2021年10月31日日曜日

進む時計遅れる時計秋時雨

進む時計遅れる時計秋時雨

時計が二つ、進みがちな時計と遅れがちな時計、今何時?
すすむとけい おくれるとけい あきしぐれ
季語:秋時雨(あきしぐれ)
秋も終わりの頃に、降ってはすぐにやむ雨のことで、どこか侘し い感じを残す。『古今集』以来用いられている。時雨は冬。

2021年10月30日土曜日

晩秋の対角線に射す光

晩秋の対角線に射す光

秋が深まり部屋に射し込む光が斜めになってきました。
ばんしゅうの たいかくせんに さすひかり
季語:晩秋(ばんしゅう)
秋を初秋、仲秋、晩秋と分けた末の秋を言う。秋も深まり冬が近づく物寂しさがある。

2021年10月29日金曜日

今宵はパンプキンスープ秋深し

今宵はパンプキンスープ秋深し

夕食にパンプキンスープが出ました。大好きなトロトロ系。
 俳こよいは ぱんぷきんすーぷ あきふかし
季語:秋深し(あきふかし)
秋の深まるころ、季節としては晩秋(十月)、もの淋しさの漂うころのことをいうが、多分に心理的な言葉でもある。


2021年10月28日木曜日

長き夜の我が身一つを持て余し

長き夜の我が身一つを持て余し

何をするでもなく天井をただぼんやりと眺める夜もある。
ながきよの わがみひとつを もてあまし
季語:長き夜(ながきよ)
秋の夜の長いことをいう。秋分が過ぎると、昼よりも夜が長くなり気分的にも、夜の長さが身にしみる。残暑もなくなり、夜業や読書にも身が入る。春の「日永」に対応する季語である。

2021年10月27日水曜日

大量に寄せる軽石そぞろ寒

大量に寄せる軽石そぞろ寒

小笠原諸島の海底火山の噴火で、沖縄などに大量の軽石が。
たいりょうに よせるかるいし そぞろさむ
季語:そぞろ寒(そぞろさむ)
冷やかよりやや強く感ずる寒さ。「そぞろ」は「何となく」「わけもなく」の意味があり、体で感じる寒さというより、季節が移ろっていくさまを心に受け止め感ずる寒さ。

2021年10月26日火曜日

天井の常夜灯点く夜寒かな

天井の常夜灯点く夜寒かな

消灯となり天井に点く常夜灯の小さな灯に夜寒を感じます。
てんじょうの じょうやとうつく よさむかな
季語:夜寒(よさむ)
夜更けになると感じられる寒さ。日中感じられない寒さも、夜になると冷えて寒さが際立つ。「朝寒」とは異なり、古くから詩歌に詠まれてきた。「寒き夜」、「夜寒き」は冬である。

2021年10月25日月曜日

朝寒の腹におさまる粥一杯

朝寒の腹におさまる粥一杯

今朝も寒かったですが温かいお粥で暖かくなりました。
あささむの はらにおさまる かゆいっぱい
季語:朝寒(あささむ)
晩秋、朝のうちだけ、ひやりと寒さを感じる。その寒さは昼近くなると消えてしまう。「寒き朝」「今朝寒し」は冬である。

2021年10月24日日曜日

秋の灯や一句すててはまた一句

秋の灯や一句すててはまた一句

一句浮かんでもよく見れば以前に詠んだ句だったりして。
あきのひや いっくすてては またいっく
季語:秋の灯(あきのひ)
秋の夜に灯す明りのこと。長い夜を明りのもとで静かに味わい、語らい、書に親しむ。夜学や夜業のための明りでもある。

2021年10月23日土曜日

感染者急減の謎そぞろ寒

感染者急減の謎そぞろ寒

新規コロナ感染者数が減ってきましたが収束するのか?
かんせんしゃ きゅうげんのなぞ そぞろさむ
季語:そぞろ寒(そぞろさむ)
冷やかよりやや強く感ずる寒さ。「そぞろ」は「何となく」「わけもなく」の意味があり、体で感じる寒さというより、季節が移ろっていくさまを心に受け止め感ずる寒さ。

2021年10月22日金曜日

次々と重なる選挙露時雨

次々と重なる選挙露時雨

市議選、参院補選、総選挙の小選挙区と比例区、、、。
つぎつぎと かさなるせんきょ つゆしぐれ
季語:露時雨(つゆしぐれ)
びっしりと露に覆われて、雨が降ったかのような様になること。また、梢などの露が吹かれて時雨のような様を呈すること。

