2023年12月31日日曜日

行く年や編集長の声のして

行く年や編集長の声のして

編集長が作ってくれた俳句の感想集は楽しい広場を残してくれました。感謝です。
ゆくとしや へんしゅうちょうの こえのして
季語:行く年(ゆくとし)
押し詰まった年末、忙しい日々の束の間に、過ぎ去ったこの年を思い浮かべる。また残り少なくなった暮れの日数にも感慨深いものがある。

2023年12月30日土曜日

生きてきて仕合せ少し冬暖

生きてきて仕合せ少し冬暖

暖かな冬、生きていることはただそれだけで仕合せなのです。ありがとう。
いきてきて しあわせすこし ふゆあたたか
季語:冬暖(ふゆあたたか)
冬のさなかの暖かい日のこと。つめたい風も吹かない穏やかな日和。冬の恵まれた一日である。

2023年12月29日金曜日

年の瀬や帰省の波を眺めては

年の瀬や帰省の波を眺めては

コロナが収まって年末恒例の帰省ラッシュが始まったようですが羨まし!
としのせや きせいのなみを ながめては
季語:年の瀬(としのせ)
十二月も押し詰まった年の終わりをいう。十二月の中旬頃から正月の準備を始める地方も多く、その頃から年の暮の実感が湧いてくる。現代ではクリスマスが終わったあたりからその感が強くなる。

2023年12月28日木曜日

新たなる出会いと別れ年の暮

新たなる出会いと別れ年の暮

来年のカレンダーが届いて今年の出会いと別れを心に刻み来年を思う年の暮。
あらたなる であいとわかれ としのくれ
季語:年の暮(としのくれ)
十二月も押し詰まった年の終わりをいう。十二月の中旬頃から正月の準備を始める地方も多く、その頃から年の暮の実感が湧いてくる。現代ではクリスマスが終わったあたりからその感が強くなる。

2023年12月27日水曜日

入院の五年となりて冬木の芽

入院の五年となりて冬木の芽

散歩道も五年目の冬になり桜の枝の先に冬芽が見えて勇気づけられました。
にゅういんの ごねんとなりて ふゆきのめ
季語:冬木の芽(ふゆきのめ)
春にほころびる木の芽は、おおむね秋のあいだにきざし、鱗片や 樹脂などに保護されて寒い冬を越す。辛夷、木蓮、梅、桜など裸木となった落葉樹の冬芽は案外とよく目立つものである。 

2023年12月26日火曜日

ストレッチャー快速往復冬廊下

ストレッチャー快速往復冬廊下

風呂場へ行くストレッチャーが今日は行きも帰りも快速で廊下を風切って。
すとれっちゃー かいそくおうふく ふゆろうか
季語:冬(ふゆ)
四季のひとつ。二十四節気の立冬十一月八日頃から立春前日二月三日頃までの期間。陽暦ではだいたい十二月・一月・二月、天文学上は冬至から春分までの期間をいう。「山里は冬ぞさびしさまさりける人目も草もかれぬと思えば」源宗于・『古今和歌集』とあるように、枯れた淋しさやものの終わりというのが本意。

2023年12月25日月曜日

眠れ心安くメリークリスマス

眠れ心安くメリークリスマス

賛美歌を聴きながら生きてゆくことの意味を心安らかにメリークリスマス。
ねむれ こころやすく めりーくりすます
季語:クリスマス(くりすます)
十二月二十五日を基督の降誕祭と定める。基督教になじみの薄いわが国においても、クリスマスツリーを飾るなど、この時期、街はクリスマス一色になる。クリスマス商戦が盛んになるなど、巷が騒がしくなる。

2023年12月24日日曜日

ポインセチアお喋り好きな母と叔母

ポインセチアお喋り好きな母と叔母

花屋の叔母が母に届けてくれたポインセチアを前に二人でお喋りしていたイブ。
ぽいんせちあ おしゃべりずきな ははとおば
季語:ポインセチア(ぽいんせちあ)
トウダイ草科の常緑低木。クリスマスが近くなると鉢物が花屋に出回り目をひく。十一~十二月頃に茎の上部の苞葉が赤やピンク、乳白色に変色して美しい。黄緑色の小さな花が苞葉の中心に咲くが目立たない。

