俳句いきてゆくこと
日々の出来事や思いを俳句にしています
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2023年7月31日月曜日
夕焼や終末時計は九十秒
夕焼や終末時計は九十秒
核戦争で人類が滅亡するまで残り九十秒になったニュース。
ゆうやけや しゅうまつどけいは きゅうじゅうびょう
季語:夕焼(ゆうやけ)
夕方、日が西の空に沈んだ後もしばらくは空が茜色にそまり、なかなか日がくれない。夏の夕焼は大地を焼き尽くすごとく壮大である。
2023年7月30日日曜日
鰻の日売れて鰻の大厄日
鰻の日売れて鰻の大厄日
土用の丑の日で鰻の蒲焼きが大人気ですが鰻には大厄日!?
うなぎのひ うれてうなぎの だいやくび
季語:鰻の日(うなぎのひ)
夏の土用の丑の日に食べる鰻のこと。鰻は栄養価が高く、万葉の昔から夏負けによいとされてきた。関東では背開き、関西では腹開きにして、白焼きや蒲焼にする。
2023年7月29日土曜日
ヒリヒリとカレーライスを食う炎暑
ヒリヒリとカレーライスを食う炎暑
炎昼のカレーライスは口の中はヒリヒリ汗がふきだす。
ひりひりと かれーらいすを くうえんしょ
季語:炎暑(えんしょ)
ほむらが燃えているごとき暑さをいう。太陽がぎらぎらと照りつける最も厳しい暑さである。
2023年7月28日金曜日
遠雷やラヂオのコイル巻いていた
遠雷やラヂオのコイル巻いていた
雑誌の付録の鉱石ラジオを作っていた夏休みを思い出した。
えんらいや らじおのこいる まいていた
季語:遠雷(えんらい)
積乱雲の中などで雲と雲、雲と地上の間で放電現象が起きたもの。電光が走った後に雷鳴がとどろく。光と音の時間差でその遠近を測る。
2023年7月27日木曜日
緑蔭にひっそりと立つ奉安殿
緑蔭にひっそりと立つ奉安殿
炎天の夏木立ごしに奉安殿がひっそりと見えます。
りょくいんに ひっそりとたつ ほうあんでん
季語:緑蔭(りょくいん)
夏の日差しのもとのよく繁った木の陰をいう。日差しが強くなってくると緑陰の涼しさは何よりである。緑陰で読書をしたり昼寝をしたり、家族で食卓を囲んだりするのも楽しい。
2023年7月26日水曜日
屋上で返り討ちされ炎天下
屋上で返り討ちされ炎天下
炎天を甘く見て屋上に来ればあまりの暑さに返り討ちにあう。
おくじょうで かえりうちされ えんてんか
季語:炎天下(えんてんか)
太陽の日差しが強く、焼け付くような真夏の空のこと。
2023年7月25日火曜日
白南風や空は真っ青雲は真っ白
白南風や空は真っ青雲は真っ白
梅雨明け十日は晴れて日増しに空の色が青々としてきます。
しろはえや そらはまっさお くもはまっしろ
季語:白南風(しろはえ)
梅雨が終わり空が明るくなった頃、南東方面から吹いてくる夏の季節風。暗い梅雨空に吹く南風を黒南風というのに対して、梅雨明けの明るい空に吹く風を白南風という。
2023年7月24日月曜日
河童忌や何故か食べたい真桑瓜
河童忌や何故か食べたい真桑瓜
昔よく食べて美味かったマクワウリを食べたい朝ご飯。
かっぱきや なぜかたべたい まくわうり
季語:河童忌(かっぱき)
小説家芥川龍之介(一八九二~一九二七)の忌日。七月二四日。河童忌は、一九二七年に「改造」に発表した短編小説のタイトル「河童」にちなむ。東京京橋生まれ。俳句は一九一八年より高浜虚子の指導を受けた。
2023年7月23日日曜日
紙オムツして生きてゆく大暑の日
紙オムツして生きてゆく大暑の日
梅雨明けして夏本番の大暑も紙オムツして生きてゆくのです。
かみおむつして いきてゆく たいしょのひ
季語:大暑(たいしょ)
