俳句いきてゆくこと
日々の出来事や思いを俳句にしています
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2025年8月31日日曜日
晴天や為すすべのなき大旱
晴天や為すすべのなき大旱
大雨が降るところかあったり降らないところは全く降らない異常。
せいてんや なすすべのなき おおひでり
季語:旱(ひでり)
太平洋高気圧に覆われて、連日雨が降らずに日が照りつけることをいう。旱魃とも言いい、地面は渇ききって草木は枯れてしまう。農林災害はもちろん、人々の飲料水にも深刻な打撃を与える。
2025年8月30日土曜日
八月の異常気象に明け暮れて
八月の異常気象に明け暮れて
今年の暑さは記録的なもの、毎日、猛暑!猛暑!に明け暮れて。
はちがつの いじょうきしょうに あけくれて
季語:八月(はちがつ)
立秋を迎え、暦の上では夏から秋へと季節はかわる月。実際にはしばらく暑い日が続くが、そうしたなかにも暑さはさかりを越え、徐々に秋の気配が濃くなってゆく。
2025年8月29日金曜日
湯上がりというささやかな新涼
湯上がりというささやかな新涼
コロナのため十日ぶりの入浴、湯上がりの涼しさの何と心地良き。
ゆあがりという ささやかな しんりょう
季語:新涼(しんりょう)
秋に入ってから感じる涼しさのこと。「涼し」だけでは、夏の季語となる。夏の暑さの中で感じられる涼しさではなく、「涼しく過ごしやすい季節」になってきたことをいう。
2025年8月28日木曜日
一枚の隔離カーテン秋暑し
一枚の隔離カーテン秋暑し
感染対策らしい一枚の間仕切りカーテンの閉塞感と空清機の音。
いちまいの かくりかーてん あきあつし
季語:秋暑し(あきあつし)
立秋を過ぎた後の暑さ。例年、八月いっぱいくらいは暑い日がつづく。いったん涼しくなった後で、暑さがぶり返すこともある。
2025年8月27日水曜日
花火果て闇の中より二つ星
花火果て闇の中より二つ星
花火俳句 5 / 5
花火が終わって闇が戻った天に二つの明るい星が輝やいている。
はなびはて やみのなかより ふたつぼし
季語:二つ星(ふたつぼし)
陰暦七月七日の七夕に、年に一度天の川を渡って出会う織姫星と彦星のこと。実際の星の名は琴座のベガと鷲座のアルタイル。
花火見る亡き妹を思いつつ
花火見る亡き妹を思いつつ
俳句花火 4 / 5
花
火を見ながら今年亡くなった妹も見ているだろうかと思う。
はなびみる なきいもうとを おもいつつ
季語:花火(はなび)
花火師や花火の中を見回りぬ
花火師や花火の中を見回りぬ
花火俳句 3 / 5
花火の火の粉の中を
花火師が見回っています。さすがのプロ魂!
はなびしや
はなびのなかを みまわりぬ
季語:花火(はなび)
花火の夜一番好きな看護師と
花火の夜一番好きな看護師と
花火俳句 2 / 5
花火の付き添いには私が一番好きな看護師さんがきてくれました。
はなびのよ いちばんすきな かんごしと
季語:花火(はなび)
花火待つ夕雲薄くたなびいて
花火待つ夕雲薄くたなびいて
花火俳句 1 / 5
今年はコロナ騒ぎがあり私は玄関前の特等席で花火を見ることに。
はなびまつ ゆうぐもうすく たなびいて
季語:花火(はなび)
種々の火薬を組み合わせ、夜空に高く打ち上げて爆発の際の光の色や音を楽しむもの。もともとは、秋祭りの奉納として打ち上げられた。日本一の四尺花火が打ち上げられる新潟県小千谷市の片貝地区では、子供の誕生や入学就職記念、追善供養など、生活の節目節目に、住民が花火を奉納する。
2025年8月26日火曜日