2023年12月23日土曜日

寒暖差やっぱり冬は嫌いです

寒暖差やっぱり冬は嫌いです

今年は暖冬で大雪の予報がでていましたが寒暖差の激しさが身に応えます。
かんだんさ やっぱりふゆは きらいです
季語:冬(ふゆ)
四季のひとつ。二十四節気の立冬十一月八日頃から立春前日二月三日頃までの期間。陽暦ではだいたい十二月・一月・二月、天文学上は冬至から春分までの期間をいう。「山里は冬ぞさびしさまさりける人目も草もかれぬと思えば」源宗于・『古今和歌集』とあるように、枯れた淋しさやものの終わりというのが本意。

2023年12月22日金曜日

冬晴や南瓜のいとこ煮甘きこと

冬晴や南瓜のいとこ煮甘きこと

気温は上がりませんが冬の日が射し込んで南瓜の煮物の甘さが広がります。
ふゆばれや かぼちゃのいとこに あまきこと
季語:冬晴(ふゆばれ)
小春日が初冬の季語であるのに対し冬日和は厳寒の季語になる。よく晴れた冬の穏やかなひと日は、雪国の人たちにとって貴重な一日となる。

2023年12月21日木曜日

短日のクロスワードのあと一つ

短日のクロスワードのあと一つ

クロスワードパズルを始めたら案外難しくて終わらずにもう日が暮れる。
たんじつの くろすわーどの あとひとつ
季語:短日(たんじつ)
冬の日の短いことをいう。秋分以降、十一月、十二月と日暮は早くなり、冬至は最も日中の時間が短くなる。

2023年12月20日水曜日

同じこと考えながら落葉道

同じこと考えながら落葉道

いつもの散歩道いつものように来て路傍の落葉に早くも日が傾いてきます。
おなじこと かんがえながら おちばみち
季語:落葉(おちば)
晩秋から冬にかけて、落葉樹はすべて葉を落とす。散った木の葉ばかりでなく、木の葉の散る様子も地面や水面に散り敷いたようすも表わす。堆肥にしたり、焚き火にしたりする。

2023年12月19日火曜日

冬木立つくりだせない美しさ

冬木立つくりだせない美しさ

冬木立はみんな同じようでも桜と欅ではそれぞれ個性があって美しい。
ふゆこだち つくりだせない うつくしさ
季語:冬木立(ふゆこだち)
冬の樹木「冬木」が群立しているさまをいう。落葉樹も常緑樹も冬木ではあるが、葉を落とした冬枯れの裸木の木立は、鬱蒼と茂る夏木立と対照的にものさびしいものである。

2023年12月18日月曜日

冬耕や一句推敲また一句

冬耕や一句推敲また一句

一日を振り返って一句を詠んでは推敲を繰り返す大切な時間を今日も。
とうこうや いっくすいこう またいっく
季語:冬耕(とうこう)
稲刈りのすんだあとの田や、秋野菜の収穫を終えた畑を冬の間に鋤き起すことである。備中鍬をつかい土を大きく起しておく。起した田畑は草が生えにくく、土壌が肥えてきて、春の作物がよく実る。

2023年12月17日日曜日

北風と少し寒そうなお日様

北風と少し寒そうなお日様

北風が強く太陽は押されるように低く傾いて弱々しい。
きたかぜと すこしさむそうな おひさま
季語:北風(きたかぜ)
冬。中国やシベリヤから吹いてくる乾燥した季節風。日本海の海水をふんだんに吸い上げて日本海側の山間部に大雪をもたらす。太平洋側は乾燥した冷たい風になる。

2023年12月16日土曜日

愛されず嫌わるる吾冬ざるる

愛されず嫌わるる吾冬ざるる

自分を自分が嫌いだと思っていることが人にも伝わってしまうからなのか。
あいされず きらわるるわれ ふゆざるる
季語:冬ざるる(ふゆざるる)
冬になり草木が枯れると共に海、山など見渡す限りの景色が荒れ果てた感じをいう。「冬されば」の誤用で「冬され」ともいう。

