2024年1月31日水曜日

河津桜一月の風に目覚め

河津桜一月の風に目覚め

まだ一月なのに早くも河津桜が風に吹かれながら咲きはじめました。
かわづざくら いちがつのかぜに めざめ
季語:河津桜(かわづざくら)
サクラの一品種。ヒカンザクラと早咲きオオシマザクラの自然交配種とみられ、静岡県河津町に多く自生する。2月ごろ、一重で淡紅色の花をつける。

2024年1月30日火曜日

生きるとは老いてゆくこと春近し

生きるとは老いてゆくこと春近し

人間は生きてゆけば日々衰えてゆくことに気づいても、春はやってきます。
いきるとは おいてゆくこと はるちかし
季語:春近し(はるちかし)
寒さも峠を越して、春が訪れようとする感じをいう。「春待つ」には心持ちが入るが、春近しはその季節の感じを詠む場合が多い。

2024年1月29日月曜日

気がかりは検査結果や春待つ夜

気がかりは検査結果や春待つ夜

久しぶりの飲み込み検査の結果は明日知らされるとのこと、どうなるかなぁ。
きがかりは けんさけっかや はるまつよ
季語:春待つ(はるまつ)
長く厳しい冬が一段落して、寒い中にも時折春の訪れを感じる頃、新しい季節を待つ気持ちが強まる。早く春よ来い、来て欲しいと願う気持ちである。

2024年1月28日日曜日

冬ぬくし大空へ羽ばたいてみる

冬ぬくし大空へ羽ばたいてみる

暖かな冬の日になり身も心も大きく広げて空に羽ばたいてみたくなります。
ふゆぬくし おおぞらへ はばたいてみる
季語:冬ぬくし(ふゆぬくし)
冬のさなかの暖かい日のこと。つめたい風も吹かない穏やかな日和。冬の恵まれた一日である。

2024年1月27日土曜日

うたた寝や母の背中のちゃんちゃんこ

うたた寝や母の背中のちゃんちゃんこ

うたた寝の心地よさは母のちゃんちゃんこの丸い背中の温かさ。
うたたねや ははのせなかの ちゃんちゃんこ
季語:ちゃんちゃんこ
袖無し羽織に綿を入れたもので、主に子供や老人が着る。表布には縮緬や綸子、紬、木綿などが用いられる。袖がないので動きやすく、背中があたたか。手が自由になり、脱ぎ着が楽で重ね着もできることから働くときの防寒着としても重宝された。

2024年1月26日金曜日

うたた寝のいろはにほへと春隣

うたた寝のいろはにほへと春隣

午後の日が射し込んで春のような温かさにうとうとして浅き夢を見たようです。。
うたたねの いろはにほへと はるとなり
季語:春隣(はるとなり)
晩冬には寒さが緩む日が多く、春の訪れを感じることが多くなる。春の隣は春が近いということ。春がもうすぐそこまで来ていること。春の気配。春を待ちわびる気持ちに立った季語。

2024年1月25日木曜日

ヨーグルトよく冷えている冬の雲

ヨーグルトよく冷えている冬の雲

冷え込んた今朝のヨーグルトはいつもよりひんやりとしています。
よーぐると よくひえている ふんのくも
季語:冬の雲(ふゆのくも)
鈍色の空に垂れ込めた雲を指すこともあれば、冬晴れの空にかかる積雲を指すことも。太平洋側は縞模様の層積雲や広がりのある乱層雲が多くかかり、日本海側大雪をもたらす積乱雲がよくかかる。

2024年1月24日水曜日

風邪長引きし看護師の夜勤かな

風邪長引きし看護師の夜勤かな

なかなか風邪が治らない看護師さんが今日は夜勤のようです早く治りますように。
かぜながびきし かんごしの やきんかな
季語:風邪(かぜ)
ウイルスなどによる呼吸器感染症によって、頭痛、鼻水、くしゃみ、咳、のどの痛み、発熱など様々な症状を引き起こすことをいう。疲労や湯冷め、冷えなどが引きがねになって、免疫力が低下しているときに生じやすい。冬場に多く、風邪のために学校が閉鎖されることもある。まずは安静が第一である。

2024年1月23日火曜日

冬の日も靴下嫌う足がある

冬の日も靴下嫌う足がある

いつからか靴下を履くのが面倒になり嫌いになり以来一年中履かなくなりました。
ふゆのひも くつしたきらう あしがある
季語:冬の日(ふゆのひ)
冬の太陽や日射。もしくは冬の一日のことをいう。太陽をさす場合は冬日という言い方もある。太平洋側では異常乾燥注意報など出され、日本海側では大雪による被害がもたらされることもある。

2024年1月22日月曜日

日も月も星さえ見えず冬の暮

日も月も星さえ見えず冬の暮

朝から曇り空のまま夕暮れとなり深まる冬の淋しい一日となりました。
ひもつきも ほしさえみえず ふゆのくれ
季語:冬の暮(ふゆのくれ)
冬の夕暮れ。日没とともに一気に冷え込み、早い時間からあちこちに明かりが灯る。寒々とした情景であるが、どことなく生活感が漂う。