二十四節気のひとつ。陽暦の七月二十三日頃にあたる。学校も夏休みに入り、暑さも本番となる。
2023年7月22日土曜日
梅雨あがる憧れつのる汽車の旅
梅雨あがる憧れつのる汽車の旅
梅雨明けの空を眺めていると旅をしてみたくなります。
つゆあがる あこがれつのる きしゃのたび
季語:梅雨あがる(つゆあがる)
梅雨が終ること。暦の上では入梅から三十日後とされる。梅雨前線が北上し、洋上に抜けると梅雨明けとなる。梅雨明け前は雷鳴を伴った豪雨となることも多く、その後は真青な夏空となる。
2023年7月21日金曜日
高らかに命奏でる蝉の声
高らかに命奏でる蝉の声
耳鳴りが始まったかと思いましたが、蝉の命の声でした。
たからかに いのちかなでる せみのこえ
季語:蝉(せみ)
夏、樹木などにへばりついてやかましく鳴声を立てる虫。多くの蝉がいっせいに鳴く騒がしさを時雨にたとえて蝉時雨という。
2023年7月20日木曜日
郷愁や土用の入りの日は落ちて
郷愁や土用の入りの日は落ちて
夏の夕暮れは故郷の少年時代の郷愁を誘います。
きょうしゅうや どようのいりの ひはおちて
季語:土用の入り(どようのいり)
春夏秋冬それぞれに土用はあるが、普通、土用といえば夏の土用のことである。とりわけ夏の土用が取り上げられるのは、陰陽五行や農耕と深くかかわりがあったと思われる。地方によっては、土用の間にしてはならないことなど様々な言い伝えがある。今でも土用の丑の日に鰻を食することなど、生活に深く結びついている。
2023年7月19日水曜日
自らを見つめるこころ夏行めく
自らを見つめるこころ夏行めく
自分の弱さに向き合う時間は座禅の修行のようです。
みずからを みつめるこころ げぎょうめく
季語:夏行(げぎょう)
夏に僧が一室に籠り修行すること。陰暦四月十六日から七月十五日まで。日本では禅宗で現在も行われている。
2023年7月18日火曜日
食道を粥の熱さや日の盛
食道を粥の熱さや日の盛
あわてて飲み込んだ熱い粥が食道をゆっくり下りてゆく!
しょくどうを かゆのあつさや ひのさかり
季語:日の盛(ひのさかり)
夏の一日、最も太陽の強く照りつける正午頃から三時頃までをいう。人間も動物も暑さにじっと耐えるひと時である。
2023年7月17日月曜日
海の日と知るや知らずやイルカ来る
海の日と知るや知らずやイルカ来る
海の日の海水浴の人の中にイルカが現れたというニュース!
うみのひと しるやしらずや いるかくる
季語:海の日(うみのひ)
国民の祝日の一つ。当初は七月二十日だったが、二〇〇三年から七月の第三月曜日となる。「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」日である。
2023年7月16日日曜日
緑に染まる窓越しの蝶涼し
緑に染まる窓越しの蝶涼し
夏木立の緑の光に染まる窓越しに舞う蝶の軽やかさ。
みどりにそまる まどごしの ちょうすずし
季語:涼し(すずし)
夏の暑さに思いがけず覚える涼しさは格別である。流水や木陰、雨や風を身に受けて安堵する涼もあれば、音感や視覚で感受する涼味もある。朝、夕、晩、夜、宵に涼を添え季語をなす。秋の涼は新涼、初涼といい区別する。
2023年7月15日土曜日
熱帯夜あげくの果てに超がつく
熱帯夜あげくの果てに超がつく
最低気温が三十度を越える夜が増え「超熱帯夜」とか!?
ねったいや あげくのはてに ちょうがつく
季語:熱帯夜(ねったいや)
暑くて寝苦しい夜。最低気温が摂氏二十五度を越えた夜をいう。
2023年7月14日金曜日
かなづちの吾がふるさとの海開き
かなづちの吾がふるさとの海開き
海開きのニュースで「さがらサンビーチ」のアナウンス!
