俳句いきてゆくこと
日々の出来事や思いを俳句にしています
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2022年4月30日土曜日
永き日の喋り上手と聞き上手
永き日の喋り上手と聞き上手
喋り上手と聞き上手が揃うと話が長くなるようです。
ながきひの しゃべりじょうずと ききじょうず
季語:永き日(ながきひ)
春になり、昼の時間が伸びて来ることをいう。実際は夏のほうが春より日が長いが、心理的には冬に比べて、春は日が長く感じられる。
2022年4月29日金曜日
かくしゃくと蒸気機関車昭和の日
かくしゃくと蒸気機関車昭和の日
営業運転する蒸気機関車は元気です。
かくしゃくと じょうききかんしゃ しょうわのひ
季語:昭和の日(しょうわのひ)
国民の祝日。4月29日。激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす日。平成17年(2005)に制定され、平成19年(2007)から施行された。昭和天皇誕生日にあたる。
2022年4月28日木曜日
一碗の玉子豆腐や春の昼
一碗の玉子豆腐や春の昼
昼食の玉子豆腐が美味しくてあっという間に食べてしまいました。
いちわんの たまごどうふや はるのひる
季語:春の昼(はるのひる)
春の真昼をいう。明るく暖かく閑かなものである。
2022年4月27日水曜日
惜春やレールに耳を押し当てて
惜春やレールに耳を押し当てて
子供の頃レールに耳を当てて遠ざかる列車の音をよく聞きました。
せきしゅんや れーるにみみを おしあてて
季語:惜春(せきしゅん)
過ぎゆく春を惜しむこと。春は秋と並んで過ごしやすく、自然のすがたも美しい。また物事のはじまりの季節であり、人との出会いや別れも多い。春を惜しむことは、人生において束の間のものである佳き時間や佳き交わりを惜しむ心につながる。
2022年4月26日火曜日
雨上がり蔦の若葉をつたふ風
雨上がり蔦の若葉をつたふ風
雨上がりの風が蔦の若葉をゆらしていました。
あめあがり つたのわかばを つたうかぜ
季語:蔦の若葉(つたのわかば)
ツタには落葉しないフユヅタと落葉するナツヅタがある。「蔦の 若葉」はナツヅタのことで、晩春赤い芽を出し、つづいて掌状に 青く葉を広げる。つややかな輝きをもつ若葉は崖や建物の壁に美 しく張りつく。
2022年4月25日月曜日
湯上がりの身のゆるゆると春の昼
湯上がりの身のゆるゆると春の昼
一日早くなった入浴日、予報通り夏日となりました。
ゆあがりの みのゆるゆると はるのひる
季語:春の昼(はるのひる)
春の真昼をいう。明るく暖かく閑かなものである。
2022年4月24日日曜日
おとうとの手術決まりし春驟雨
おとうとの手術決まりし春驟雨
弟の手術の日取りが決まったと連絡がありました。
おとうとの しゅじゅつきまりし はるしゅうう
季語:春驟雨(はるしゅうう)
ただ驟雨といえば夕立を伴ったにわか雨で夏の季語。だが春の驟雨となればにわか雨でもおのずと春の駘蕩とした感じがある。春の野が柔らかく匂い立ってくる。
2022年4月23日土曜日
おとうとにうららかな日であるように
おとうとにうららかな日であるように
不安な思いでしょう、どうか元気になるよう祈っています。
おとうとに うららかなひで あるように
季語:うららか(うららか)
春の日がうるわしくなごやかに照って、よろずの物が輝くさまをいう。
2022年4月22日金曜日
雨近き空気の匂い春暑し
雨近き空気の匂い春暑し
夕暮れても気温が高く湿度も高くて梅雨時のような陽気です。
俳あめちかき くうきのにおい は?あつし
季語:春暑し(はるあつし)
仲春或いは晩春の季節の移り行く時、好天に恵まれたりして、気温がぐんと上がり、時には汗ばむほどの暑さを覚える。夏の耐え難い暑さとは違う。
2022年4月21日木曜日
夜もすがら取り留めのなき春の夢
夜もすがら取り留めのなき春の夢
心配事があると何度も目覚め熟睡できないことを知りました。
よもすがら とりとめのなき はるのゆめ
季語:春の夢(はるのゆめ)