畑の西瓜喰らう正体は熊
畑の西瓜喰らう正体は熊
熊が人里近く現れることが多くなり、実った西瓜を食べられたり。
はたけのすいかくらう しょうたいは くま
季語:西瓜(すいか)
ウリ科蔓性の一年草である。球形のものと楕円形のものがあり、黒い縞模様が特徴的。果肉は赤色、黄色がある。水分を多く含み甘い。清水に浮かべたり、井戸につるしたりして冷やして食べる。
2025年8月25日月曜日
文月や猛暑コロナの夜も昼も
文月や猛暑コロナの夜も昼も
コロナ対策に置かれた空気清浄機の音がやかましくて夜も睡れぬ。
ふみづきや もうしょころなの よもひるも
季語:文月(ふみづき)
旧暦七月の別称。文月は文披月(ふみひらきづき)の略で、七夕 の行事に因んでいる。すでに秋の気配がある。
2025年8月24日日曜日
お日掛けをお隣さんへ紅芙蓉
お日掛けをお隣さんへ紅芙蓉
夏休みには回覧板や日掛け箱を隣の家に回すのを時々頼まれた。
おひがけを おとなりさんへ べにふよう
季語:紅芙蓉(べにふよう)
アオイ科の落葉低木。高さは一・五~三メートル。八月から十月 にかけて白、あるいは淡紅色の五弁の花を咲かせるが、夕方には しぼんでしまう。咲き終わると薄緑色の莟のような実ができる。観賞用として庭などに植えられる。
2025年8月23日土曜日
終わらないコロナ感染秋暑し
終わらないコロナ感染秋暑し
忘れかけていたコロナ感染が再び広がってきたことを知らされた。
おわらない ころなかんせん あきあつし
季語:秋暑し(あきあつし)
立秋を過ぎた後の暑さ。例年、八月いっぱいくらいは暑い日がつづく。いったん涼しくなった後で、暑さがぶり返すこともある。
2025年8月22日金曜日
甲子園から蜻蛉か消えた異変
甲子園から蜻蛉か消えた異変
夏の甲子園球場にはトンボが沢山飛んでいましたが今年はいない。
こうしえんから とんぼがきえた いへん
季語:蜻蛉(とんぼ)
鬼やんま、塩辛蜻蛉、蜻蛉釣トンボ目に属する昆虫の総称。あきつ、やんまなどともいう。腹部は細長く円筒状。透明な二対の翅で飛び、大きな複眼を持つ。日本国をさす「あきつしま」は、蜻蛉が尾を咥えあった形に似ているからという故事による。
2025年8月21日木曜日
パラソルの吾が車椅子いとをかし
パラソルの吾が車椅子いとをかし
車椅子に日傘を付けてもらって出かけた散歩姿がアニメチックで。
ぱらそるの わがくるまいす いとおかし
季語:パラソル (ぱらそる)
夏の強い日差しを防ぐための傘。主に女性が用いる。江戸時代の日傘は、竹の骨に紙を張っただけのもの。雨用とは違い、油や渋は塗らなかった。最近では白ばかりではなく、黒い色のものも目にする。
2025年8月20日水曜日
狂詩曲風幻想曲蝉時雨
狂詩曲風幻想曲蝉時雨
今
年初めて蝉の声を聞いた。蝉時雨を楽しめる日本人で良かった。
きょうしきょくふう げんそうきょく せみしぐれ
季語:蝉時雨(せみしぐれ)
夏、樹木などにへばりついてやかましく鳴声を立てる虫。多くの蝉がいっせいに鳴く騒がしさを時雨にたとえて蝉時雨という。
2025年8月19日火曜日
猛残暑中お見舞いを甲子園
猛残暑中お見舞いを甲子園
甲子園は準々決勝の熱戦が終わりました。あと三試合ガンバレ!
もうざんしょちゅう おみまいを こうしえん
季語:残暑(ざんしょ)
立秋を過ぎた後の暑さ。例年、八月いっぱいくらいは暑い日がつづく。いったん涼しくなった後で、暑さがぶり返すこともある。
2025年8月18日月曜日
人類に太古の光天の川
人類に太古の光天の川
天の川を初めて見た人間は何を感じたのだろうか人類の未来は?
