2024年11月30日土曜日

小春日の一句一句や「笑う子規」

春日の一句一句や「笑う子規」

読みたいと思っていた「笑う子規」を思いがけず読むことができました。
 こはるびの いっくいっくや わらうしき
季語:小春日(こはるび)
陰暦十月の異称である。まだ本格的な冬とはならず暖かい日和が春先の陽気を思わせるが、春とは区別して「小春」という。冬囲いに精を出したり、越冬野菜を取り入れたり、大根や柿を吊るし干にしたり、本格的な冬に備えるころの日和である。

2024年11月29日金曜日

胃ろうせず生きてゆきたし冬茜

胃ろうせず生きてゆきたし冬茜

生き方は人それぞれですが私は胃ろうはせずに口から食べてゆきたい。
 いろうせず いきてゆきたし ふゆあかね
季語:冬茜(ふゆあかね)
単に「夕焼」といえば夏の季語だが、「冬の夕焼」「春の夕焼」「秋の夕焼」と一年中季語としてある。冬の夕焼は、枯木立や建物のコントラストが美しく、束の間ではあるが印象深い。子季語に「寒夕焼」「寒茜」もあるが、冬の夕焼に比べると、より寒中にある感が強い。 

2024年11月28日木曜日

面会の二人お似合い神迎

面会の二人お似合い神迎

生まれた時から知っている甥が彼女を連れて面会に来てくれました!
 めんかいの ふたりおにあい かみむかえ
季語:神迎(かみむかえ)
出雲大社へ参集していた神々が会議を終えてもとの社へお帰りに なる。それを迎える祭事、行事。陰暦十月末か十一月一日とするところが多い。田の神が冬の間は山に帰るとする古い信仰が原型といわれる。

2024年11月27日水曜日

枯葉一つ命一つの証かな

葉一つ命一つの証かな

晴天の散歩道は北風と太陽の世界、風に舞う枯葉は命の証だと思う。
 かれはひとつ いのちひとつの あかしかな
季語:枯葉(かれは)
冬になって枯れてしまった葉のこと。まだ枝に付いているもの落ちたものなどさまざま。枝に付いているものは風に乾いた音をたてる。青葉の時よりそれぞれの葉の形や厚みなどの特徴が際だつようだ。

2024年11月26日火曜日

小春日や温泉卵ぷるんぷるん

小春日や温泉卵ぷるんぷるん

雲間から出てきた小春日は温泉卵のようで食べたくなりました。
 こはるびや おんせんたまご ぷるんぷるん
季語:小春日(こはるび)
陰暦十月の異称である。まだ本格的な冬とはならず暖かい日和が春先の陽気を思わせるが、春とは区別して「小春」という。冬囲いに精を出したり、越冬野菜を取り入れたり、大根や柿を吊るし干にしたり、本格的な冬に備えるころの日和である。

2024年11月25日月曜日

脚にコロナ腕にインフル冬に入る

脚にコロナ腕にインフル冬に入る

左脚にコロナワクチン左腕にインフルエンザワクチンを接種しました。
 あしにころな うでにいんふる ふゆにいる
季語:冬に入る(ふゆにいる)
冬の最初の日。二十四節気の一。太陽暦の十一月八日頃。まだそれ程寒くはないが、冬の声を聞くと吹く風もこころなしか冷たく感じられる。

2024年11月24日日曜日

小春日のような優しい人になれ

小春日のような優しい人になれ

小春日の穏やかな日のような余裕を感じさせられる人になりたい。
 こはるびの ようなやさしい ひとになれ
季語:小春日(こはるび)
陰暦十月の異称である。まだ本格的な冬とはならず暖かい日和が春先の陽気を思わせるが、春とは区別して「小春」という。冬囲いに精を出したり、越冬野菜を取り入れたり、大根や柿を吊るし干にしたり、本格的な冬に備えるころの日和である。