春の眠りにみる夢のこと。夢は春夏秋冬いつでも見るけれど、とくに春の夢は儚きもの譬えとして、古来、歌に詠まれ、物語に語られてきた。「ただ春の夜の夢の如し」などのように。
2022年4月20日水曜日
春時雨メール開いて読み返す
春時雨メール開いて読み返す
届いたメールが信じられず何度も読み返す。
はるしぐれ めーるひらいて よみかえす
季語:はるしぐれ)
時雨は冬の季語であるが、春にも時雨のように断続的に降ることがある。「春」がつくことによって、明るい感じがある。季語として使用されるようになってからの期間は短い。
2022年4月19日火曜日
遠ざかる夜のサイレン春深し
遠ざかる夜のサイレン春深し
静かな夜にどこかで鳴ったサイレンが遠ざかってゆきました。
とおざかる よるのさいれん はるふかし
季語:春深し(はるふかし)
春もたけなわをすぎて、いよいよ深まった感じをいう。実際には四月後半ごろのこと。
2022年4月18日月曜日
薬包に日付と名前菜種梅雨
薬包に日付と名前菜種梅雨
食後の薬を飲む前に必ず確認してくれます。
やくほうに ひづけとなまえ なたねつゆ
季語:菜種梅雨(なたねつゆ)
晩春、菜の花の盛りの頃に降る長雨。春のやわらかな雨である。
2022年4月17日日曜日
平和とは儚き夢や春惜しむ
平和とは儚き夢や春惜しむ
誰もが望む平和な世界はいつになったら叶うのだろう。
へいわとは はかなきゆめや はるおしむ
季語:春惜しむ(はるおしむ)
過ぎゆく春を惜しむこと。春は秋と並んで過ごしやすく、自然のすがたも美しい。また物事のはじまりの季節であり、人との出会いや別れも多い。春を惜しむことは、人生において束の間のものである佳き時間や佳き交わりを惜しむ心につながる。
2022年4月16日土曜日
飲み薬もう一つあり菜種梅雨
飲み薬もう一つあり菜種梅雨
俳食後の薬を飲み終えたと思ったら「あっ!もう一つありました」
のみぐすり もうひとつあり なたねつゆ
季語:菜種梅雨(なたねつゆ)
晩春、菜の花の盛りの頃に降る長雨。春のやわらかな雨である。
2022年4月15日金曜日
花は葉に御衣黄桜みやびなり
花は葉に御衣黄桜みやびなり
桜が散って今は優雅なうすみどりの御衣黄桜が満開です。
はなははに ぎょいこうざくら みやびなり
季語:花は葉に(はなははに)
初夏、花が散って若葉となったころの桜をいう。花が散って葉桜になってしまったという惜しむ思いと、桜若葉の美しさを愛でる思いが交錯する季語である。【子季語】の「花は葉に」は、葉桜を眺めながらも散り果てた花を忍ぶ思いがある。
2022年4月14日木曜日
落花ひとひら紋白蝶ひらひら
落花ひとひら紋白蝶ひらひら
落花のひとひらが紋白蝶になって飛んでいきました。
らっかひとひら もんしろちょう ひらひら
季語:落花(らっか)
桜の花が盛りを過ぎて散ること。花吹雪、桜吹雪といえば、吹雪のように花びらがいっせいに舞い散ること。散り果てたあとも、花の塵、花屑といって愛でる。
2022年4月13日水曜日
ひとひらの花屑つけて帰りけり
ひとひらの花屑つけて帰りけり
桜はほとんど散りましたが風に乗って舞ってきました。
ひとひらの はなくずつけて かえりけり
季語:花屑(はなくず)
桜の花が盛りを過ぎて散ること。花吹雪、桜吹雪といえば、吹雪のように花びらがいっせいに舞い散ること。散り果てたあとも、花の塵、花屑といって愛でる。
2022年4月12日火曜日
はんなりと春の夕の耳そうじ
はんなりと春の夕の耳そうじ
夕食の後耳そうじをしてもらいました。
はんなりと はるのゆうべの みみそうじ
季語:春の夕(はるのゆうべ)
春の夕暮れ、もの寂しさを感じる秋の夕暮と違い、ゆったりとしてみやびなひととき。
2022年4月11日月曜日
逃水のむかふに父と母のかほ
逃水のむかふに父と母のかほ
晴れた日の道の遠くに水が流れているようで何もない。
にげみずの むこうにちちと ははのかお
季語:逃水(にげみず)
よく晴れた日の熱せられたアスファルト路面に、水溜りができたように見える蜃気楼現象。地表近くの気温が非常に高くなり、空気の上下層に密度の濃淡が生じるため、光が屈折して起こる。古来、武蔵野の逃げ水が有名で、歌にも詠まれた。「地鏡」「擬水」とも呼ばれる。