じんるいに たいこのひかり あまのがわ
季語:天の川(あまのがわ)
初秋の澄み渡った夜空に帯状に横たわる無数の星。川のように見えるので、「銀河」「銀漢」ともいう。七夕伝説の織姫と彦星を隔てる川で、二人は年に一度、旧暦七月七日の夜にこの川を渡って逢うことをゆるされる。
2025年8月17日日曜日
外角低め快速球や涼し
外角低め快速球や涼し
球が速い高校生はいますがビシッと決まる外角低めの速球に拍手。
がいかくひくめ かいそっきゅうや すずし
季語:涼し(すずし)
夏の暑さに思いがけず覚える涼しさは格別である。流水や木陰、雨や風を身に受けて安堵する涼もあれば、音感や視覚で感受する涼味もある。朝、夕、晩、夜、宵に涼を添え季語をなす。秋の涼は新涼、初涼といい区別する。
2025年8月16日土曜日
万緑や勝者が隠す真実
万緑や勝者が隠す真実
歴史に記されているのは戦争の勝者から見たことで真実は。
ばんりょくや しょうしゃがかくす しんじつ
季語:万緑(ばんりょく)
夏の山野をおおう植物の満目の緑をいう。「茂」よりも広範囲な情景である。
2025年8月15日金曜日
終戦の日じっと黙していた父
終戦の日じっと黙していた父
戦時中のことは母からはよく聞きましたが、父は話さなかった。
しゅうせんのひ じっともくしていた ちち
季語:終戦の日(しゅうせんのひ)
八月十五日。昭和二十年のこの日、日本はポツダム宣言を受諾して第二次世界大戦は終了した。戦争の誤ちを反省し、平和の希求を確認する日。各地で戦没者を追悼する催しが行われる。
2025年8月14日木曜日
背負われてベンチへ戻る赤蜻蛉
背負われてベンチへ戻る赤蜻蛉
炎天下に全力で白球を追い続ける選手の足がつるのもわかる。
せおわれて べんちへもどる あかとんぼ
季語:赤蜻蛉(あかとんぼ)
アカトンボ類の俗称で、一般には赤い蜻蛉のことを言う。幼虫は水田などのたまり水に棲む。初夏に成虫となり、羽化後まもなく高山に移動する。初秋にふたたび平地に下りて産卵する。十一月頃まで見られる。
2025年8月13日水曜日
立ちすくむ瓦礫の山や秋出水
立ちすくむ瓦礫の山や秋出水
洪水で押し流された瓦礫の乾いた山を前に猛暑の中立ちすくむ人。
たちすくむ がれきのやまや あきでみず
季語:秋出水(あきでみず)
盆過ぎの集中豪雨や台風がもたらす雨で河川の水があふれること。収穫を前にした田が台無しになることもある。
2025年8月12日火曜日
夕日にうなだれていた日輪草
夕日にうなだれていた日輪草
四十年前日航ジャンボ機墜落事故があった日にも向日葵の影が。
ゆうひに うなだれていた にちりんそう
季語:日輪草(にちりんそう)
向日葵の別称。
向日葵は太陽の花。太陽に向かって花の向きを変えると考えて、この名がついた。夏の象徴の花である。
2025年8月11日月曜日
初嵐知らぬ高校増えてきし
初嵐知らぬ高校増えてきし
今年の甲子園は猛暑と大雨で大変ですが新しい高校も増えて。
はつあらし しらぬこうこう ふえてきし
季語:初嵐(はつあらし)
立秋を過ぎて、初めて吹く嵐のこと。
2025年8月10日日曜日
冷房に目覚め激しき雨の音
冷房に目覚め激しき雨の音
冷房の風が寒くて目が覚めたとき激しい雨の音に気がついた。
れいぼうに めざめはげしき あめのおと
季語:冷房(れいぼう)
液体アンモニアの気化による方法で乾燥した空気を作り、これを冷やして室内に送る。炎暑の室内の温度を下げ暑さを忘れさせてくれる。近年は、地球温暖化防止の為に室内の温度設定を上げる取り組みがなされている。
2025年8月9日土曜日
朝顔に水ふりかかる吊り手水
朝顔に水ふりかかる吊り手水
子供のころ便所は外にあり手洗い用の吊り手水の下に朝顔の鉢が。
あさがおに みずふりかかる つりちょうず
季語:朝顔(あさがお)
朝顔は、秋の訪れを告げる花。夜明けに開いて昼にはしぼむ。日本人はこの花に秋の訪れを感じてきた。奈良時代薬として遣唐使により日本にもたらされた。江戸時代には観賞用として栽培されるようになった。旧暦七月(新暦では八月下旬)の七夕のころ咲くので牽牛花ともよばれる。