2024年11月23日土曜日

一〇三万の壁や勤労感謝の日

一〇三万の壁や勤労感謝の日

手取りを増やすために、税金がかかるようになる壁を引き上げるとか。
 ひゃくさんまんのかべや きんろうかんしゃのひ
季語:勤労感謝の日(きんろうかんしゃのひ)
十一月二十三日。働くことを喜び働く人に感謝する国民の祝日である。

2024年11月22日金曜日

こんな小春日和に戦争なんて

こんな小春日和に戦争なんて

明るく穏やかな小春日和の青空の彼方でミサイルを打ち正義面してる。
 こんな こはるびよりに せんそうなんて
季語:小春日和(こはるびより)
陰暦十月の異称である。まだ本格的な冬とはならず暖かい日和が春先の陽気を思わせるが、春とは区別して「小春」という。冬囲いに精を出したり、越冬野菜を取り入れたり、大根や柿を吊るし干にしたり、本格的な冬に備えるころの日和である。

2024年11月21日木曜日

冬雲やネット朝から繋がらぬ

冬雲やネット朝から繋がらぬ

インターネットが繋がらない、どうやら病棟全体のトラブルらしい。
 ふゆぐもや ねっとあさから つながらぬ
季語:冬雲(ふゆぐも)
鈍色の空に垂れ込めた雲を指すこともあれば、冬晴れの空にかかる積雲を指すことも。太平洋側は縞模様の層積雲や広がりのある乱層雲が多くかかり、日本海側大雪をもたらす積乱雲がよくかかる。

2024年11月20日水曜日

笑わない吾は微笑み薄紅葉

笑わない吾は微笑み薄紅葉

小止みの曇り空の下ようやく色づいてきた木々があちこちに見えます。
 わらわない われはほほえみ うすもみじ
季語:薄紅葉(うすもみじ)
緑の残る淡い色の紅葉をいう。紅葉の走りではあるが、深い紅の冬紅葉などとは違った趣を持つ。

2024年11月19日火曜日

石蕗の咲く頃なりし母の庭

石蕗の咲く頃なりし母の庭

丁度この時期は庭先に石蕗の黄色い花が咲いているはずですね母さん。
 つわぶきの さくころなりし ははのにわ
季語:石蕗(つわぶき)
キク科の常緑多年草。名の由来は「葉に艶のある蕗」による。蕗に似ているが、蕗とは別種である。大きな光沢のある葉をもち、初冬に黄色い花を多数つける。




2024年11月18日月曜日

暮早しひゅーひゅーと鳴る喉仏

暮早しひゅーひゅーと鳴る喉仏

日暮れが早くなりました。湿度も下がって呼吸器から乾いた音がする。
 くれはやし ひゅーひゅーとなる のどぼとけ
季語:暮早し(くれはやし)
冬の日の短いことをいう。秋分以降、十一月、十二月と日暮は早くなり、冬至は最も日中の時間が短くなる。

2024年11月17日日曜日

晩年の母の明るさ小春の日

晩年の母の明るさ小春の日

小春日和の穏やかな日、お見舞いに行った時の母を思いだしました。
 ばんねんの ははのあかるさ こはるのひ
季語:小春(こはる)
陰暦十月の異称である。まだ本格的な冬とはならず暖かい日和が春先の陽気を思わせるが、春とは区別して「小春」という。冬囲いに精を出したり、越冬野菜を取り入れたり、大根や柿を吊るし干にしたり、本格的な冬に備えるころの日和である。

2024年11月16日土曜日

実は鳥の取り分なるや柿落葉

実は鳥の取り分なるや柿落葉

庭に植えた柿の木にようやく生った実はあっという間に鳥に食べられて。
 みはとりの とりぶんなるや かきおちば
季語:柿落葉(あきおちば)
霜が降るころになると、梢に残っていた柿紅葉も落葉する。地上 に落ちたそれらの中には思わず拾ってみたくなるほど美しいもの もある。色合いもさまざま、虫食い穴などもあって目を楽しませ てくれる。

