2023年5月31日水曜日

梅雨めくや外に出るなと一雫

梅雨めくや外に出るなと一雫

久しぶりに屋上へ出ようとしましたが雨粒に引き返しました。
つゆめくや そとにでるなと ひとしずく
季語:梅雨(つゆ)
梅雨に入ること。古い暦によれば立春から百二十七日目の六月十一日頃にあたる。以後三十日間ほどが梅雨である。気象庁により 梅雨入り宣言が出される。湿度と共に温度が上がり不快感を覚える。

2023年5月30日火曜日

黒南風や暗緑色の深まりぬ

黒南風や暗緑色の深まりぬ

南風に雲が流れきて木々の緑の陰が黒々と見えます。
くろはえや あんりょくしょくの ふかまりぬ
季語:黒南風(くろはえ)
暗くどんよりとした梅雨の長雨が続く時期に吹く湿った南風のこと。雨が続いて憂鬱な心持ちと、このころの空や雲の色「荒南風」、梅雨明けの明るい空に吹く南風を「白南風」という。

2023年5月29日月曜日

誰もが歩む新人の道走り梅雨

誰もが歩む新人の道走り梅雨

静岡県まで梅雨入りしたようで、季節が駆け足です。
だれもがあゆむ しんじんのみち はしりづゆ
季語:走り梅雨(はしりづゆ)
梅雨入りする前の五月下旬に、梅雨のごとく降る雨のこと。そのまま梅雨入りすることもあるが、回復して晴れの日が続くこともある。

2023年5月28日日曜日

寝間着の背の皺どうする昼薄暑

寝間着の背の皺どうする昼薄暑

寝間着の背中に皺が一つ、だんだん気になってきた。
ねまきのせのしわ どうする ひるはくしょ
季語:薄暑(はくしょ)
初夏の頃、やや汗ばむほどの暑さをいう。大正年間に定着した季語。夏のはじめの感覚的な季語である。

2023年5月27日土曜日

夏木立チェロの響きは樹の響き

夏木立チェロの響きは樹の響き

夏木立が風に揺れる様子にチェロの音色を感じました。
なつこだち ちぇろのひびきは きのひびき
季語:夏木立(なつこだち)
夏、青々と葉を茂らせた木立をいう。生命力みなぎる木々の日陰は、人々にほっと息をつかせる場所である。「夏木立」は数本をさし、一本の木のときは「夏木」という。

2023年5月26日金曜日

ふるさとの昔なつかし生り節

ふるさとの昔なつかし生り節

この時期になると食べたくなるのが鰹の生り節。
ふるさとの むかしなつかし なまりぶし
季語:生り節(なまりぶし)
生の鰹をおろし蒸すか茹でるかしたのち干したものをいう。鰹のかわりに鮪や鯖を使うこともある。鰹節のように硬く乾燥したものではないので、一口大に切りそろえ、しょうが醤油などにつけて食す。

2023年5月25日木曜日

規制線その先深き五月闇

規制線その先深き五月闇

事件現場に張られた規制線の向こうで何があったのか?
きせいせん そのさきふかき さつきやみ
季語:五月闇(さつきやみ)
梅雨時のころの鬱蒼とした暗さをいう。昼間の厚い雲に覆われた暗さでもあるが、月のない闇夜のことでもある。

2023年5月24日水曜日

梅干しに誂え向きの真っ昼間

梅干しに誂え向きの真っ昼間

日本晴れとなり日を浴びた梅の実が色づいてきました。
うめぼしに あつらえむきの まっぴるま
季語:梅干し(うめぼし)
青梅を塩漬にして重しをすると二、三日で梅酢ができる。赤紫蘇を加えて色をつけてからその梅を取り出して、戸板や筵に並べて天日に干す。干しては梅酢に戻し、「三日三晩の土用干し」と称して夜露にも当てる。数日それを繰り返すうちに梅は乾いて皺ができる。こうして干しあげたものを壺に貯蔵する。食生活に深く根を下ろした日本的な食品の一つである。

2023年5月23日火曜日

夏しぐれ性善説よ何処へゆく

夏しぐれ性善説よ何処へゆく

今日は季節が後戻りしたような肌寒い雨の一日でした。
なつしぐれ せいぜんせつよ どこへゆく
季語:夏しぐれ(なつしぐれ)
夏の雨の代表的なものは梅雨、夕立など。これら以外の夏の雨の総称。日照り続きの多い夏に降る雨は涼しさをもたらし、恵みの雨となることが多い。

2023年5月22日月曜日

汗ばむや背中のベッド剥がしたし

汗ばむや背中のベッド剥がしたし

暑い日は背中や枕が汗ばんで風を通したくなります。
あせばむや せなかのべっど はがしたし
季語:汗(あせ)
皮膚にある汗腺から出る分泌物。暑いと盛んに出て皮膚を濡らすが、風が吹くと、汗が体温を下げので涼しい。

