俳句いきてゆくこと
日々の出来事や思いを俳句にしています
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2024年3月31日日曜日
美しき春の別れの指輪かな
美しき春の別れの指輪かな
転勤の挨拶をする人の指の美しさに!!お世話になりました、お元気で。
うつくしき はるのわかれの ゆびわかな
季語:春の別れ(はるのわかれ)
まさに過ぎ去ろうとする春をいう。ことに春は厳しい寒さの中で待ち望んだ季節だけに送るのは惜しい。「春惜しむ」というと、さらに愛惜の念が強くなる。
2024年3月30日土曜日
思い切り流してみたい春の汗
思い切り流してみたい春の汗
なんと夏日とか暑いわけだ!こうなりゃ思い切り汗かいてさっぱりしたい。
おもいきり ながしてみたい はるのあせ
季語:春の汗(はるのあせ)
仲春或いは晩春の季節の移り行く時、好天に恵まれたりして、気温がぐんと上がり、時には汗ばむほどの暑さを覚える。夏の耐え難い暑さとは違う。
2024年3月29日金曜日
春の夢怖くて押すナースコール
春の夢怖くて押すナースコール
夜中に怖くなってナースコールを押した夢を見たはずのナースコールは現。
はるのゆめ こわくておす なーすこーる
季語:春の夢(はるのゆめ)
春の眠りにみる夢のこと。夢は春夏秋冬いつでも見るけれど、とくに春の夢は儚きもの譬えとして、古来、歌に詠まれ、物語に語られてきた。「ただ春の夜の夢の如し」などのように。
2024年3月28日木曜日
春雨のカクテル光線光る芝
春雨のカクテル光線光る芝
甲子園の準々決勝第4試合は春雨のナイターで芝生がカクテル光線に光る。
はるさめの かくてるこうせん ひかるしば
季語:春雨(はるさめ)
春に降る雨の中でも、こまやかに降りつづく雨をいう。一雨ごとに木の芽、花の芽がふくらみ生き物達が活発に動き出す。「三冊子」では旧暦の正月から二月の初めに降るのを春の雨。それ以降は春雨と区別している。
2024年3月27日水曜日
葉隠に赤い椿や一つ二つ
葉隠に赤い椿や一つ二つ
いつ咲くのか気になっていた赤い椿が少し咲いているのが見えました。
はがくれに あかいつばきや ひとつふたつ
季語:椿(つばき)
椿は、春を代表する花。万葉集のころから歌にも詠まれ日本人に親しまれてきた。つやつやした肉厚の葉の中に真紅の花を咲かせる。花びらが散るのではなく、花ひとつが丸ごと落ちるので落椿という言葉もある。最も一般的な藪椿のほか、八重咲や白椿、雪椿などの種類もある。
2024年3月26日火曜日
寝違えし首で仰ぐや鳥曇
寝違えし首で仰ぐや鳥曇
寝違えた首で仰ぐ曇り空を渡り鳥が帰る頃かもしれないと眺めました。
ねちがえし くびであおぐや とりぐもり
季語:鳥曇(とりぐもり)
秋、日本に渡ってきた雁や鴨などが、北の繁殖地に帰っていく頃の曇り空。その頃の雲は鳥雲。また、鳥のはばたきが風のように聞こえるので、その頃の風を鳥風という。鳥の群が瞬く間に消えていったあとには、曇り空だけが残る。
2024年3月25日月曜日
耳づまり取れて晴れやか春の風
耳づまり取れて晴れやか春の風
耳が詰まって聞こえないので耳鼻科の先生に吸引してもらうとクリアーに!
