俳句いきてゆくこと
日々の出来事や思いを俳句にしています
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2024年2月29日木曜日
階段を一段とばし二月尽
階段を一段とばし二月尽
階段を一段とばしで駆け上がる人を羨ましく見ていた二月の少年だった。
かいだんを いちだんとばし にがつじん
季語:二月尽(にがつじん)
二月の終わること。しだいに日が長くなり、寒さが緩んでくるころ。
2024年2月28日水曜日
麗かや遥かに光る水平線
麗かや遥かに光る水平線
さんさんと春の陽が射して遥かに水平線が光るうららかな散歩道。
うららかや はるかにひかる すいへいせん
季語:麗か(うららか)
春の日がうるわしくなごやかに照って、よろずの物が輝くさまをいう。
2024年2月27日火曜日
風の日の手のリハビリや暖かし
風の日の手のリハビリや暖かし
今日も風が強い日ですが暖かな部屋でのリハビリの手の温もりにウトウト。
かぜのひの てのりはびりや あたたかし
季語:暖かし(あたたかし)
暑くも寒くもないほどよい温度。冬の寒さを越えてきた身には、暖かさは体で感じるばかりでなく、心にも大きく働く。四季の体感温度をあらわす季語として、夏の「暑し」、秋の「冷やか」、冬の「寒し」に相応する。
2024年2月26日月曜日
春北風や思えば遠き反抗期
春北風や思えば遠き反抗期
強い北西の風に遠い昔の反抗期のことを思い出し苦笑い。
はるきたや おもえばとおき はんこうき
季語:春北風(はるきた)
低気圧の影響で一時的に西高東低の冬型気圧配置に戻り、冷たい北西風が雪を伴って吹く。一時的に季節の戻りを感じるものである。
2024年2月25日日曜日
春愁やラヂオの歌ふ早春賦
春愁やラヂオの歌ふ早春賦
寒さがまたぶり返し鬱としていた耳に早春賦の優しい歌が聞こえてきました。
しゅんしゅうや らじおのうたう そうしゅんふ
季語:春愁(しゅんしゅう)
春におぼえる愁いをいう。特別な理由がある愁いではない。花が咲き鳥が囀る季節ではあるが、ふとしたことで心がくもるのも春ならではのこと。
2024年2月24日土曜日
冷めたからチンしてこよう春の昼
冷めたからチンしてこよう春の昼
お昼の食事介助の人が来ない??慌ててきてくれたものの冷めてたのでチン。
さめたから ちんしてこよう はるのひる
季語:春の昼(はるのひる)
春の真昼をいう。明るく暖かく閑かなものである。
2024年2月23日金曜日
寒戻る箱根の山の麓まで
寒戻る箱根の山の麓まで
寒気の流れ込みで箱根の山は雪景色となり風祭も真冬の寒さになりました。
かんもどる はこねのやまの ふもとまで
季語:寒戻る(かんもどる)
春さき、暖かくなりかけたかと思うとまた寒さが戻ってくること。一度暖かさを経験しただけに、より冴え冴えとしたものを感じさせる。
2024年2月22日木曜日
ふるさとの搗布ゆめみるお味噌汁
ふるさとの搗布ゆめみるお味噌汁
春になると思い出す故郷の搗布を入れた味噌汁の優しいとろみの旨さ。
ふるさとの かじめゆめみる おみそしる
季語:搗布(かじめ)
コンブ科の褐藻植物。本州中部の太平洋岸、水深四十メートルほどの岩場に生える。静岡県相良付近のものは、古くから「さがらめ」「ひとつばね」と呼ばれ有名である。食用ともなるし、ヨード製品の原料ともなる。
2024年2月21日水曜日
飾られし雛はしらぬ花粉症
飾られし雛はしらぬ花粉症
食堂にお雛様が飾られていました。お雛様は花粉症の大変さを知らないすまし顔。
かざられし ひいなはしらぬ かふんしょう
季語:花粉症(かふんしょう)
スギ科の常緑針葉樹で日本特産。雌雄同株。雄花は米粒よりやや大きめで葉先に群生し、黄色い花粉を大量に飛散させる。スギの花粉は花粉症を引き起こし、春、多くの人を悩ませる。雌花は緑色で目立たない。
2024年2月20日火曜日
春暑し水風呂ほしくなりしかな
春暑し水風呂ほしくなりしかな
二月なのに初夏のような風呂の日になり、水風呂に入りたくなりました。
はるあつし みずぶろほしく なりしかな
季語:春暑し(はるあつし)
仲春或いは晩春の季節の移り行く時、好天に恵まれたりして、気温がぐんと上がり、時には汗ばむほどの暑さを覚える。夏の耐え難い暑さとは違う。
2024年2月19日月曜日
吾は猫なり春宵の屋根の上
吾は猫なり春宵の屋根の上
暖かな春の宵に自分が猫だったら昔家の屋根の上にいた猫に会いたいな。
われはねこなり しゅんしょうの やねのうえ
季語:春宵(しゅんしょう)
春、日暮れて間もないころのこと。また、「春宵一刻値千金」という有名な詩句は夜に入って間もないころの優雅なひとときをいう。
2024年2月18日日曜日
雲分けて生まれた春の光かな
雲分けて生まれた春の光かな
