2020年12月30日水曜日

感染カレンダーと化したる古暦

感染カレンダーと化したる古暦

今年もあと二日、思い返してみれば、新型コロナの感染が増え続けた一年でした。
かんせんかれんだーと かしたる ふるごよみ
季語:古暦(ふるごよみ)
正確には年が終り古くなった暦の事をいうが、一般的には、年内に新しい暦と取替え、数日を残した暦をさす。今年もあと幾日で終るのだと実感させられる。

2020年12月28日月曜日

伸し餅:年の瀬に

伸し餅をペタペタさわり叱られる

年の瀬になると思い出す。子供の頃、叱られるとわかっていながら伸し餅をペタペタさわって叱られました。正真正銘のもち肌。
のしもちを ぺたぺたさわり しかられる
季語:伸し餅(のしもち)
ついた餅を平たく伸ばしたもの。切り餅にする。日が立つにつれ、ひびが入ったり、黴が生じたりする。

2020年12月25日金曜日

クリスマス:いつもとは違う

ナースコールは右の手の中クリスマス

今年はコロナ感染の収束を祈るクリスマスになりました。いつものように右手にナースコールを確かめるクリスマスです。
なーすこーるは みぎのてのなか くりすます
季語:クリスマス(くりすます)
十二月二十五日はキリストの降誕祭。キリスト教になじみの薄いわが国においても、クリスマスツリーを飾るなど、この時期、街はクリスマス一色になる。

2020年12月24日木曜日

恋:テレビドラマ

もう一度あたためますか冬の恋
もう二度とさめないように冬の恋
三度目の恋はホワイトクリスマス

ふと目にしたテレビドラマの最終回の予告から浮かんだ三句。
季語:冬、クリスマス

2020年12月22日火曜日

冬至:久しぶりの朝日

病室に朝日射し込む冬至かな

窓は北向き、日が昇ってくる位置と角度の微妙な違いで数日前から朝日が差し込みます。
びょうしつに あさひさしこむ とうじかな
季語:冬至(とうじ)
二十四節の一つで太陽が最も南行し、一年中で昼が最も短く、夜が長い日。十二月二十二日頃にあたる。無病息災を祈って柚子風呂に入ったり、粥や南瓜を食したりする。 

2020年12月19日土曜日

寒さ:身震い

寒さばかりじゃない夜も昼もない

拡大する第三波のコロナ感染、予想もできない大雪や地震、身震いすることばかり。
さむさばかりじゃない よるもひるもない
季語:寒さ(さむさ)
体感で寒く感じること、と同時に感覚的に寒く感じることもいう。心理的に身がすくむような場合にも用いる。

2020年12月16日水曜日

葛湯:温まる

とろとろと葛湯の湯気の眠気かな

今朝は寒気が流れ込んで冷え込みました。こんな日は熱々の葛湯で温まりたくなります。
とろとろと くずゆのゆげの ねむけかな
季語:葛湯(くずゆ)
葛粉に砂糖を入れ少量の水で溶き、熱湯を注いで混ぜたもの。体が温まるので冬によく食する。幼児や病人にも良い。

2020年12月13日日曜日

冬紅葉:色とりどりの

背を起こし見るテーブルの冬紅葉

ある日、散歩から戻った母がテーブルに紅葉の葉を並べました。色鮮やかな葉や少し枯れ色の葉、しっとりした葉やカサカサの葉。そして母の頬も紅葉色でした。
せをおこし みるてーぶるの ふゆもみじ
季語:冬紅葉(ふゆもみじ)
周辺が枯れを深めるなかの紅葉であり、また、冬になってから色が際立ってくる庭園や寺社などの紅葉でもある。

2020年12月10日木曜日

冬青空:澄みきった空

迷ったら見上げてごらん冬青空

青空も冬と秋とでは印象が違うなあと思います。悩んだり迷ったりしたとき、気持ちを整理できるような気がします。
まよったら みあげてごらん ふゆあおぞら
季語:冬青空(ふゆあおぞら)
冬の空は曇りの日はうつうつと寒々しいが、晴れた日には青く澄みきって美しい。