みみづまり とれてはれやか はるのかぜ
季語:春の風(はるのかぜ)
春に吹く風をいう。草花やこの芽を育み、鳥のさえずるを誘う、暖かく穏やかな風である。
2024年3月24日日曜日
春雨や体を巡る静かな血
春雨や体を巡る静かな血
春雨が静かに降っている体の中にも規則的に血液が静かに流れている。
はるさめや からだをめぐる しずかなち
季語:春雨(はるさめ)
春に降る雨の中でも、こまやかに降りつづく雨をいう。一雨ごとに木の芽、花の芽がふくらみ生き物達が活発に動き出す。「三冊子」では旧暦の正月から二月の初めに降るのを春の雨。それ以降は春雨と区別している。
2024年3月23日土曜日
春雨やじんわり沁みる人の情
春雨やじんわり沁みる人の情
春雨がゆっくり地面に染み込むように人の優しさも心に沁みてきます
はるさめや じんわりしみる ひとのじょう
季語:春雨(はるさめ)
春に降る雨の中でも、こまやかに降りつづく雨をいう。一雨ごとに木の芽、花の芽がふくらみ生き物達が活発に動き出す。「三冊子」では旧暦の正月から二月の初めに降るのを春の雨。それ以降は春雨と区別している。
2024年3月22日金曜日
桜人まだかまだまだまた明日
桜人まだかまだまだまた明日
暖かくなったり寒くなったり桜も咲き時を迷い気味で人も待ち遠しい。
さくらびと まだかまだまだ またあした
季語:桜人(さくらびと)
花見の人をさす。桜を待つ人、桜を愛でる人、桜を尋ねる人、桜を惜しむ人、桜を詠む人、桜を肴に酒を酌む人。 桜のもとにあっては、汝も吾も桜人。
2024年3月21日木曜日
故郷を遠く思ふや彼岸西風
故郷を遠く思ふや彼岸西風
お彼岸のお墓参りを何年も出来ずに故郷を思えは強い西風が身に沁みます。
ふるさとを とおくおもうや ひがんにし
季語:彼岸西風(ひがんにし)
春の彼岸のころに吹く西風。やわらかな西風もあるが、寒さの残る西風もある。この風が過ぎると、日増しに暖かくなる。
2024年3月20日水曜日
春あけぼの空は藍より生まれくる
春あけぼの空は藍より生まれくる
夜明けが近づくにつれて深い藍色の空がしだいに朝の青空へとなって!
はるあけぼの そらはあいより うまれくる
季語:春曙(はるあけぼの)
春の夜明けである。正確には暁は日の出前の未明をいい、夜の明ける気配はあるものの、あたりはまだ薄暗い。同じ夜明けでも曙は暁よりも遅く、日の出前をいう。
2024年3月19日火曜日
春暁や確かなる呼吸器の息
春暁や確かなる呼吸器の息
夜明け前のまだ暗く静かな中に耳を澄ませ呼吸器の息の音を確かめます。
しゅんぎょうや たしかなる こきゅうきのいき
季語:春暁(しゅんぎょう)
春の夜明けである。正確には暁は日の出前の未明をいい、夜の明ける気配はあるものの、あたりはまだ薄暗い。同じ夜明けでも曙は暁よりも遅く、日の出前をいう。
2024年3月18日月曜日
霞立つ半分花粉かもしれぬ
霞立つ半分花粉かもしれぬ
晴れた空がぼんやり白っぽい、霞が立っているようだが花粉も舞ってる?
かすみたつ はんぶんかふん かもしれぬ
季語:霞(かすみ)
春の山野に立ち込める水蒸気。万物の姿がほのぼのと薄れてのどかな春の景色となる。同じ現象を夜は「朧」とよぶ。
2024年3月17日日曜日
今窓を横切る影や初燕
今窓を横切る影や初燕
窓の外を一瞬横切る影がハテなんだろうと思うと再び飛び去る影が?燕だ!