一面の雲の西の空が明るくなった途端に光眩い春の太陽が現れました。
くもわけて うまれた
はるの
ひかりかな
季語:春の光(はるのひかり)
もともとは春の風光、春の景色をいったが、春の日の光としても用いられる。
2024年2月17日土曜日
春陰や声にならない吾が思い
春陰や声にならない吾が思い
薄曇りの寒くもなく暑くもない一日の心が晴れない時間が刻々と過ぎる。
しゆんいんや こえにならない わがおもい
季語:春陰(しゅんいん)
春の曇りがちな空模様をいう。
2024年2月16日金曜日
春疾風迷う心を一喝す
春疾風迷う心を一喝す
驚くほど強い南風が雲を吹き払って、心の迷いも消えてゆきます。
はるはやて まようこころを いっかつす
季語:春疾風(はるはやて)
春の烈風のこと。冬の西高東低の気圧配置がくずれ、低気圧が東海上に抜けるにともなって荒れた天気となり、ときには嵐となる。
2024年2月15日木曜日
暮れ惑ふ春の窓辺や雨催ひ
暮れ惑ふ春の窓辺や雨催ひ
暖かな春の日も早くも夕暮れ近くなり雨になりそうな空模様になってきました。
くれまどう はるのまどべや あまもよい
季語:春の暮(はるのくれ)
春の季節の終わりという意味と、春の一日の夕暮れどきというふた通りの意味がある。古くは前者の意味で使われることが多かったが、今日では春の夕暮で使われることが多い。
2024年2月14日水曜日
リフターの上がって揺れる春暑し
リフターの上がって揺れる春暑し
季節外れの暖かさとなって「暑い暑い」の声を聞きながら入浴準備です。
りふたーの あがってゆれる はるあつし
季語:春暑し(はるあつし)
仲春或いは晩春の季節の移り行く時、好天に恵まれたりして、気温がぐんと上がり、時には汗ばむほどの暑さを覚える。夏の耐え難い暑さとは違う。
2024年2月13日火曜日
うららかに木漏れ日ゆれる午後の室
うららかに木漏れ日ゆれる午後の室
連休明けで風呂は明日になり今日の午後はのんびりと過ごします。
うららかに こもれびゆれる ごごのへや
季語:麗か(うららか)
春の日がうるわしくなごやかに照って、よろずの物が輝くさまをいう。
2024年2月12日月曜日
あの雲はどこへゆくのか菜の花忌
あの雲はどこへゆくのか菜の花忌
今日も雲を見ていた。ゆっくりと北へゆくあの雲はどこへゆくのだろう。
あのくもは どこへゆくのか なのはなき
季語:菜の花忌(なのはなき)
二月十二日、小説家、司馬遼太郎の忌日。没後翌年より記念行事を行なう。司馬は、菜の花の黄色を愛した。「梟の城」で直木賞、「竜馬がゆく」「菜の花の沖」「街道をゆく」等話題作を発表。平成五年文化勲章を受賞。平成八年没、七十二才。
2024年2月11日日曜日
漫画少年だった建国記念の日
漫画少年だった建国記念の日
父は紀元節と言っていた建国記念の日、私は漫画ばかり見ていた少年でした。
まんがしょうねんだった けんこくきねんのひ
季語:建国記念の日(けんこくきねんのひ)
二月十一日。戦前は「紀元節」といった。明治五年に制定され、昭和二十三年に廃止された。昭和四十一年「建国記念の日」として復活。国民の祝日の一つに加えられた。神武天皇が橿原の宮に即位したとされる神武紀元元年正月一日を陽暦に換算した日。
2024年2月10日土曜日
春浅し雲の一つは根無し草
春浅し雲の一つは根無し草
雲を見ていたら一つだけ離れて流れてゆく、風はどう吹いているのだろう。
はるあさし くものひとつは ねなしぐさ
季語:春浅し(はるあさし)
立春をすぎたのに、まだ春めいていない感じをいう。暖かいところでは梅が咲き、目白などが飛び交っているが、東北の日本海側などではまだ厚い雪に覆われている。風も冷たく、時には厳寒のころの気温に戻ったりもする。雪の中から蕗の薹を見つけるのもこのころ。「早春」よりも主観の入った季語と言えよう。
2024年2月9日金曜日
春めくや光の国の遥より
春めくや光の国の遥より
窓から射し込む陽の光が濃くなってきた気がします、光の春が来ます。
はるめくや ひかりのくにの はるかより
季語:春めく(はるめく)
立春(二月四日ころ)をすぎて、しだいに春らしくなってくることをいう。いが、春は三寒四温というようにゆっくりとやって来る。
2024年2月8日木曜日
光る東風しなる竹林たおやかに
光る東風しなる竹林たおやかに
春の日に目が眩んだとき目の前に風にしなやかに光る竹林が現れました。
ひかるこち しなるちくりん たおやかに
季語:東風(こち)
春に吹く東風。冬型の西高東低の気圧配置が崩れ、太平洋から大陸へ吹く。温かい風で雪を解かし、梅の花を咲かせるが、ときに、強風となって時化を呼ぶ風でもある。
2024年2月7日水曜日
浅春やできるだろうかまだ恋が
浅春やできるだろうかまだ恋が
風はまだ冷たいながらも春の気配はそこここに感じられます。恋は?