2023年12月15日金曜日

寒き夜の涙を拭う手の温み

寒き夜の涙を拭う手の温み

冬の夜ふと寂しさに涙がこぼれたとき拭ってくれる温かい手があれば。
さむきよの なみだをぬぐう てのぬくみ
季語:寒き夜(さむきよ)
「冬の夜」「夜半の冬」などともいう。冬の夜はさえざえと空気が澄んで、星や月も美しく見える。

2023年12月14日木曜日

米を研ぐ母の白き手冬の水

米を研ぐ母の白き手冬の水

部屋の手洗いの水の音から昔母の白い手が米を研ぐ音を想い出しました。
こめをとぐ ははのしろきて ふゆのみず
季語:冬の水(ふゆのみず)
秋に澄み渡った水は、寒さが増してくるにしたがいより磨きがかかり、研ぎ澄まされていく。暖かい時分の水は、生命の輝きを放っているが、冬のそれは命を脅かす厳しさを持っている。それゆえに、心身を清める神聖な力を感じさせる。

2023年12月13日水曜日

冬紅葉極楽浄土とはかくや

冬紅葉極楽浄土とはかくや

真っ赤に色づいた楓の下は木漏れ日がキラキラと極楽浄土のようです!
ふゆもみじ ごくらくじょうど とはかくや
季語:冬紅葉(ふゆもみじ)
周辺が枯れを深めるなかの紅葉であり、また、冬になってから色が際立ってくる庭園や寺社などの紅葉でもある。

2023年12月12日火曜日

曇天の冬リハビリの手を上げる

曇天の冬リハビリの手を上げる

朝からどんよりと雨雲が垂れ込める冬の一日リハビリの手が重い。
どんてんのふゆ りはびりの てをあげる
季語:冬(ふゆ)
四季のひとつ。二十四節気の立冬十一月八日頃から立春前日二月三日頃までの期間。陽暦ではだいたい十二月・一月・二月、天文学上は冬至から春分までの期間をいう。「山里は冬ぞさびしさまさりける人目も草もかれぬと思えば」源宗于・『古今和歌集』とあるように、枯れた淋しさやものの終わりというのが本意。

2023年12月11日月曜日

適切と適切と繰り返す冬

適切と適切と繰り返す冬

連日ニュースで「適切な…適切に…」と目にし耳にタコができます。
てきせつと てきせつと くりかえすふゆ
季語:冬(ふゆ)
四季のひとつ。二十四節気の立冬十一月八日頃から立春前日二月三日頃までの期間。陽暦ではだいたい十二月・一月・二月、天文学上は冬至から春分までの期間をいう。「山里は冬ぞさびしさまさりける人目も草もかれぬと思えば」源宗于・『古今和歌集』とあるように、枯れた淋しさやものの終わりというのが本意。

2023年12月10日日曜日

叫びたき思ひふつふつ冬茜

叫びたき思ひふつふつ冬茜

冬の夕焼け空を見ると心に溜まっていた思いを叫びたくなります。
さけびたき おもいふつふつ ふゆあかね
季語:冬茜(ふゆあかね)
単に「夕焼」といえば夏の季語だが、「冬の夕焼」「春の夕焼」「秋の夕焼」と一年中季語としてある。冬の夕焼は、枯木立や建物のコントラストが美しく、束の間ではあるが印象深い。類題に「寒夕焼」「寒茜」もあるが、冬の夕焼に比べると、より寒中にある感が強い。 

2023年12月9日土曜日

冬ぬくし土鍋の中に眠る猫

冬ぬくし土鍋の中に眠る猫

そろそろ鍋にしようと土鍋を覗くと猫が丸くなって爆睡中。これは猫鍋。
ふゆぬくし どなべのなかに ねむるねこ
季語:冬ぬくし(ふゆぬくし)
冬のさなかの暖かい日のこと。つめたい風も吹かない穏やかな日和。冬の恵まれた一日である。