いままどを よこぎるかげや はつつばめ
季語:初燕(はつつばめ)
燕は春半ば、南方から渡ってきて、人家の軒などに巣を作り雛を育てる。初燕をみれば春たけなわも近い。
2024年3月16日土曜日
体内時計遅れっぱなし春眠し
体内時計遅れっぱなし春眠し
季節は冬から春へ時間は刻々と過ぎてゆくのに体の中はまだ冬時間のまんま。
たいないどけい おくれっぱなし はるねむし
季語:春眠し(はるねむし)
春の眠りをいう。長閑で暖かい春は寝心地よく夜が明けても、中々目が覚めない。「唐詩選」中の孟浩然の詩「春眠暁を覚えず、処処啼鳥を聞く」に由来する季語。昼夜を問わず朝方の眠り(朝寝)をさすこともある。
2024年3月15日金曜日
出会ふ人別るる人や木の芽時
出会ふ人別るる人や木の芽時
転勤の職員さんと交代の職員さんと会い、定年退職の介助員さんと合う。
であうひと わかれるひとや このめどき
季語:木の芽時(このめどき)
樹木の芽吹きは、春先に見られる現象であるが、年一回春先にだけ芽吹く植物と主に春と秋の年数回芽吹く植物が存在する。また、春以外に、枝が折れたり選定などで伐採されると、新しい芽を出すために芽吹く場合がある。木の芽の彩は、植物により異なる。それは、芽吹き初期の成長速度の違いや葉表面の毛の有無のためである。新しい芽は、葉や茎の組織が柔らかいため、有毒成分を含まず香りや味が良い植物であれば食用にされる。(藤吉正明記)
2024年3月14日木曜日
暖かやズボンに二本寝押し線
暖かやズボンに二本寝押し線
暖かさに思い出したのは昔、寝押ししたズボンに線が二本あったこと。
あたたかや ずぼんににほん ねおしせん
季語:暖か(あたたか)
暑くも寒くもないほどよい温度。冬の寒さを越えてきた身には、暖かさは体で感じるばかりでなく、心にも大きく働く。四季の体感温度をあらわす季語として、夏の「暑し」、秋の「冷やか」、冬の「寒し」に相応する。
2024年3月13日水曜日
「ほらあそこ」あゝたんぽぽの黄一輪
「ほらあそこ」あゝたんぽぽの黄一輪
桜はまだまだだなぁと帰り際「あっ!たんぽぽ!ほらあそこ」言われて!
ほらあそこ ああたんぽぽの きいちりん
季語:蒲公英(たんぽぽ)
蒲公英は黄色い太陽形の花。西日本には白色の花も見かけられる。花が終わると、絮が風に飛ばされる。
2024年3月12日火曜日
突として転勤のこと春北風
突として転勤のこと春北風
箱根病院に入院した時から大変お世話になった職員さんが転勤してしまう?!
とつとして てんきんのこと はるきたかぜ
季語:春北風(はるきたかぜ)
低気圧の影響で一時的に西高東低の冬型気圧配置に戻り、冷たい北西風が雪を伴って吹く。一時的に季節の戻りを感じるものである。
2024年3月11日月曜日
風光る眼科の点眼眩し眩し
風光る眼科の点眼眩し眩し
検査のために瞳孔を開く点眼薬をさした途端に眩しくて眩しくてタマラナイ!