2023年5月21日日曜日

よく動き話し聞く人夕薄暑

よく動き話し聞く人夕薄暑

忙しく病棟を動き一人一人に語りかけ話を聞く!大丈夫?。
よくうごき はなしきくひと ゆうはくしょ
季語:薄暑(はくしょ)
初夏の頃、やや汗ばむほどの暑さをいう。大正年間に定着した季語。夏のはじめの感覚的な季語である。

2023年5月20日土曜日

昼寝覚ほんの少し先の未来

昼寝覚ほんの少し先の未来

ふと目が覚めるとテレビではG7のニュースの続きが。
ひるねざめ ほんのすこし さきのみらい
季語:昼寝(ひるね)    
夏に仮眠をとること。夏は寝不足や暑さによる食欲不振などで衰弱することが多く、回復のために昼寝をする。弁当を終えたう仕事師などが、ちょっとした日陰を選んで横になっているのは三尺寝。日陰が三尺ほど移る間の短い眠りであるところからこいわれる。

2023年5月19日金曜日

青時雨エコー検査を待つ時間

青時雨エコー検査を待つ時間

エコー検査があると言われて待っている間も雨がまた。
あおしぐれ えこーけんさを まつじかん
季語:青時雨(あおしぐれ)
夏の雨の代表的なものは梅雨、夕立など。これら以外の夏の雨の総称。日照り続きの多い夏に降る雨は涼しさをもたらし、恵みの雨となることが多い。

2023年5月18日木曜日

よく見れば楓の花が咲いてるよ

よく見れば楓の花が咲いてるよ

楓の花は知りませんでしたが碓かに若葉の先に小さな花。
よくみれば かえでのはなが さいてるよ
季語:楓の花(かえでのはな)
楓は一般に言うモミジのことでカエデ科のカエデ属の落葉高木の 総称である。花は晩春に新葉とともに開く。雄花と両性花がある。 両性化は小さく紅色の五弁で、やがて翅をつけたような実となる。

2023年5月17日水曜日

青梅の一つを拾う木陰かな

青梅の一つを拾う木陰かな

散歩の途中道に梅の実が一つ二つ葉陰には沢山の青梅が。
あおうめの ひとつをひろう こかげかな
季語:青梅(あおうめ)
熟さない梅の実をいう。梅は梅雨のころ、みずみずしい浅みどりの芳香のある実を結ぶ。固くて酸味が強いが、梅酢や、梅酒、煮梅などを作る。梅干は黄をすこし帯びた実を用いる。

2023年5月16日火曜日

キラキラと風孕み若葉キラキラ

キラキラと風孕み若葉キラキラ

5月半ばの夏日、風邪に吹かれる若葉の緑がキレイです。
きらきらと かぜはらみ わかばきらきら
季語:若葉(わかば)
おもに落葉樹の新葉のこと。やわらかく瑞々しい。若葉をもれくる日ざし、若葉が風にそよぐ姿、若葉が雨に濡れるさまなどいずれも美しい。

2023年5月15日月曜日

愛嬌あって無愛想や夏燕

愛嬌あって無愛想や夏燕

子育ては大変です。優しく見守りましょう。
 いきょうあって ぶあいそや なつつばめ
季語:夏燕(なつつばめ)
夏に飛ぶ燕である。燕は、春、南方から渡ってきて繁殖活動に入 る。四月下旬から七月にかけて二回産卵する。雛を育てる頃の燕 は、子燕に餌を与えるため、野や町中を忙しく飛び回る。

2023年5月14日日曜日

子の中に親の心や夏燕

子の中に親の心や夏燕

子育てを始めた燕は親から子へ記憶が引き継がれてゆく。
このなかに おやのこころや なつつばめ
季語:夏燕(なつつばめ)
夏に飛ぶ燕である。燕は、春、南方から渡ってきて繁殖活動に入 る。四月下旬から七月にかけて二回産卵する。雛を育てる頃の燕 は、子燕に餌を与えるため、野や町中を忙しく飛び回る。

2023年5月13日土曜日

静けさの日がな一日緑雨かな

静けさの日がな一日緑雨かな

窓の外は一日中雨曇で退屈な一日でした。
しずけさの ひがないちにち りょくうかな
季語:緑雨(りょくう)
夏の雨の代表的なものは梅雨、夕立など。これら以外の夏の雨の総称。日照り続きの多い夏に降る雨は涼しさをもたらし、恵みの雨となることが多い。

2023年5月12日金曜日

ナイチンゲールデー薄暑の病棟

ナイチンゲールデー薄暑の病棟

今日はナイチンゲールデー病棟は風呂の日で忙しい。  
ないちんげーるでー はくしょの びょうとう
季語:薄暑(はくしょ)
初夏の頃、やや汗ばむほどの暑さをいう。大正年間に定着した季語。夏のはじめの感覚的な季語である。

2023年5月11日木曜日

短夜の震り起こさるる震度3

短夜の震り起こさるる震度3

最近あちこちで地震があり震度3でも驚きます。
みじかよの ふりおこさるる しんどさん
季語:短夜(みじかよ)
短い夏の夜をいう。春分の日から昼の時間が長くなり夜の時間は夏至にいたって、もっとも短くなる。その短さ、はかなさを惜しむ気持ちを重ねて夏の夜を呼んだのが短夜という季語である。