2021年10月21日木曜日

秋うらら三人寄れば喋る喋る

秋うらら三人寄れば喋る喋る

二人でもお喋りなのに三人となってはお喋りが止まらない。
あきうらら さんにんよれば しゃべるしゃべる
季語:秋麗(あきうらら)
秋のよく晴れた日をいう。春の「麗か」にかよう、美しく輝き、心がうっとりするような日和。

2021年10月20日水曜日

秋の蚊や小回りきかぬ車椅子

秋の蚊や小回りきかぬ車椅子

散歩の途中まといつく蚊に刺されたのは介助の先生でした。
あきのかや こまわりきかぬ くるまいす
季語:秋の蚊(あきのか)
秋もすすみ、気温も下がってくると、蚊の動きも幾分鈍り、気のせいか羽音さえも弱々しく感ずる。刺されるのには閉口するが、何となく哀れさも覚える。

2021年10月19日火曜日

秋寒の熱湯苦手な男なり

秋寒の熱湯苦手な男なり

今日は冷え込みましたが風呂の温度は四十一度です。
あきさむの あつゆにがてな おとこなり
季語:秋寒(あきさむ)
秋の半ばを過ぎるころの寒さのこと。特に朝夕に感じることが多い。少し寒いという感じで本格的な寒さではない。

2021年10月18日月曜日

うそ寒し身に覚えなき腕の傷

うそ寒し身に覚えなき腕の傷

腕の傷どうしたのと聞かれても身に覚えがない???
うそさむし みにおぼえなき うでのきず
季語:うそ寒(うそさむ)
秋半ばから晩秋にかけての、うすら寒い感じのこと。「うそ」は「薄」を意味する。やや寒、そぞろ寒と似たような寒さではあっても、気分的な違いがある。

2021年10月17日日曜日

秋しぐれ色濃くなりし窓明かり

秋しぐれ色濃くなりし窓明かり

雨が降り出すと窓の灯が色濃くなったような気がしました。
あきしぐれ いろこくなりし まどあかり
季語:秋時雨(あきしぐれ)
秋も終わりの頃に、降ってはすぐにやむ雨のことで、どこか侘しい感じを残す。『古今集』以来用いられている。時雨は冬。

2021年10月16日土曜日

停電の「あと五分です」秋時雨

停電の「あと五分です」秋時雨

電源設備の検査停電二時間。「あと五分」のアナウンス。
ていでんの あとごふんです あきしぐれ
季語:秋時雨(あきしぐれ)
秋も終わりの頃に、降ってはすぐにやむ雨のことで、どこか侘しい感じを残す。『古今集』以来用いられている。時雨は冬。

2021年10月15日金曜日

秋晴やてんやわんわとなるDocomo

秋晴やてんやわんわとなるDocomo

通信施設の改修作業のトラブルでDocomoが繋がらない。
あきばれや てんやわんやとなる Docomo
季語:秋晴(あきばれ)
晴れわたる秋の天気のこと。秋日和と同じことであるが、秋晴は秋日和より言葉の響きがやや強い。

2021年10月14日木曜日

自殺する子供の多き暮の秋

自殺する子供の多き暮の秋

子供の自殺が最多とのニュースを見て。
じさつする こどものおおき くれのあき
季語:暮の秋(くれのあき)
秋も終わり近い頃をいう。秋の夕暮ではない。「晩秋」より心理的な要素を含む。「暮の秋」「行く秋」「秋深し」の順に秋を惜しむ気持ちが濃くなる。

2021年10月13日水曜日

朝寒や納豆はよくまぜてから

朝寒や納豆はよくまぜてから

暑くなったり寒くなったり秋は気温の変化に戸惑います。
あささむや なっとうはよく まぜてから
季語:朝寒(あささむ)
晩秋、朝のうちだけ、ひやりと寒さを感じる。その寒さは昼近くなると消えてしまう。「寒き朝」「今朝寒し」は冬である。

2021年10月12日火曜日

柚子味噌や今日風呂の日の朝の粥

柚子味噌や今日風呂の日の朝の粥

朝食に柚子味噌が出てきました。オレは風呂吹大根か?
ゆずみそや きょうふろのひの あさのかゆ
季語:柚子味噌(ゆずみそ)
細かく刻んだ柚をすり鉢でよく摺り、味噌やみりん酒などを加え調味したもの。味付けした味噌に柚の皮をすりおろし練り上げる方法もある。いずれにしても、柚の香気を味噌にうつし楽しむ調理法。

2021年10月11日月曜日

秋暑し問われ答える五十問

秋暑し問われ答える五十問

入院生活についてのアンケート五十問、暑くなってきた。
あきあつし とわれこたえる ごじゅうもん
季語:秋暑し(あきあつし)
立秋を過ぎた後の暑さ。例年、八月いっぱいくらいは暑い日がつづく。いったん涼しくなった後で、暑さがぶり返すこともある。