2024年1月21日日曜日

寒風の避難所の炊き出しうどん

寒風の避難所の炊き出しうどん

先の見えない避難所生活にボランティアの炊き出しの温かいうどんがふるまわれる。
かんぷうの ひなんじょの たきだしうどん
季語:寒風(かんぷう)
冬に吹く風。北風、北西の風が多い。日本海側に雪、太平洋側に乾燥をもたらす風である。

2024年1月20日土曜日

火事跡に屯しておる寒鴉

火事跡に屯しておる寒鴉

火事で焼け焦げた家の周りに真っ黒な鴉が数羽集まっていて寒々しい。
かじあとに たむろしておる かんがらす
季語:寒鴉(かんがらす)
寒中に見る鴉をいう。ところどころ雪のある冬田の中を、鴉が餌を求めて歩く。一、二羽で現れることが多く、なんとなく哀れで親しみがわく。餌の無き、厳しい冬を生き抜く姿に惹かれるものがある。

2024年1月19日金曜日

上上の散髪日和四温晴

上上の散髪日和四温晴

今年始めての散髪は寒中とは思えぬ暖かな上天気になりました。
じょうじょうの さらんぱつびより しおんばれ
季語:四温(しおん)
春が近い頃の気象現象。ほぼ七日間周期で天気が変化する。三日ほど寒い日が続いたあとで四日ほど暖かい日がつづく。

2024年1月18日木曜日

食べて寝て起きては食べて日脚伸ぶ

食べて寝て起きては食べて日脚伸ぶ

毎日の食事と睡眠が楽しみでお陰様てお腹ばかりが成長してきます。
たべてねて おきてはたべて ひあしのぶ
季語:日脚伸ぶ(ひあしのぶ)
年も明けて、少しずつ日が長くなることをいう。一月も終わりの頃になると、日が長くなったなあという感慨にとらわれることがある。冬木の芽もしだいにふくらみ、春が近いことを感じる。

2024年1月17日水曜日

真白なる昼の三日月冬の梅

真白なる昼の三日月冬の梅

梅はまだかと見上げれば青空に白い三日月が梅の木にはや白い梅の花が!
ましろなる ひるのみかづき ふゆのうめ
季語:冬の梅(ふゆのうめ)
冬のうちから花をつける梅のこと。初春を待つ心に適う。 

2024年1月16日火曜日

鯛焼や天然物のあると云ふ

鯛焼や天然物のあると云ふ

天然物の鯛焼?一匹づつ焼くのが天然で数匹一度に焼くのが養殖。へ~!。
たいやきや てんねんものの あるという
季語:鯛焼(たいやき)
鯛の形の型に小麦粉の生地を流し込み、餡を包んで焼いたお菓子。一年中販売されているが、寒い中で食べる鯛焼は格別に美味しい。店によって鯛の表情や形が異なり、生地や餡の種類、味わいもさまざまなので、食べ比べもおすすめだ。

2024年1月15日月曜日

どんど焼き天へと昇る龍を見し

どんど焼き天へと昇る龍を見し

故郷の海岸でどんど焼きをした時どんどの火が天に昇る龍のようでした。
どんどやき てんへとのぼる りゅうをみし
季語:どんど焼き(どんどやき)
小正月に行われる行事。一月十四日の夜または十五日の朝に松飾りや注連飾りを焚きあげる。この火で餅団子を焼いて食べると一年中無病息災であるとされる。書初の書を燃やして高く上がると上達するとも言われている。「どんど焼」の「どんど」は「どんど燃えろ、どんど燃えろ」という囃し言葉からきたとされる。

2024年1月14日日曜日

寒鴉鳴き交わしゆく空の青

寒鴉鳴き交わしゆく空の青

朝日の中を鴉が鳴き交わしながら飛んでいった空が冬の青さで輝いています。
ふゆがらす なきかわしゆく そらのあお
季語:冬鴉(ふゆがらす)
寒中に見る鴉をいう。ところどころ雪のある冬田の中を、鴉が餌を求めて歩く。一、二羽で現れることが多く、なんとなく哀れで親しみがわく。餌の無き、厳しい冬を生き抜く姿に惹かれるものがある。

2024年1月13日土曜日

首根から背筋へ深閑と寒夜

首根から背筋へ深閑と寒夜

天気予報どおり寒気が流れ込んで来たようでしんしんと夜が更けて来ます。
くびねから せすじへ しんかんとかんや
季語:寒夜(かんや)
「寒き夜」「夜半の冬」などともいう。冬の夜はさえざえと空気が澄んで、星や月も美しく見える。

2024年1月12日金曜日

煮凝やいつも感じていた不満

煮凝やいつも感じていた不満

煮凝のような、満たされない想いや不満、物事に優柔不断な自分が嫌でした。
にこごりや いつもかんじていた ふまん
季語:煮凝(にこごり)
煮魚をその煮汁とともに一晩置いて凝固させた料理。また、魚や野菜を煮汁と一緒に、寒天や食用ゼラチンで固めたものもいう。サメ・カレイ・ヒラメ・アンコウ・タイ・スッポン・コチなど、ゼラチン質を多く含む魚を用いる。