2024年11月15日金曜日

忍び寄るもののひとつや浅き冬

忍び寄るもののひとつや浅き冬

冷え込みが緩んでのんびりしていると来週は冬将軍が襲来するとか!?。
 しのびよる もののひとつや あさきふゆ
季語:浅き冬(あさきふゆ)
冬に入ったばかりの頃をいう。街路樹の落葉が始まり、しぐれたかと思えば小春日和もある。まだそんなに寒くないころである。

2024年11月14日木曜日

花芒ついのすみかは舗道脇

花芒ついのすみかは舗道脇

人知れず生まれ人知れず消えてゆく一瞬でも誰かの記憶に残れば良し。
 はなすすき ついのすみかは ほどうわき
季語:花芒(はなすすき)
「芒」という季語が葉、茎、花の全体像を指すのに対し、「尾花」は 芒の花だけをさす季語である。夏から秋にかけて二十センチから 三十センチほどの、黄金色で箒状の花穂をつける。花穂は熟すに したがって白っぽくなり、晩秋には白い毛の生えた種を風に飛ば す。動物の尾に似ているところから尾花といわれる。

2024年11月13日水曜日

車椅子切り返しつつ帰り花

車椅子切り返しつつ帰り花

小春日の散歩道、紅葉はまだまだでしたが、桜の花が一輪二輪三輪。
 くるまいす きりかえしつつ かえりばな
季語:帰り花(かえりばな)
初冬、小春日のころに返り咲く花をいう。桜・桃・梨・山吹・つつじなどに多く見られる現象。思いがけなく、ニ・三輪咲いたけなげな花に、やがて来る厳しい冬を思いやる。




2024年11月12日火曜日

目覚め良き小春日和の午前風呂

目覚め良き小春日和の午前風呂

よく眠れて心地よい小春日和に午前風呂で今日はいい一日になりそう。
 めざめよき こはるびよりの ごぜんぶろ
季語:小春日和(こはるびより)
陰暦十月の異称である。まだ本格的な冬とはならず暖かい日和が春先の陽気を思わせるが、春とは区別して「小春」という。冬囲いに精を出したり、越冬野菜を取り入れたり、大根や柿を吊るし干にしたり、本格的な冬に備えるころの日和である。

2024年11月11日月曜日

鳥渡る掃除したての部屋に入る

鳥渡る掃除したての部屋に入る

ようやく掃除が終わった静かな部屋に移動、今夜からよく眠れそう。
 とりわたる そうじしたての へやにいる
季語:鳥渡る(とりわたる)
日本で冬を過ごすために渡ってくる鳥のこと。


2024年11月10日日曜日

神の留守気象神社に下駄の絵馬

神の留守気象神社に下駄の絵馬

東京の高円寺にある気象神社にはいろんな人が神頼みにやって来ます。
 かみのるす きしょうじんじゃに げたのえま
季語:神の留守(かみのるす)
陰暦十月は神無月と呼ばれ、全国の八百万の神様がこぞって出雲大社に集まる。神が留守となった神社の氏子たちは不安を覚え、恵比寿様などを留守神として祀る。信心の厚さゆえか、「神の旅」「神送」「神迎」、神が集まる出雲は逆に「神在祭」など類似の季語も多い。 

2024年11月9日土曜日

茶の花やゆるゆる帰る通院路

茶の花やゆるゆる帰る通院路

毎月カニューレ交換に通院して十一月はちょうど茶の花が咲いていました。
 ちゃのはなや ゆるゆるかえる つういんじ
季語:茶の花(ちゃのはな)
ツバキ科の常緑低木。白色五弁の小さい花を初冬に開く。黄色の蘂が特徴的。現在産地としては静岡や鹿児島が有名であるが、かつては、「宇治は茶所、茶は政所」と謳われた。