2020年12月7日月曜日

流れ星:玉手箱

はやぶさが落としてゆきし流れ星

小惑星から運んできたカプセルから何が出てくるのか、何がわかるのか、四十六億年という時間へのロマン。
はやぶさが おとしてゆきし ながれぼし
季語:流れ星(ながれぼし)
宇宙の塵が大気中に入り込んで摩擦熱で発光するもの。人工の光のない高原などでは、降るように次々に星が流れる。

2020年12月4日金曜日

枯芒:窓辺の芒が

枯れかけて芒刈られてしまいけり

秋の日に輝いていた窓辺の芒が枯れはじめたら刈られてしまいました。楽しみが一つなくなってしまった。
かれかけて すすきかられて しまいけり
季語:枯芒(かれすすき)
枯れ尽くした芒。葉も穂も枯れ果て、茎の部分が風に揺れる姿は寂寥感の極み。枯れ尽くした芒も野原一面に群れると美しくもある。雪や風の中に見るのも風情がひとしお。芒は秋の季語。 

2020年12月2日水曜日

十二月:コロナの一年

流行語は「3密」です十二月

今年の新語流行語大賞はコロナ関連の言葉だろうと思っていましたが「3密」でしたか。
りゅうこうごは さんみつです じゅうにがつ
季語:十二月(じゅうにがつ)
陽暦の十二月。一年の最終月である。新年を迎える準備など何かと済ませるべきことが多く、あわただしさを感じさせる月である。

2020年11月28日土曜日

北風:子供は風の子

北風を蹴とばして行くランドセル

子供の頃よく登下校の道を何か蹴とばしながら行く児がいました。ああ自分もそうだった。
きたかぜを けとばしてゆく らんどせる
季語:北風(きたかぜ)
冬。中国やシベリヤから吹いてくる乾燥した季節風。日本海の海水をふんだんに吸い上げて日本海側に大雪をもたらす。太平洋側は乾燥した冷たい風になる。

2020年11月27日金曜日

秋惜しむ:故郷の海

秋惜しむ寄せては返す波の音

YouTubeで波の音を聞きながら相良海岸を思い浮かべていました。
あきおしむ よせてはかえす なみのおと
季語:秋惜しむ(あきおしむ)
去り行く秋を惜しむこと。「行く秋」よりも主観のつよい言葉である。古来から「春惜しむ」と相対する詩情とされる。

2020年11月24日火曜日

冬めく:病院が多い街

冬めくや行けば病院また病院

眼科受診の行き帰り道沿いの病院、医院、クリニックばかりが目に付きました。
ふゆめくや ゆけばびょういん またびょういん
季語:冬めく(ふゆめく)
町のたたずまいや山野の眺めばかりでなく、雨や風、空気なども 冬らしくなること。人の何気ないしぐさなどにも冬の訪れを感じ ることがある。

2020年11月20日金曜日

暮早し:楽しみにしていたのに

暮早し今朝の話は取り消しに

日が短くなりました。今朝聞いた話を楽しみにしていたところ昼過ぎには取り消しになってしまいました。
くれはやし けさのはなしは とりけしに
季語:暮早し(くれはやし)
冬の日の短いことをいう。秋分以降、十一月、十二月と日暮は早くなり、冬至は最も日中の時間が短くなる。

2020年11月18日水曜日

小春日和:是好日

目覚め良き小春日和や是好日

久しぶりにスッキリと目覚めて穏やかな小春日和!なにか良いことありそうな。
めざめよき こはるびよりや これこうじつ
季語:小春日和(こはるびより)
陰暦十月の異称である。まだ本格的な冬とはならず暖かい日和が春先の陽気を思わせるが、春とは区別して「小春」という。冬囲いに精を出したり、越冬野菜を取り入れたり、大根や柿を吊るし干にしたり、本格的な冬に備えるころの日和である。

2020年11月17日火曜日

紅葉:今年の色付きは

紅葉を見にゆく電車見送りぬ

屋上から箱根登山鉄道の風祭駅が見えます。箱根に向けて電車が出てゆきます。紅葉が綺麗だろうな。
こうようを みにゆくでんしゃ みおくりぬ
季語:紅葉(こうよう)
落葉樹の葉が赤や黄色に色づき、野山の秋を飾る。紅葉といえば主に楓のことをいう。紅葉を愛でるという習慣は平安の頃の風流から始まったとされている。