2022年4月10日日曜日
完全試合湧く喝采と春の汗
完全試合湧く喝采と春の汗
暑い春の日、完全試合を達成した若き投手に湧く大喝采。
かんぜんじあい わくかんせいと はるのあせ
季語:春の汗(はるのあせ)
仲春或いは晩春の季節の移り行く時、好天に恵まれたりして、気温がぐんと上がり、時には汗ばむほどの暑さを覚える。夏の耐え難い暑さとは違う。
2022年4月9日土曜日
寅さんがテレビで笑う春の宵
寅さんがテレビで笑う春の宵
テレビをつけたら「男はつらいよ」でした。懐かしかったです。
とらさんが てれびでわらう はるのよい
季語:春の宵(はるのよい)
春、日暮れて間もないころのこと。また、「春宵一刻値千金」という有名な詩句は夜に入って間もないころの優雅なひとときをいう。
2022年4月8日金曜日
入学の古き校舎と古便所
入学の古き校舎と古便所
小学校へ入学の話を聞いて、六十年前の母校を思い出しました。
にゅうがくの ふるきこうしゃと ふるべんじょ
季語:入学(にゅうがく)
四月上旬、小学校、中学校、高校、大学などで入学式がとり行われる。殊に小学校入学は誰にとっても忘れ難いものである。いずれも新入生は期待と少しの不安を胸に、新しい生活を始める事に なる。
2022年4月7日木曜日
春風や耳新しき人の声
春風や耳新しき人の声
新人のスタッフさんの初々しい声が聞こえてきました。
はるかぜや みみあたらしき ひとのこえ
季語:春風(はるかぜ)
春に吹く風をいう。草花やこの芽を育み、鳥のさえずるを誘う、暖かく穏やかな風である。
2022年4月6日水曜日
句碑の立つ岬に寄する春の潮
句碑の立つ岬に寄する春の潮
御前崎に山口誓子の句碑があることは知らなかったです
くひのたつ みさきによする はるのしお
季語:春の潮(はるのしお)
春になると潮の色も明るくなる。干満の差も激しくなる。ゆたかに押し寄せては、大きな干潟を残して引いてゆく。鮮やかな潮の色と共に、生き生きとした潮音も印象深い。
2022年4月5日火曜日
清明の清しさ悲し露人いて
清明の清しさ悲し露人いて
気持ちの良い日になったのにロシアの殺戮は酷くなるばかり。
俳せいめいの すがしさかなし ろじんいて
季語:清明(せいめい)
二十四節気のひとつ。陰暦三月の節で春分の後十五日。陽暦では四月五日頃。春になり万物が清らかで生き生きとしていることをいう。
2022年4月4日月曜日
花冷えや足裏かたきマッサージ
花冷えや足裏かたきマッサージ
リハビリの足裏のマッサージが痛気持ちよかったです。
はなびえや あしうらかたき まっさーじ
季語:花冷え(はなびえ)
桜の咲くころ、急に冷え込むことがある。そのひえびえとした感じを花冷えという。早春の春寒とは違い、すっかり暖かくなってからの冷え込みである。
2022年4月3日日曜日
春雨や今日も今日とて刻み食
春雨や今日も今日とて刻み食
栄養はとれてもミキサー食は味気なくて。
はるさめや きょうもきょうとて きざみしょく
季語:春雨(はるさめ)
春に降る雨の中でも、こまやかに降りつづく雨をいう。一雨ごとに木の芽、花の芽がふくらみ生き物達が活発に動き出す。「三冊子」では旧暦の正月から二月の初めに降るのを春の雨。それ以降は春雨と区別している。
2022年4月2日土曜日
花は咲く人は瓦礫のなかを行く
花は咲く人は瓦礫のなかを行く
ウクライナの惨状を見て震災の瓦礫の街を思い出しました。
はなはさく ひとはがれきの なかをゆく
季語:花(はな)
花といえば桜。しかし、花と桜は同じ言葉ではない。桜といえば植物であることに重きがおかれるが、花といえば心に映るその華やかな姿に重心が移る。いわば肉眼で見たのが桜、心の目に映るのが花である。
2022年4月1日金曜日
散髪の終えてしとやか花の雨
散髪を終えてしとやか花の雨
朝から小雨になり、散髪が終わってもまだ降っています。
さんぱつを おえてしとやか はなのあめ
季語:花の雨(はなのあめ)
桜の咲く頃に降る雨、あるいは咲き満ちる桜の花に降る雨。
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