2021年10月10日日曜日

十月の電車を止める火事一つ

十月の電車を止める火事一つ

突然の変電所の火事で東京の電車が立ち往生。
じゅうがつの でんしゃをとめる かじひとつ
季語:十月(じゅうがつ)
暑くもなく寒くもなく過ごしやすい月である。天候は変わりやすいが、晴れれば空気が澄んで気持ちよい。紅葉狩りや運動会などが盛んに行われる月である。

2021年10月9日土曜日

モーツアルトかけて灯をけす夜長かな

モーツアルトかけて灯をけす夜長かな

穏やかに流れる音楽は心地よく眠りに誘ってくれます。
もーつあると かけてひをけす よながかな
季語:夜長(よなが)
秋の夜の長いことをいう。秋分が過ぎると、昼よりも夜が長くなり気分的にも、夜の長さが身にしみる。残暑もなくなり、夜業や読書にも身が入る。春の「日永」に対応する季語である。

2021年10月8日金曜日

欠伸して色なき風に日の匂い

欠伸して色なき風に日の匂い

秋晴の窓から吹き込む風に、ふと日の匂いを感じました。
あくびして いろなきかぜに ひのにおい
季語:色なき風(いろなきかぜ)
秋の風のこと。「色なき」とは、花やかな色や、艶のないこと。久我太政大臣雅実の「物思へば色なき風もなかりけり身にしむ秋の心ならひに」の歌にもとづく。

2021年10月7日木曜日

心に響くたまゆらの秋の昼

心に響くたまゆらの秋の昼

心魂オンラインコンサートは、心に響いたひとときでした。
こころにひびく たまゆらの あきのひる
季語:秋の昼(あきのひる)
大気が澄み、秋の気配の濃くなってきた頃の昼間をいう。木立の影、日溜りなどにも秋特有の色がにじみ出る。

2021年10月6日水曜日

秋暁や麻酔の耳に母の声

秋暁や麻酔の耳に母の声

十六年前に生死の間をさまよった日。命をありがとう。
しゅうぎょうや ますいのみみに ははのこえ
季語:秋暁(しゅうぎょう)
秋の夜明け。日の出が遅くなり、空気が冷たく感じられ澄んでくる。秋の深まった感慨をひとしお誘う時間帯である。

2021年10月5日火曜日

するすると暮るる一日やとろろ飯

するすると暮るる一日やとろろ飯

夕食に大好物のとろろが出ました!!!
するすると くるるひとひや とろろめし
季語:とろろ(とろろ)
山地に自生する自然薯や、畑で作る長薯、大和芋などを卸し金で卸し、更に擂鉢で擂ったものがとろろである。それに出し汁を加えればとろろ汁ができる。青海苔や葱などの薬味を散らして頂く。麦ご飯にかければ麦とろである。消化がよくてお年寄りにも好まれる。  

2021年10月4日月曜日

耳慣れた人の声して竹の春

耳慣れた人の声して竹の春

復帰したベテランの看護師さんの声が聞こえてきました。
みみなれた ひとのこえして たけのはる
季語:竹の春(たけのはる)
竹は、たけのこの出る時期、栄養を奪われて衰える。秋になると勢いを取り戻し、葉も青々としてくる。この状態を竹の春という。

2021年10月3日日曜日

秋光や窓にきらめく蜘蛛の糸

秋光や窓にきらめく蜘蛛の糸

窓にキラリと虹色にきらめく蜘蛛の糸!
しゅうこうや まどにきらめく くものいと
季語:秋光(しゅうこう)
秋らしい色のこと。具体的には、黄金色の稲田や紅葉に染まる山の色をさす。

2021年10月2日土曜日

台風過ぐラストランに鉄道ファン

台風過ぐラストランに鉄道ファン

2階建て新幹線のラストランに集まった鉄道ファン。
たいふうすぐ らすとらんに てつどうふぁん
季語:台風(たいふう)
北太平洋か南シナ海あたりに発生する熱帯低気圧で、最大風速が約毎秒十七メートル以上のものをいう。二百十日の実りのころに日本を襲い、深甚な被害をもたらすこともしばしばである。

2021年10月1日金曜日

ひそひそと吸引たのむ秋の夜半

ひそひそと吸引たのむ秋の夜半

夜中に痰が絡んで「すみません、吸引してください」
ひそひそと きゅういんたのむ あきのよわ
季語:秋の夜半(あきのよわ)
秋の夜中。夜が段々と長くなり静かな感じがある。外は、月が昇り、虫が鳴いている。そのような夜には勉強などの様々な作業に集中できる。