俳句いきてゆくこと
日々の出来事や思いを俳句にしています
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2022年1月31日月曜日
口あけて舌の体操寒の内
口あけて舌の体操寒の内
もうすぐ立春ですが週末はまた寒くなるようです。
くちあけて したのたいそう かんのうち
季語:寒の内(かんのうち)
寒の入(小寒の日)から、立春の前日までをいう。単に寒とも寒中ともいう。太平洋側はからりと晴れる日が続き、日本海側は鉛色の雪雲に覆われる。
2022年1月30日日曜日
窓一枚ほどの日だまり水仙花
窓一枚ほどの日だまり水仙花
日だまりに見えたのは真っ白な水仙の花でした。
まどいちまい ほどのひだまり すいせんか
季語:水仙(すいせん)
ヒガンバナ科の多年草。花の中央には副花冠という部分が襟のように環状に立つ。ラッパ形のもの、八重のものなどがあり、すがすがしい芳香をもつ。
2022年1月29日土曜日
出そうで出ないくしゃみと言葉かな
出そうで出ないくしゃみと言葉かな
なかなか出ないくしゃみと言葉にスッキリしません。
でそうででない くしゃみと ことばかな
季語:くしゃみ(くしゃみ)
冬の冷たい空気などで鼻孔が刺激をうけたときの呼吸器系の反応をいう。寒さによる風邪の兆候ともとられる。
2022年1月28日金曜日
しとやかなマスクの声を荒げおり
しとやかなマスクの声を荒げおり
マスクして穏やかに見えた人も怒りやすいようです。
しとやかな ますくのこえを あらげおり
季語:マスク(ますく)
白いガーゼなどで口や鼻をおおうもの。風邪の感染予防や寒さ、乾燥などから鼻や喉を守る。
2022年1月27日木曜日
コロナ禍に杉の花粉の早飛ぶか
コロナ禍に杉の花粉の早飛ぶか
早くも杉の花粉が飛び始めたようです。
ころなかに すぎのかふんの はやとぶか
季語:杉の花粉(すぎのかふん)
スギ科の常緑針葉樹で日本特産。雌雄同株。雄花は米粒よりやや大きめで葉先に群生し、黄色い花粉を大量に飛散させる。スギの花粉は花粉症を引き起こし、春、多くの人を悩ませる。雌花は緑色で目立たない。
2022年1月26日水曜日
早梅や病棟外は禁足に
早梅や病棟外は禁足に
コロナの影響で病棟から出られなくなりました。
そうばいや びょうとうがいは きんそくに
季語:早梅(そうばい)
風土により早めに咲いた梅の花のこと。早咲きの梅をたずね歩くことを探梅という。
2022年1月25日火曜日
幼子の先へ先へと日脚伸ぶ
幼子の先へ先へと日脚伸ぶ
子供の成長は早く、歩くのが本当に楽しいようです。
おさなごの さきへさきへと ひあしのぶ
季語:日脚伸ぶ(ひあしのぶ)
年も明けて、少しずつ日が長くなることをいう。一月も終わりの頃になると、日が長くなったなあという感慨にとらわれることがある。冬木の芽もしだいにふくらみ、春が近いことを感じる。
2022年1月24日月曜日
三寒の晴れて四温の曇り空
三寒の晴れて四温の曇り空
寒い日は晴れて暖かい日は曇って春になってゆくのか。
さんかんの はれてしおんの くもりぞら
季語:三寒四温(さんかんしおん)
春が近い頃の気象現象。ほぼ七日間周期で天気が変化する。三日ほど寒い日が続いたあとで四日ほど暖かい日がつづく。
2022年1月23日日曜日
福あるや顎の宝毛冬木の芽
福あるや顎の宝毛冬木の芽
顎の下に一本の白い毛が伸びていますが、はたして宝毛か?。
ふくあるや あごのたからげ ふゆきのめ
季語:冬木の芽(ふゆきのめ)
春にほころびる木の芽は、おおむね秋のあいだにきざし、鱗片や 樹脂などに保護されて寒い冬を越す。辛夷、木蓮、梅、桜など裸 木となった落葉樹の冬芽は案外とよく目立つものである。
2022年1月22日土曜日
かけ違うボタン直して春を待つ
かけ違うボタン直して春を待つ
おかしいと思ったらシャツのボタンをかけ違えていました。
かけちがう ぼたんなおして はるをまつ
季語:春を待つ(はるをまつ)
長く厳しい冬が一段落して、寒い中にも時折春の訪れを感じる頃、新しい季節を待つ気持ちが強まる。早く春よ来い、来て欲しいと願う気持ちである。
2022年1月21日金曜日
送電の塔を連ねて山眠る
送電の塔を連ねて山眠る
屋上から見える山々には送電塔が連なっています。