2025年8月8日金曜日
夏の水新幹線の紙コップ
夏の水新幹線の紙コップ
初めて乗った新幹線の思い出は紙コップで飲んだ冷水器の水の味。
なつのみず しんかんせんの かみこっぷ
季語:夏の水(なつのみず)
水道の水は生温かいが、井戸水や清水は冷たく気持ちよい。子どもたちが水遊びする浅瀬の水やにわか雨の後の出水など、夏にはさまざまな水がある。
2025年8月7日木曜日
ひらひらと紙のふうりん今朝の秋
ひらひらと紙のふうりん今朝の秋
病棟の廊下の折紙飾りの中に紙の風鈴が扇風機の風に揺れている。
ひらひらと かみのふうりん けさのあき
季語:今朝の秋(けさのあき)
立秋の日の朝のこと。立秋とは二十四節気の一つ。文字どおり、秋立つ日であり、四季の節目となる「四立」(立春、立夏、立秋、立冬)の一つ。この日から立冬の前日までが秋である。新暦の八月七日ころにあたる。実際には一年で一番暑いころであるが、朝夕の風音にふと秋の気配を感じるころでもある。
2025年8月6日水曜日
風死すや八月六日の昼の道
風死すや八月六日の昼の道
猛暑で熱中症アラートが出ている散歩道を十五分広島を想いつつ。
かぜしすや はちがつむいかの ひるのみち
季語:風死す(かぜしす)
夏の暑さの中、少しでも風が吹けば心地良いものだが、風がぴたりと止むと誠に耐え難い暑さとなる。いわゆる「凪」と言われる現象であるが、「風死す」と言えばその息苦しさが感じられる。
2025年8月5日火曜日
海風の尚その上に山風炎ゆ
海風の尚その上に山風炎ゆ
海風は熱い海面の空気、その上に山越えの山風の更に熱い空気が。
うみかぜの なおそのうえに やまかぜもゆ
季語:炎ゆ(もゆ)
ぎらぎらと輝く太陽の強い日差しによって、万物が燃えるような熱気をいう。照りつける太陽に道路はゆらめき、あたかも炎を上げているようにも思える。この季語は多分に視覚に訴えるところがある。
2025年8月4日月曜日
静けさの夏朝活に詠む一句
静けさの夏朝活に詠む一句
目が覚めて病棟が動き出すまでのひと時の静けさに句を詠みます。
しずけさの なつあさかつに よむいっく
季語:夏(なつ)
立夏から立秋の前日までの約三ヶ月間の季節をいう。気象学では夏至から秋分まで。四季の中で最も暑く日差しが強いのが特徴。三夏とは爽やかな暑さの初夏、梅雨どきの蒸し暑さの仲夏、炎暑の晩夏をいう。九夏は夏九十日間のことをいう。
2025年8月3日日曜日
夢に見し冷やし中華の出前かな
夢に見し冷やし中華の出前かな
吾家では日曜の昼は三亀松さんの出前だったと思ったら夢に出た。
ゆめにみし ひやしちゅうかの でまえかな
季語:冷やし中華(ひやしちゅうか)
茹でた中華麺を冷水で締めるなどして冷やしたものを使った日本の麺料理。野菜(トマト、キュウリなどの夏野菜や茹でモヤシ)、焼金華ハム、錦糸卵などの色とりどりの具材を麺にのせて、冷たい酢醤油、胡麻だれ、味噌だれなどをかけて食べる。薬味として紅生姜・からし・マヨネーズなどが添えられることもある。
2025年8月2日土曜日
令和なる今も雨乞い大ひでり
令和なる今も雨乞い大ひでり
田
はひび割れダムの水も底をつき雨乞いをして神仏に祈るのみか!
れいわなる いまもあまごい おおひでり
季語:旱(ひでり)
太平洋高気圧に覆われて、連日雨が降らずに日が照りつけることをいう。旱魃とも言いい、地面は渇ききって草木は枯れてしまう。農林災害はもちろん、人々の飲料水にも深刻な打撃を与える。
2025年8月1日金曜日
八月や長き昭和の人熱れ
八月や長き昭和の人熱れ
八月の長い夏の印象は、昭和の長い夏の人いきれの中の記憶です。
はちがつや ながきしょうわの ひといきれ
季語:八月(はちがつ)
立秋を迎え、暦の上では夏から秋へと季節はかわる月。実際にはしばらく暑い日が続くが、そうしたなかにも暑さはさかりを越え、徐々に秋の気配が濃くなってゆく。
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