2024年11月8日金曜日

木枯一号や決闘猫二匹

木枯一号や決闘猫二匹

木枯一号が吹いたらしい。猫が二匹睨み合って一触即発の決闘の刻。
 こがらしいちごうや けっとうねこ にひき
季語:木枯(こがらし)
冬の到来を告げる強い北風。乾いた木の葉を吹き落とし、木を枯らす風という意味もある。吹き飛ばされた枯葉は風の道筋を追いかけてゆく。

2024年11月7日木曜日

立冬のブルーブラック硝子ペン

立冬のブルーブラック硝子ペン

立冬に思い出すのは硝子ペンに吸い上がるブルーブラックのインクの色。
 りっとうの ぶるーぶらっく がらすぺん
季語:立冬(りっとう)
冬の最初の日。二十四節気の一。太陽暦の十一月八日頃。まだそれ程寒くはないが、冬の声を聞くと吹く風もこころなしか冷たく感じられる。





2024年11月6日水曜日

行く秋や残されてゆく吾一人

行く秋や残されてゆく吾一人

過ぎ去ろうとしてゆく秋をベッドの上から思ってゆくだけの寂しさ。
 ゆくあきや のこされてゆく われひとり
季語:行く(ゆくあき
過ぎさってゆく秋のこと。秋から冬へと移ろい行くさま。「行く春」と違って寂寥感に満ちており、秋を惜しむ気持ちが深く現れた季語である。移ろい行く季節を、旅人になぞらえて「行く」と形容するが、春と秋だけのもので、「行く夏」「行く冬」とはいわない。

2024年11月5日火曜日

北窓からは行く秋さえもみえぬ

北窓からは行く秋さえもみえぬ

この部屋は北向き、窓から見えるのは駐車場、季節感がないなぁ。
 きたまどからは ゆくあきさえも みえぬ
季語:行く秋(ゆくあき)
過ぎさってゆく秋のこと。秋から冬へと移ろい行くさま。「行く春」と違って寂寥感に満ちており、秋を惜しむ気持ちが深く現れた季語である。移ろい行く季節を、旅人になぞらえて「行く」と形容するが、春と秋だけのもので、「行く夏」「行く冬」とはいわない。

2024年11月4日月曜日

長き夜を眠れぬままに3号室

長き夜を眠れぬままに3号室

部屋の掃除のため仮に3号室にきたもののステーションからの音が大きくて。
 ながきよを ねむれぬままに さんごうしつ
季語:長き夜(ながきよ)
秋の夜の長いことをいう。秋分が過ぎると、昼よりも夜が長くなり気分的にも、夜の長さが身にしみる。残暑もなくなり、夜業や読書にも身が入る。春の「日永」に対応する季語である。

2024年11月3日日曜日

ベイスターズ日本一の星月夜

ベイスターズ日本一の星月夜

日本シリーズで横浜ベイスターズが日本一になりました。おめでと~☆彡。
 べいすたーず にっぽんいちの ほしづきよ
季語:星月夜(ほしづきよ)
月のない星明りにだけの夜空を言う。月が出ているように明るい星空である。

2024年11月2日土曜日

台風のくずれまぎれの大嵐

台風のくずれまぎれの大嵐

台風が衰えて低気圧に変わったとはいえ雨風は激しく大嵐となりました。
 たいふうの くずれまぎれの おおあらし
季語:台風(たいふう)
北大西洋か南シナ海あたりに発生する熱帯低気圧で、最大風速が約毎秒十七メートル以上のものをいう。二百十日の実りのころに日本を襲い、深甚な被害をもたらすこともしばしばである。

2024年11月1日金曜日

神無月とうにおられぬ父と母

神無月とうにおられぬ父と母

もう十一月ふと寂しさを覚える季節が始まります。
 かんなづき とうにおられぬ ちちとはは
季語:神無月(かんなづき)
陰暦十月のこと。出雲の国に全国の神々が集まり、各地のお宮では神々が留守になるという。急速に季節がうつろう頃でもある。出雲では神在月、神有月ともいう。