かぜひかる がんかのてんがん まぶしまぶし
季語:風光る(かぜひかる)
春風がきらきらと光り輝くように感じられることをいう。陽光の踊るような明るさに、風にゆらぐ景色もまばゆい。春の到来のよろこびや希望を、吹く風に託した言葉。
2024年3月10日日曜日
声になれば言葉はかろき春の風
声になれば言葉はかろき春の風
頭の中で思い悩んでいることも呟いてみれば不思議に軽くなった気がします。
こえになれば ことばはかろき はるのかぜ
季語:春の風(はるのかぜ)
春に吹く風をいう。草花やこの芽を育み、鳥のさえずるを誘う、暖かく穏やかな風である。
2024年3月9日土曜日
春光や甘やかな声聞こえ来る
春光や甘やかな声聞こえ来る
風は冷たいですがうら若き声はパステル調のデザートのような春の光です。
しゅんこうや あまやかなこえ きこえくる
季語:春光(しゅんこう)
もともとは春の風光、春の景色をいったが、春の日の光としても用いられる。
2024年3月8日金曜日
日暈や移ろいやすき春の空
日暈や移ろいやすき春の空
変わりやすい春の日に日暈(ひがさ)がかかると雲が出て寒い夕方になりました。
にちうんや うつろいやすき はるのそら
季語:春の空(はるのそら)
春の青空。春は大気が水分を多く含み、ほんのりと霞んでいることもある。
日暈(にちうん、ひがさ)
太陽を光源としてその周囲に生じる光の輪。太陽の暈(かさ)。ひがさ。
2024年3月7日木曜日
駄菓子屋のお好み焼きや春の夢
駄菓子屋のお好み焼きや春の夢
お好み焼きの事を考えていたら駄菓子屋さんのお好み焼き?の夢を見ました。
だがしやの おこのみやきや はるのゆめ
季語:春の夢(はるのゆめ)
春の眠りにみる夢のこと。夢は春夏秋冬いつでも見るけれど、とくに春の夢は儚きもの譬えとして、古来、歌に詠まれ、物語に語られてきた。「ただ春の夜の夢の如し」などのように。
2024年3月6日水曜日
新しき添え木ふえたる老桜
新しき添え木ふえたる老桜
桜の枝に新しい竹の添え木が増えました。私も誕生日で一つ年が増えました。
あたらしき そえぎふえたる おいざくら
季語:老桜(おいざくら)
年を経た桜の木。
2024年3月5日火曜日
啓蟄や土踏むこともなくなりし
啓蟄や土踏むこともなくなりし
今日は啓蟄で冬眠していた虫が土の中から出てくる頃ですが土の上を歩きたい。
けいちつや つちふむことも なくなりし
季語:啓蟄(けいちつ)
二十四節気の一つで三月六日ころ。「啓」は「ひらく」、「蟄」は「土の中で冬ごもりしている虫」の意で、冬眠していた蛇や蛙などが暖かさに誘われて穴から出てくるころとされる。実際に虫が活動を始めるのはもっと暖かくなってからである。
2024年3月4日月曜日
三月やサラダが好きになる体
三月やサラダが好きになる体
春野菜が美味しい頃になりました。シャキシャキ野菜にドレッシングかけて。
さんがつや さらだがすきに なるからだ
季語:三月(さんがつや)
草木の芽吹きが活発となる頃だが、北国はまだ雪に閉ざされている。下旬には桜の花が咲きはじめる地域も多い。最近では多くの人が、花粉症に悩まされる月でもある。
2024年3月3日日曜日
衣に和歌したためられし古雛
衣に和歌したためられし古雛
雛祭に思い出すのは衣に和歌がしたためられた母の木目込みの内裏雛。
ころもにわか したためられし ふるひいな
季語:古雛(ふるひいな)
古雛の古さの基準はないが代々母娘間で引き継がれてきた雛や娘時代のものを年老いて飾りに用いられた雛を古雛と詠まれる
2024年3月2日土曜日
春陰や生まれた空はスカイブルー
春陰や生まれた空はスカイブルー
曇り空の端から明るくなり綺麗な青空が現れました。明日は晴れるかな。
しゅんいんや うまれたそらは すかいぶるー
季語:春陰(しゅんいん)
春の曇りがちな空模様をいう。
2024年3月1日金曜日
暮遅しつぶやく空のほの赤し
暮遅しつぶやく空のほの赤し
昨日までは夕食を食べ始める頃には暮れたのに今日は食べ終えても空は明るい。
くれおそし つぶやくそらの ほのあかし
季語:暮遅し(くれおそし)
春の日の暮れが遅いこと。実際には夏至が一番日暮れが遅いが、冬の日暮れが早いので、春の暮れの遅さがひとしお印象深く感じられる。
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