2023年12月8日金曜日

十二月八日想像する平和

十二月八日想像する平和

太平洋戦争開戦の日そしてジョンレノンの命日、想像し続ける平和。
じゅうにがつようか そうぞうする へいわ
季語:十二月八日(じゅうにがつようか)
太平洋戦争開戦日。一九四一年のこの日午前三時、ハワイ真珠湾に停泊中の米国太平洋艦隊に対して、日本海軍の航空隊、特殊潜航艇が奇襲攻撃を行い、結果、「ワレ奇襲ニ成功セリ」との報をもたらした。

2023年12月7日木曜日

風の朝真っ赤に灯り木守り柿

風の朝真っ赤に灯り木守柿

吹きすさぶ風の朝に落ちそうな木守柿が真っ赤に色づいています。
かぜのあさ まっかにともり こもりがき
季語:木守柿(こもりがき)
収穫のあとに、一つだけ木に残しておく柿の実や柚子の実、かぼ すの実などをいう。来年もよく実がつくようにという祈りとも、 あるいは小鳥のために残しておくともいわれる。

2023年12月6日水曜日

綿虫や花咲爺の使いかも

綿虫や花咲爺の使いかも

綿虫が桜の冬木の枝に飛んできている、花咲爺の使いかもしれぬ。
わたむしや はなさかじいの つかいかも
季語:綿虫(わたむし)
晩秋から初冬にかけて、空中を青白く光りながら浮遊する。物に当たると付着する。初雪の頃出現することから、雪虫とよぶ地方もある。明治以降注目されて、詠まれるようになった。

2023年12月5日火曜日

寝起きは眠たしベッド柵冷たし

寝起きは眠たしベッド柵冷たし

目覚めた時はまだ眠たくて体位交換のとき触れるベッド柵の冷たくて。
ねおきはねむたし べっどさく つめたし
季語:冷たし(つめたし)
冬の寒さをあらわすが、冷たしは局所的、触覚的な場面で使はれることが多い。

2023年12月4日月曜日

小春日や仲良しこよしの古写真

小春日や仲良しこよしの古写真

子供の頃の懐かしい写真を見てほっこりと暖かな気持ちになりました。
こはるびや なかよしこよしの ふるしゃしん
季語:小春日(こはるび)
陰暦十月の異称である。まだ本格的な冬とはならず暖かい日和が春先の陽気を思わせるが、春とは区別して「小春」という。冬囲いに精を出したり、越冬野菜を取り入れたり、大根や柿を吊るし干にしたり、本格的な冬に備えるころの日和である。

2023年12月3日日曜日

正直に生きてゆきたし冬青空

正直に生きてゆきたし冬青空

真っ青な冬の空を見て愚直に正直に生きてゆきたいと思います。
しょうじきに いきてゆきたし ふゆあおぞら
季語:冬青空(ふゆあおぞら)
本州を縦断する山脈の影響で、太平洋側は冷たい青空の日が多い のに対し、日本海側は厚い雪雲に覆われる日が多い。

2023年12月2日土曜日

従妹への想い深まる冬茜

従妹への想い深まる冬茜

従妹の人生を生き方の素晴らしさを想い感謝の想いが深くなります。
いとこへの おもいふかまる ふゆあかね
季語:冬茜(ふゆあかね)
単に「夕焼」といえば夏の季語だが、「冬の夕焼」「春の夕焼」「秋の夕焼」と一年中季語としてある。冬の夕焼は、枯木立や建物のコントラストが美しく、束の間ではあるが印象深い。類題に「寒夕焼」「寒茜」もあるが、冬の夕焼に比べると、より寒中にある感が強い。 

2023年12月1日金曜日

礼拝の録音耳に十二月

礼拝の録音耳に十二月

時が経つのは早い、お別れの礼拝の録音を聴き終えたらもう十二月。
れいはいの ろくおんみみに じゅうにがつ
季語:十二月(じゅうにがつ)
陽暦の十二月。一年の最終月である。新年を迎える準備など何かと済ませるべきことが多く、あわただしさを感じさせる月である。