かなづちの わがふるさとの うみびらき
季語:海開き(うみびらき)
陽暦七月十日前後。海水浴場を開く日のこと。遊泳の安全祈願の神事などをしてから泳ぎ出す。泳ぐ人達のための海の家や売店もこの日から店開きする。
2023年7月13日木曜日
人違いされて呼ばるる梅雨
人違いされて呼ばるる梅雨の空
昨日の青空は何処に?梅雨明け間近の空は紛らわしい。
ひとちがい されてよばるる つゆのそら
季語:梅雨の空(つゆのそら)
梅雨どきの空模様をいう。空全体が分厚い雲に覆われて鬱陶しい。
2023年7月12日水曜日
車椅子怯むや灼けたアスファルト
車椅子怯むや灼けたアスファルト
パンクを直したばかりの車椅子で恐る恐る炎天の路上へ。
くるまいす ひるむややけた あすふぁると
季語:灼く(やく)
真夏の太陽の直射熱に照りつけられて、熱く灼ける状態をいう。激しい暑さを視覚的に捉えた「炎ゆ」に対して「灼く」には火傷しそうな触覚がある。新興俳句の隆盛に伴う新しい季語。
2023年7月11日火曜日
唖々唖々と鴉が笑う暑し暑し
唖々唖々と鴉が笑う暑し暑し
さすがの鴉もあまりの暑さに笑うしかないようです。
ああああと からすがわらう あつしあつし
季語:暑し(あつし)
北太平洋高気圧から吹き出す風が高温と湿気をももたらし、日本列島の夏季はたびたび耐え難い蒸し暑さに見舞われる。しかしこの暑さなくして秋の実りも有り得ず、恵みの暑さでもある。
2023年7月10日月曜日
凄まじき豪雨猛暑ニュースに汗
凄まじき豪雨猛暑ニュースに汗
凄まじい豪雨と濁流のニュースに引いた汗が猛暑でまた汗。
すさまじき ごううもうしょ にゅーすにあせ
季語:汗(あせ)
皮膚にある汗腺から出る分泌物。暑いと盛んに出て皮膚を濡らすが、風が吹くと、汗が体温を下げので涼しい。
2023年7月9日日曜日
漆喰の壁の白さや梅雨曇
漆喰の壁の白さや梅雨曇
梅雨曇の薄暗さの中に漆喰の壁の白さが目立ちます。
しっくいの かべのしろさや つゆぐもり
季語:梅雨曇(つゆぐもり)
梅雨どきの曇り空をいう。重い雲で覆われたどんよりとした空である。
2023年7月8日土曜日
西日背に製氷倉庫とおりすぐ
西日背に製氷倉庫とおりすぐ
昔、西日の町を歩いてゆくと大きな製氷倉庫が現れました。
にしびせに せいひょうそうこ とおりすぐ
季語:西日(にしび)
西の空に傾いた太陽。または、その光のこと。とりわけ真夏の午後の日射しは強烈で、夕方になっても衰えぬ日差しは耐え難いものがある。
2023年7月7日金曜日
小暑発銀河鉄道七号車
小暑発銀河鉄道七号車
天の川を渡る銀河鉄道の旅の夢の始まり。
しょうしょはつ ぎんがてつどう ななごうしゃ
季語:小暑(しょうしょ)
二十四節気の一つ。夏至の後十五日目。陽暦で七月七日ごろ。蝉が鳴き始める頃で、小暑の終わりごろから夏の土用に入る。
2023年7月6日木曜日
どうしようもない猛暑と口内炎
どうしようもない猛暑と口内炎
これまでにない暑さの中、口内炎ができて参ります。
どうしようもない もうしょと こうないえん
季語:猛暑(もうしょ)
七月の末から八月の上旬にかけて、きびしい暑さになる。暑さの極みのことをいう。
2023年7月5日水曜日
梅雨空やパンクしている車椅子
梅雨空やパンクしている車椅子
愛車の左タイヤがパンクして修理予定は来週になりました。
つゆぞらや ぱんくしている くるまいす
季語:梅雨空(つゆぞら)
梅雨どきの曇り空をいう。重い雲で覆われたどんよりとした空である。
2023年7月4日火曜日
遠雷や風呂のほてりのひいており
遠雷や風呂のほてりのひいており
遠くから雷が聞こえて気がつくと風呂のほてりが消えました。
えんらいや ふろのほてりの ひいており
季語:遠雷(えんらい)
積乱雲の中などで雲と雲、雲と地上の間で放電現象が起きたもの。電光が走った後に雷鳴がとどろく。光と音の時間差でその遠近を測る。
2023年7月3日月曜日
梅雨晴や強き心を持つ体
梅雨晴や強き心を持つ体
何よりも大切なものは心の強さなんだろうと思うこの頃。
つゆばれや つよきこころを もつからだ
季語:梅雨晴(つゆばれ)
梅雨の最中にふと晴天がのぞくこと。洗濯物を干したり、梅干を並べたりと梅雨の最中の貴重な日差しであり、気持ちの良いものである。
2023年7月2日日曜日
食べて寝て起きては食べて半夏生
食べて寝て起きては食べて半夏生
一日一日同じこと繰り返して半年が過ぎました。
たべてねて おきてはたべて はんげしょう
季語:半夏生(はんげしょう)
七十二候の一つ。夏至から十一日目に当たる日、太陽暦では、七月二日頃となる。かつては田植の終期とされた。ドクダミ科の多年草半夏生草が生える頃なのでこの名があると言われる。
2023年7月1日土曜日
夏つばめ時空を超えて翻る
夏
つばめ時空を超えて翻る
まっすぐに飛び去る燕が消えた瞬間Uターンして引き返す。
なつつばめ じくうをこえて ひるがえる
季語:夏燕(なつつばめ)
夏に飛ぶ燕である。燕は、春、南方から渡ってきて繁殖活動に入 る。四月下旬から七月にかけて二回産卵する。雛を育てる頃の燕 は、子燕に餌を与えるため、野や町中を忙しく飛び回る。
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