2024年1月11日木曜日

餅抜きの鏡開の汁粉椀

餅抜きの鏡開の汁粉椀

今日は鏡開、夕食にお汁粉がでましたが何と餅抜きでした。残念!
もちぬきの かがみびらきの しるこわん
季語:鏡開(かがみびらき)
新年、供えてあった鏡餅を下ろして食べることをいう。普通は一月十一日に行われる。

2024年1月10日水曜日

病室の窓は西向き暮早し

病室の窓は西向き暮早し

病室の窓から射し込む西日の眩しさも一刻のこともう日が暮れてしまいます。
びょうしつの まどはにしむき くれはやし
季語:暮早し(くれはやし)
冬の日の短いことをいう。秋分以降、十一月、十二月と日暮は早くなり、冬至は最も日中の時間が短くなる。

2024年1月9日火曜日

門松倒れたまま給水の列

門松倒れたまま給水の列

地震で倒れたままの門松の傍らで給水車が来て次々と水を配っている。
かどまつ たおれたまま きゅうすいのれつ
季語:門松(かどまつ)
正月、家の門口に立てる松飾りのこと。竹や梅などを添えて一対をなす手の込んだものもあれば、門柱に松ひと枝を添えた簡単なものもある。地方によっては楢、椿、榊などを門木として飾るところもある。

2024年1月8日月曜日

避難所の伝言板や冬灯

避難所の伝言板や冬灯

今日から電気が点きました!と話す人の避難所に伝言板が光っていました。
ひなんじょの でんごんばんや ふゆともし
季語:冬灯(ふゆともし)
冬の夕暮とともにともされる灯のこと。日暮の早い町にともる灯は、淋しさとともに暖かな感じがある。

2024年1月7日日曜日

父に似し吾が爪固し七日爪

父に似し吾が爪固し七日爪

伸び始めた爪を触ると父の固い爪を思い出します。
ちちににし あがつめかたし なぬかづめ
季語:七日爪(なぬかづめ)
正月七日、七種粥に使う薺を少しとっておいて、それを浸した水で爪をしめして切ると、その年は日の忌みを必要としないとか、邪気を払うという俗信

2024年1月6日土曜日

六日目の余震続くや寒の入り

六日目の余震続くや寒の入り

能登半島地震は六日目になっても続いて今日は寒の入り被災者に寒さが酷。
むいかめの よしんつづくや かんのいり
季語:寒の入り(かんのいり)
一年のうちでいちばん寒さがきびしい時期に入る日のこと。一月六日ごろにあたり、この日から立春前日(節分)までの約三十日間を寒という。

2024年1月5日金曜日

一番じゃなくっても鮪は鮪

一番じゃなくっても鮪は鮪

毎年恒例の初競りの一番マグロは一億円超えだとか!自分には縁が無い。
いちばんじゃ なくっても まぐろはまぐろ
季語:鮪(まぐろ)
サバ科。鮪にはクロマグロ、キハダ、ビンナガ、メバチなどの種類があり、それぞれにも地域や生育程度より様々な名前がある。最大のものはクロマグロで体長三メートル、体重四百キロに達し、泳ぎも時速百六十キロと速い。腹部の身は脂肪が多く、溶けるような食感なので中トロ、大トロなどと呼ばれる。現在は通年味わえるが昔は近海物の鮪は冬の魚であった。

2024年1月4日木曜日

被災地は正月もなく暮れてゆく

被災地は正月もなく暮れてゆく

地震から四日目の被災地は生活が立ち行かず正月どころではないようです。
ひさいちは しょうがつもなく くれてゆく
季語:正月(しょうがつ)
一年の一番初めの月、つまりいちがつのこと 。お正月と「お」をつけて呼ぶのはこの月だけ。松飾を立て、鏡餅を飾り、雑煮を食べて一年の無病息災を願う。

2024年1月3日水曜日

新しき暦のほかに何もなき

新しき暦のほかに何もなき

目出度さのない病室にあるのは今年のカレンダーだけの正月です。
あたらしき こよみのほかに なにもなき
季語:新暦(しんごよみ)
新年の暦。初めてその年の暦を用いることで新しい年への期待感が膨らむ。

2024年1月2日火曜日

御降や天より地へと降りそそぐ

御降や天より地へと降りそそぐ

御降という優しい言葉を知りました、地震の地を癒やすかのようです。
おさがりや てんよりちへと ふりそそぐ
季語:御降(おさがり)
元日から三日の間に降る雨のこと。正月というだけで、ただの雨でさえも、なにやら特別の恵みのように思える。

2024年1月1日月曜日

日本は地震の国なるお元日

日本は地震の国なるお元日

地震はいつでも起きる日本は地震列島、元日でも安心はできません。
にっぽんは ないのくになる おがんじつ
季語:お元日(おがんじつ)
一月一日。一年の始めの日である。門松や鏡餅を飾り、屠蘇を酌み、雑煮を食べてこの日を祝う。旧暦では立春の前後にめぐってきたが、新暦では冬のさなか。元旦は元日の朝のこと。