れば良いのか考えている春の闇の中。
いもうとのこと かんがえている はるのやみ
季語:春の闇(はるのやみ)
月のない春の夜の闇をいう。潤んだ闇のそこここに、たしかな春の息吹が感じられる。
2024年4月23日火曜日
うたた寝の合い間に欠伸日永かな
うたた寝の合い間に欠伸日永かな
朝からずっと曇り空降りそうで降らない空にまた欠伸が・・・。
うたたねの あいまにあくび ひながかな
季語:日永(ひなが)
春になり、昼の時間が伸びて来ることをいう。実際は夏のほうが春より日が長いが、心理的には冬に比べて、春は日が長く感じられる。
2024年4月22日月曜日
生きるとは一本の線燕飛ぶ
生きるとは一本の線燕飛ぶ
燕は飛びながら虫を捉えて巣の小燕に与えてまた虫取りに飛んでゆく。
いきるとは いっぽんのせん つばめとぶ
季語:燕(つばめ)
燕は春半ば、南方から渡ってきて、人家の軒などに巣を作り雛を育てる。初燕をみれば春たけなわも近い。
2024年4月21日日曜日
春雨と新看護師のやさしさに
春雨と新看護師のやさしさに
いつの間にか静かな雨の昼になり食事介助は新人看護師さんになりました。
はるさめと しんかんごしの やさしさに
季語:春雨(はるさめ)
春に降る雨の中でも、こまやかに降りつづく雨をいう。一雨ごとに木の芽、花の芽がふくらみ生き物達が活発に動き出す。「三冊子」では旧暦の正月から二月の初めに降るのを春の雨。それ以降は春雨と区別している。
2024年4月20日土曜日
スプーンにすくう白粥昼霞
スプーンにすくう白粥昼霞
椀の白粥をスプーンにすくって食めば霞の中に白粥のほの甘く広がります。
すぷーんに すくうしらがゆ ひるがすみ
季語:昼霞(ひるがすみ)
春の山野に立ち込める水蒸気。万物の姿がほのぼのと薄れてのどかな春の景色となる。同じ現象を夜は「朧」とよぶ。
2024年4月19日金曜日
万病の中の一病つちぐもり
万病の中の一病つちぐもり
世の中には数多の病があり黄砂が降る空のような重苦しさを感じます。
まんびょうの なかのいちびょう つちぐもり
季語:つちぐもり(つちぐもり)
春、空から砂塵が降ること。中国大陸の黄河流域の砂や土が春風に舞い上がり、海を越えて日本列島に降りしきる。多いときには遠くが黄色く霞んで見え、地上が黄色に染まることもある。
2024年4月18日木曜日
山笑うショートヘアーがよく似合う
山笑うショートヘアーがよく似合う
ヘアースタイルで印象が変わりますが明るい春にピッタリのショートヘアー!
やまわらう しょーとへあーが よくにあう
季語:山笑う(やまわらう)
草木が芽吹き、花が咲き鳥のさえずる春の山を擬人化して「山笑ふ」といった。中国北宋の画家郭煕の「郭煕画譜」による季語である。夏の山の「山滴る」、秋の山の「山装ふ」、冬の山「山眠る」に対応する季語である。
2024年4月17日水曜日
約束は叶わないもの落椿
約束は叶わないもの落椿
水曜日はリハビリと散歩の日、のはずがお休みに。こんな良い散歩日和に。
やくそくは かなわないもの おちつばき
季語:落椿(おちつばき)
椿は、春を代表する花。万葉集のころから歌にも詠まれ日本人に親しまれてきた。つやつやした肉厚の葉の中に真紅の花を咲かせる。花びらが散るのではなく、花ひとつが丸ごと落ちるので落椿という言葉もある。最も一般的な藪椿のほか、八重咲や白椿、雪椿などの種類もある。
2024年4月16日火曜日
海風の吹きつくところ飛花落花
海風の吹きつくところ飛花落花
海風に飛ばされた桜の花びらが窓の外に舞ってきます。
うみかぜの ふきつくところ ひからっか
季語:飛花落花(ひからっか)
花が散り落ちること。また、散って落ちた花。特に、桜の花にいう。
2024年4月15日月曜日
春の汗愛想笑いと生返事
春の汗愛想笑いと生返事
春の暑さを通り越して真夏の暑さとなっては笑うしかない一日でした。
はるのあせ あいそわらいと なまへんじ
季語:春の汗(はるのあせ)
仲春或いは晩春の季節の移り行く時、好天に恵まれたりして、気温がぐんと上がり、時には汗ばむほどの暑さを覚える。夏の耐え難い暑さとは違う。
2024年4月14日日曜日
暮れ残る昼間のほてり夕桜
暮れ残る昼間のほてり夕桜
四月とは思えない暑い日の夕暮れの中に残る桜が色濃く照らされています。
くれのこる ひるまのほてり ゆうざくら
季語:夕桜(ゆうざくら)
夕方にながめる桜。夕闇の中に咲いている桜。
2024年4月13日土曜日
屋上の菜の花見ずに退院す
屋上の菜の花見ずに退院す
気管切開した病院の屋上は花畑になっていましたが見る前に退院しました。
おくじょうの なのはなみずに たいいんす
季語:菜の花(なのはな)
菜種の黄色い花。一面に広がる黄色の菜の花畑は晩春の代表的な景色。近世、菜種油が灯明として用いられるようになってから、関西を中心に栽培されるようになった。花の莟は食用にもなる。
2024年4月12日金曜日
父の忌の父とはぐれた春の夢
父の忌の父とはぐれた春の夢
父に対して無意味な反抗心があって今となって父に申し訳なく思っています。
ちちのきの ちちとはぐれた はるのゆめ
季語:春の夢(はるのゆめ)
春の眠りにみる夢のこと。夢は春夏秋冬いつでも見るけれど、とくに春の夢は儚きもの譬えとして、古来、歌に詠まれ、物語に語られてきた。「ただ春の夜の夢の如し」などのように。
2024年4月11日木曜日
知らざりし雀が落とす桜花
知らざりし雀が落とす桜花
雀は桜の花の密を吸うために花を落とすと聞きました。へ~!知らなかった。
しらざりし すずめがおとす さくらばな
季語:桜花(さくらばな)
桜の花のこと。
2024年4月10日水曜日
咲き満ちる桜よ散り敷く桜よ
咲き満ちる桜よ散り敷く桜よ
春の嵐の翌日の散歩道には花びらが散り敷いて、青空には桜が咲き溢れて!