そうでんの とうをつらねて やまねむる
季語:山眠る(やまねむる)
冬山を擬人化したもの。中国の山水画伯、郭煕の画論の次の言葉「冬山惨淡として眠るがごとく」が、この季語の原点。春は「山笑ふ」夏「山滴る」秋「山粧ふ」、季節に応じて使い分けのできる重宝な季語。
2022年1月20日木曜日
大寒の夕日がたんと落ちにけり
大寒の夕日がたんと落ちにけり
音立てて夕日が落ちたかのように、寒くなりました。
だいかんの ゆうひがたんと おちにけり
季語:大寒(だいかん)
二十四節気の一つ。陽暦の一月二十一日ごろにあたり、このころから立春までの間が、一年のうちで最も寒さが厳しい。
2022年1月19日水曜日
ぞくぞくとひしめきあふや冬の雲
ぞくぞくとひしめきあふや冬の雲
外に出て見上げた空には灰色の雲がひしめいていました。
ぞくぞくと ひしめきあうや ふゆのくも
季語:冬の雲(ふゆのくも)
鈍色の空に垂れ込めた雲を指すこともあれば、冬晴れの空にかかる積雲を指すことも。太平洋側は縞模様の層積雲や広がりのある乱層雲が多くかかり、日本海側大雪をもたらす積乱雲がよくかかる。
2022年1月18日火曜日
残業のようやく終えて寒の月
残業のようやく終えて寒の月
今日の満月を見て昔見た満月を思い出しました。
ざんぎょうの ようやくおえて かんのつき
寒の月(かんのつき)
厳寒の空にさえざえとある月。満月に近い寒月の夜は、冷たい月光が降り注ぎ建物の影や自分の影が地面に黒々と落ちる。いよいよ寒さが身に滲みて、帰宅の足も自ずと早まる。
2022年1月17日月曜日
海底火山噴火の余波冬しんしん
海底火山噴火の余波冬しんしん
トンガの海底火山の噴火が津波?をもたらすとは!
かいていかざん ふんかのよは ふゆしんしん
季語:冬(ふゆ)
四季のひとつ。二十四節気の立冬十一月八日頃から立春前日二月三日頃までの期間。陽暦ではだいたい十二月・一月・二月、天文学上は冬至から春分までの期間をいう。
2022年1月16日日曜日
呼吸器の中もからから空っ風
呼吸器の中もからから空っ風
空気がからからに乾いて呼吸器の加湿も効きません、
こきゅうきの なかもからから からっかぜ
季語:空っ風(からっかぜ)
晴れた日に吹く北西の乾燥した季節風。ことに上州の空っ風は有名である。日本海側に雪を降らせて乾燥した風が、山脈をこえて関東平野に吹き荒れる。
2022年1月15日土曜日
冬木立見かけによらぬ腕力
冬木立見かけによらぬ腕力
俳痩せ型の看護師さんの見かけによらず腕力がありました、
ふゆこだち みかけによらぬ うでぢから
季語:冬木立(ふゆこだち)
冬の樹木「冬木」が群立しているさまをいう。落葉樹も常緑樹も冬木ではあるが、葉を落とした冬枯れの裸木の木立は、鬱蒼と茂る夏木立と対照的にものさびしいものである。
2022年1月14日金曜日
病棟は休む間もなき寒波来る
病棟は休む間もなき寒波来る
毎日病棟は忙しく過ぎてゆきます、寒波がまたやってきます。
びょうとうは やすむまもなき かんぱくる
季語:寒波来る(かんぱくる)
冬、シベリア方面から波の様に周期的に寒気団が来ること。気温もぐっと下がり厳しい寒さに見舞われる。
2022年1月13日木曜日
まじ眩し真っ正面にきた冬日
まじ眩し真っ正面にきた冬日
暮れかかる冬の日が部屋の真っ正面にきたときの眩しいこと。
まじまぶし まっしょうめんに きたふゆひ
季語:冬日(ふゆひ)
冬の一日と冬の太陽の両方の意味で使われる。歳時記によっては「冬の日」「冬日」と別立てのものもある。冬は日照時間が短く、すぐに暮れてしまう。それだけに昼間の日差しをいっぱいに浴びたいという思いがこもる。雪の日の多い日本海側と乾燥した日の多い太平洋側とで、はこの季語のもつ印象はおのずと異なろう。
2022年1月12日水曜日
冬青空ぽっかり雲の飛行船
冬青空ぽっかり雲の飛行船
病棟の食堂の窓越しの青空に雲が飛行船のように浮かんで。
ふゆあおぞら ぽっかり くものひこうせん
季語:冬青空(ふゆあおぞら)
本州を縦断する山脈の影響で、太平洋側は冷たい青空の日が多い のに対し、日本海側は厚い雪雲に覆われる日が多い。
2022年1月11日火曜日
歯磨きの歯の根にひびく寒の水
歯磨きの歯の根にひびく寒の水
いつもの水道の水なのにその水が歯の根にキーンとひびく。