せんしゅんや できるだろうか まだこいが
季語:浅春(せんしゅん)
立春をすぎたのに、まだ春めいていない感じをいう。暖かいところでは梅が咲き、目白などが飛び交っているが、東北の日本海側などではまだ厚い雪に覆われている。風も冷たく、時には厳寒のころの気温に戻ったりもする。雪の中から蕗の薹を見つけるのもこのころ。「早春」よりも主観の入った季語と言えよう。
2024年2月6日火曜日
湯上がりの長き廊下や冴返る
湯上がりの長き廊下や冴返る
風呂を出て部屋へ帰る廊下がいつもより長く冴え冴えと感じました。
ゆあがりの ながきろうかや さえかえる
季語:冴返る(さえかえる)
春さき、暖かくなりかけたかと思うとまた寒さが戻ってくること。一度暖かさを経験しただけに、より冴え冴えとしたものを感じさせる。
2024年2月5日月曜日
舞い落ちるまでの儚さ春の雪
舞い落ちるまでの儚さ春の雪
久しぶりに春の雪が降るのを見ました。空から地に落ちるまでの儚い美しさ。
まいおちる までのはかなさ はるのゆき
季語:春の雪(はるのゆき)
立春を過ぎてから降る雪のこと。
2024年2月4日日曜日
春立つ日腹を立てたら腹が減る
春立つ日腹を立てたら腹が減る
曇りでも今日は立春、気に入らないことがあっても切り替えて前向きに!
はるたつひ はらをたてたら はらがへる
季語:春立つ(はるたつ)
二十四節気の最初の節気で、二月四日ころ。節分の翌日になる。厳しい寒さはまだ続くが、温かくなるにつれて梅の花もほころぶころ。
2024年2月3日土曜日
節分や鬼の手にも携帯電話
節分や鬼の手にも携帯電話
節分の豆撒きの相手の鬼役が足早にやってくる携帯電話を手に持って。
せつぶんや おにのてにも けいたいでんわ
季語:節分(せつぶん)
本来は季節の変り目をいうが、今は立春の前日のみをいう。二月三日頃である。この日は、年神が入れ替わる節であり、入れ替わりの隙をついて鬼が入り込もうとするので豆をまいて鬼を追い払う。各地の神社仏閣では追儺の鬼踊りや鬼を追う豆まきなどが行われ、多くの参詣人でにぎわう。冬の最後の日であり、春を迎える行事でもある。
2024年2月2日金曜日
曇天の日がな一日寒の内
曇天の日がな一日寒の内
暖かい日はあってもまだ寒の内、朝から曇天の一日寒々しい日になりました。
どんてんの ひがないちにち かんのうち
季語:寒の内(かんのうち)
寒の入(小寒の日)から、立春の前日までをいう。単に寒とも寒中ともいう。太平洋側はからりと晴れる日が続き、日本海側は鉛色の雪雲に覆われる。大寒、小寒など、類季語は微妙に配されているので、体感を踏まえつつ用いたいもの。
2024年2月1日木曜日
今日までの四温日和や夕ぐもり
今日までの四温日和や夕ぐもり
暖かな日も今日まで明日から寒くなるらしく夕空に雲が広がってきました。
きょうまでの しおんびよりや ゆうぐもり
季語:四温日和(しおんびより)
春が近い頃の気象現象。ほぼ七日間周期で天気が変化する。三日ほど寒い日が続いたあとで四日ほど暖かい日がつづく。
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