2023年5月10日水曜日

梯子掛ける人鴉の巣の辺り

梯子掛ける人鴉の巣の辺り

梯子を掛けて何かしているのは鴉の巣の辺りだけど…。
はしごかけるひと からすのすの あたり
季語:鴉の巣(からすのす)
烏の繁殖期は春で、高い樹の上に巣を作る。普通、木の枝を組み 合わせて作るが、人家に近いところでは、針金のハンガーなども 巣の素材になる。営巣を始めると鴉は警戒心が極端に強くなる。

2023年5月9日火曜日

雨上がる背筋を正す新樹光

雨上がる背筋を正す新樹光

雨上がりの樹々が光を浴びて背伸びしているようです。
あめあがる せすじをただす しんじゅこう
季語:新樹(しんじゅ)
若葉におおわれる初夏の木立をいう。新緑は風景、新樹は樹木を指す。みずみずしい新樹に包まれる山や野には生命力がみなぎる。

2023年5月8日月曜日

明易し連休明けの月曜日

明易し連休明けの月曜日

ゴールデンウイークが終わり、眠たそうな看護師さんも。
あけやすし れんきゅうあけの げつようび
季語:明易し(あけやすし)
夏の夜の明けが早いことをいう。科学現象としては短夜と同じだが、短夜は夜が短いことをいうのに対して、明易は、明け急ぐ夜を嘆く思いが増さる。春分を境に一日一日昼の時間が長くなり、夏至にいたってそれが最長になる。場所にもよるが、早いときで午前四時頃には白々としてくる。農作業などをするによく、早起きが楽しい頃である。

2023年5月7日日曜日

青時雨馬群第四コーナーへ

青時雨馬群第四コーナーへ

たまたまテレビで雨の中の競馬NHKマイルカップを見ました。
あおしぐれ ばぐん だいよんこーなーへ
季語:青時雨(あおしぐれ)
夏の雨の代表的なものは梅雨、夕立など。これら以外の夏の雨の総称。日照り続きの多い夏に降る雨は涼しさをもたらし、恵みの雨となることが多い。

2023年5月6日土曜日

夏来る潮風はふるさとの風

夏来る潮風はふるさとの風

風向きが変わり故郷の潮風のような夏の風の気配がします。
なつきたる しおかぜは ふるさとのかぜ
季語:夏来る(なつきたる)
二十四節気の一つ。陽暦の五月六日ごろ。暦のうえではこの日からが夏。実感からするといささか早い気もするが、もう夏に入りましたと定められると、目に入る景色も新しい夏の光を纏いはじめたように思える。 

2023年5月5日金曜日

子供の日風は無心に駆け巡る

子供の日風は無心に駆け巡る

暑い日で風が強く吹き始めると部屋の中まで駆け巡ります。
こどものひ かぜはむしんに かけめぐる
季語:子供の日(こどものひ)
五月五日。昭和二十三年に新しく制定された国民の祝日の一つ。端午の節句の日とした。子供の人格を尊重し、その幸福を図る日。

2023年5月4日木曜日

ごくごくと野菜ジュースみどりの日

ごくごくと野菜ジュースみどりの日

食事に出された野菜ジュース美味しかったです。
ごくごくと やささいじゅーす みどりのひ 
季語:みどりの日(みどりのひ)
国民の祝日で五月四日。「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」ことを趣旨とする。

2023年5月3日水曜日

知ったか振りして憲法記念の日

知ったか振りして憲法記念の日

知っているような顔をして本当はよく知らない憲法です。
しったかぶりして けんぽうきねんのひ
季語:憲法記念の日(けんぽうきねんのひ)
五月三日。現行の日本国憲法が施行されたのは昭和二十二年のこの日。その日を記念して国民の祝日にしたのがこの季語である。ゴールデンウィークの一日にあたり、憲法をめぐっての色々の問 題をよそに、一般には家族などの行楽の一日としても親しまれている。

2023年5月2日火曜日

清々し軒の青空茶摘時

清々し軒の青空茶摘時

夏も近づく八十八夜、清々しい青空が広がっています。
すがすがし のきのあおぞら ちゃつむどき
季語:茶摘時(ちゃつみどき)
茶の新芽を摘むこと。四月上旬から始まるが、八十八夜以後が最盛期になる。摘み始めてから最初の十五日間が一番茶、葉がやわらかく最も良質とされる。日を置いて、二番茶、三番茶、四番茶が摘まれるが、「茶摘」は、一番摘みの始まる晩春の季語とされる。

2023年5月1日月曜日

大谷がかぶる兜や風光る

大谷がかぶる兜や風光る

エンゼルスの大谷さんの兜をかぶった姿は絵になります。
おおたにが かぶるかぶとや かぜひかる
季語:風光る(かぜひかる)
春風がきらきらと光り輝くように感じられることをいう。陽光の踊るような明るさに、風にゆらぐ景色もまばゆい。春の到来のよろこびや希望を、吹く風に託した言葉。