はみがきの はのねにひびく かんのみず
季語:寒の水(かんのみず)
寒中の水はその冷たさ極まった様子から、神秘的な力があると信じられている。飲むと身体に良いとされ、ことに寒中九日目の水(寒九の水)は効能があるといわれている。その水で餅を搗いたり、酒を造ったり、布を晒したりする。
2022年1月10日月曜日
白障子封じ手は先手3五歩
白障子封じ手は先手3五歩
王将戦第一局の二日目が始まったというニュース。
しろしょうじ ふうじては せんてさんごふ
季語:障子(しょうじ)
採光を和らげたり湿度調節などのため、部屋の間仕切として用いた。杉などで木枠を作り桟を格子にはめて和紙を貼った日本建築独特のもの。
2022年1月9日日曜日
初場所に大鵬の孫という力士
初場所に大鵬の孫という力士
初場所の新入幕力士の王鵬はかの横綱大鵬の孫!注目です。
はつばしょに たいほうのまご というりきし
季語:初場所(はつばしょ)
大相撲一月場所のこと。東京の両国国技館で行われる。見物人に 和服姿の女性も多く、館内は正月らしい雰囲気に包まれる。
2022年1月8日土曜日
寒晴やおもひでの灯台今も
寒晴やおもひでの灯台今も
子供の頃登ったことのある灯台は今も真白く聳えています。
かんばれや おもいでの とうだいいまも
季語:寒晴(かんばれ)
厳寒中の晴天のこと。空気は乾燥して、はるかまで冴え冴えと澄み渡る。冬晴よりも温度感は低い。
2022年1月7日金曜日
人日の皆足元を気にしつつ
人日の皆足元を気にしつつ
昨日の雪が氷って道路は人も車も滑らないように慎重です。
じんじつの みなあしもとを きにしつつ
季語:人日(じんじつ)
一月七日のこと。五節句のひとつで七草粥をいただく。中国からわたってきた習俗で漢代からあったとされる。丘に登る登高の行事も行ったという。
2022年1月6日木曜日
雪しんしん夜は深々と更けてゆく
雪しんしん夜は深々と更けてゆく
十
時から降り出した雪は十七時頃止んで、夜が更けてゆく。
ゆきしんしん よはしんしんと ふけてゆく
季語:雪(ゆき)
雪は春の花、秋の月と並んで冬の美を代表する。雪国と呼ばれる日本海沿岸の豪雪地帯では雪は美しいものであるどころか、白魔と恐れられる。
2022年1月5日水曜日
一病やこころひきしめ寒の入
一病やこころひきしめ寒の入
たかが一病されど一病、油断は禁物。
いちびょうや こころひきしめ かんのいり
季語:寒の入(かんのいり)
一年のうちでいちばん寒さがきびしい時期に入る日のこと。一月六日ごろにあたり、この日から立春前日(節分)までの約三十日間を寒という。
2022年1月4日火曜日
返信メール思いつつ初湯かな
返信メール思いつつ初湯かな
メールの返信を考えながら風呂の順を待つ時間。
へんしんめーる おもいつつ はつゆかな
季語:初湯(はつゆ)
年が明けてはじめて風呂に入ること。正月一日は入らず、二日の昼間に入った。
2022年1月3日月曜日
新春の光つないでゆく襷
新春の光つないでゆく襷
新春の光の中を東京と箱根を襷につないで駆け抜ける。
しんしゅんの ひかりつないで ゆくたすき
季語:新春(しんしゅん)
年の始めをことほいで初春という。旧暦の年の始めは、二十四節気の「立春」のころにあたったので、「初春」と呼んで祝った。新暦に変わって冬に正月を迎えるようになっても、旧暦の名残から年の始を「初春」と呼ぶ。
2022年1月2日日曜日
二日はや黄昏かかる空の色
二日はや黄昏かかる空の色
病院の二日はあっという間に夕暮れ時になってしまいます。
ふつかはや たそがれかかる そらのいろ
季語:二日(ふつか)
正月二日のこと。二日は仕事始めの吉日され、初荷、初商、書き初め、縫初めなどの行事が行なわれる。家族とゆっくり過ごす元日に対し、世の中が動き始める日でもある。
2022年1月1日土曜日
いつもより少し夜更し去年今年
いつもより少し夜更し去年今年
大晦日は夜更しが許されて、寝たのは年を越してからでした。
いつもより すこしよふかし こぞことし
季語:去年今年(こぞことし)
大晦日の一夜にして去年と今年が入れ替わること。去年といい、今年というのであるから、年がすでに改まった新年の季語。
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