さきみちる さくらよ ちりしく さくらよ
季語:桜(さくら)
桜は花の中の花。古来より詩歌に歌われ、日本人に愛されてきた花である。もともとは、山野に自生する野生種であったが、江戸末期から明治にかけて、栽培種である染井吉野が誕生し、現在では、桜といえば染井吉野をさす。桜は神話の時代から、春を代表する花であったが、一時、中国から伝わった梅に、その地位を奪われる。『万葉集』集中の歌でも、梅の歌は桜の二倍以上になる。桜が梅に替わって、再び春を代表する花となったのは平安時代で、『古今集』では多くの桜の歌が見られるようになる。紫宸殿の「左近の桜」も最初は梅であったが、梅が枯れた後は桜に植えかえられた。
2024年4月9日火曜日
この道を行く他はなし花嵐
この道を行く他はなし花嵐
満開の桜に雨風吹き荒れる嵐となりましたが明日までガンバってくれ桜!
このみちを ゆくほかはなし はなあらし
季語:花嵐(はなあらし)
桜の咲く頃に吹きつける強い風。または、桜の花が強風によって舞い散るさま。初夏の青葉に吹く強い風は「青嵐」という。
2024年4月8日月曜日
生まれきて春は巡るよまた巡る
生まれきて春は巡るよまた巡る
回る回るよ時代は回る喜び悲しみ繰り返しそして春はまた巡りくる。
うまれきて はるはめぐるよ まためぐる
季語:春(はる)
四季の一つで、立春(二月四日頃))から立夏(五月六日頃)の前日までの期間をいう。動植物の生育が活発になる季節で、春という言葉には、もののときめく明るいひびきがある。旧暦では一月、二月、三月が春。三春(初春、仲春、晩春)をまとめた九十日間を九春とよぶ。
2024年4月7日日曜日
うららかや昼の柴漬け日曜日
うららかや昼の柴漬け日曜日
うららかな日曜日お昼ご飯の甘酸っぱい柴漬けが美味いなぁ。
うららかや ひるのしばづけ にちようび
季語:麗か(うららか)
春の日がうるわしくなごやかに照って、よろずの物が輝くさまをいう。
2024年4月6日土曜日
花曇白いカーテンの憂鬱
花曇白いカーテンの憂鬱
桜の満開のニュースを見ても曇り空にレースのカーテンは何となく憂鬱。
はなぐもり しろいかーてんの ゆううつ
季語:花曇(はなぐもり)
桜が咲く頃の曇り空を言う。雲が低く垂れ込めるほどではなく、比較的明るい曇り空である。太陽に暈がかかることもある。「養花天」は雲が花を養うという発想から生まれた言葉。
2024年4月5日金曜日
花冷の室にフェイントかけてくる
花冷の室にフェイントかけてくる
いつも元気で陽気な看護師さんが「は~るがき~た~」と入ってきた!
はなびえの へやにふぇいんと かけてくる
季語:花冷(はなびえ)
桜の咲くころ、急に冷え込むことがある。そのひえびえとした感じを花冷えという。早春の春寒とは違い、すっかり暖かくなってからの冷え込みである。
2024年4月4日木曜日
清明の新看護師の二人かな
清明の新看護師の二人かな
今日の清明のような新人看護師の二人が挨拶に!よろしくお願いします。
せいめいの しんかんごしの ふたりかな
季語:清明(せいめい)
二十四節気のひとつ。陰暦三月の節で春分の後十五日。陽暦では四月五日頃。春になり万物が清らかで生き生きとしていることをいう。
2024年4月3日水曜日
花の雨思ひがけないメールかな
花の雨思ひがけないメールかな
昨日の青空は何処へやら今日は花の雨。思いがけないメールが届きました。
はなのあめ おもいがけない めーるかな
季語:花の雨(はなのあめ)
桜の咲く頃に降る雨、あるいは咲き満ちる桜の花に降る雨。
2024年4月2日火曜日
花時の空の青さや窓仰ぐ
花時の空の青さや窓仰ぐ
桜が咲き始めた青空を眺めながら今すぐに桜を見に散歩に出たくなりました。
はなどきの そらのあおさや まどあおぐ
季語:花時(はなどき)
桜の咲く頃。また春の花の咲く頃を総称していうこともある。
2024年4月1日月曜日
政治家の言葉まことか四月馬鹿
政治家の言葉まことか四月馬鹿
今日も国会で討論が行われていますがその言葉に嘘はないのでしょうか。
せいじかの ことばまことか しがつばか
季語:四月馬鹿(しがつばか)
四月一日のこの日、軽い嘘をついても許されるとされる。いつ、どこでエイプリルフールの習慣が始まったかは定かでない。
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