2020年11月16日月曜日

秋の蝶:行きつ戻りつ

残る日を追いかけてをり秋の蝶

まだ残る夕日の中を、疲れたような、重そうな飛び方で、蝶が舞っていました。
のこるひを おいかけており あきのちょう
季語:秋の蝶(あきのちょう)
立秋を過ぎてから見かける蝶のこと。春や夏の蝶にから比べるといくらか弱々しい印象を受ける。冬が近なるとその数もめっき り少なくなる。

2020年11月7日土曜日

立冬:セピア色のパラフィン紙

立冬や古本の透くパラフィン紙

本棚にパラフィン紙がかけられた一冊がありました。大切にしていたのか一度も読まなかったのか不明です。
りっとうや ふるほんのすく ぱらふぃんし
季語:立冬(りっとう)
冬の最初の日。二十四節気の一つ。太陽暦の十一月八日頃。まだそれ程寒くはないが、冬の声を聞くと吹く風もこころなしか冷たく感じられる。

2020年11月5日木曜日

行く秋:うっかり見落とす注意書き

行く秋やあとから気づく注意書き

秋が夏を追って過ぎて行こうとしています。何か忘れているような気がして、何だったかなと思いながら。
ゆくあきや あとからきづく ちゅういがき
季語:行く秋(ゆくあき)
過ぎさってゆく秋のこと。秋から冬へと移ろい行くさま。「行く春」と違って寂寥感に満ちており、秋を惜しむ気持ちが深く現れた季語である。

2020年11月2日月曜日

冬隣:競りの鮪

冬隣競りの鮪の黒光り

テレビで鮪の競りを見ました。冬は鮪の旬!食べたいな~。
ふゆどなり せりのまぐろの くろびかり
季語:冬隣(ふゆどなり)
立冬を目前にして、冬がすぐそこまで来ていることを表す。四季それぞれに、「隣」の一字をつけて季題とした。「冬隣」は寒く厳しい季節に向って心構える感じがある。

2020年10月28日水曜日

花芒:芒が風になびいて

花芒窓辺明るくなりたるよ

ベッドから十数本の芒が見えます。車椅子に乗って窓から覗き見ると一面に芒が揺れていました。先週はなかったのに一週間で花をつけたようです。
はなすきき まどべあかるく なりたるよ
季語:花芒(はなすすき)
「芒」という季語が葉、茎、花の全体像を指すのに対し、「花芒」は 芒の花だけをさす季語。夏から秋にかけて黄金色で箒状の花穂をつける。晩秋には白い毛の生えた種を風に飛ば す。動物の尾に似ているところから「尾花」といわれる。

2020年10月25日日曜日

秋の日:長いようで秋の一日は

病棟の長き廊下や秋の日の

リハビリまで時間があったので車椅子で病棟を一回り。普段は曲がらない角を曲がると長~い廊下に出ました。突き当りの窓から秋の日がさして、入院も三年目。
びょうとうの ながきろうかや あきのひの
季語:秋の日(あきのひ)
秋の日の光であり、秋の一日でもある。秋の太陽は残暑をもたらすが、しだいに爽やかになり、晩秋には目に見えて日差しも衰える。秋の一日は、秋分を過ぎるとしだいに日が短くなり、冬が近づくころには、釣瓶落としいわれるように、一気に暮れてしまう。

2020年10月22日木曜日

天高し:明日は散髪!

明日刈る天然パーマ天高し

ようやく明日が散髪!坊主頭も4ヶ月経つと天然パーマがモジャモジャと姿をあらわします。
あしたかる てんねんぱーま てんたかし
季語:天高し(てんたかし)
秋になると、大気が澄むので空が高くなったような感じがする。これが「秋高し」だが、「天高し」の方が一般的。

2020年10月19日月曜日

秋の水:辛いのはちょっと苦手

粥にカレーかけて一杯秋の水

昼食はカレーでした。お粥にカレーをかけたらシャバシャバになり飲むようにサラサラと。
かゆにかれー かけていっぱい あきのみず
季語:秋の水(あきのみず)
秋になって澄み渡る水である。大気同様、秋は水も清らかになる。名刀のたとえに「三尺の秋水」という言葉があるが、「三尺」は剣の長さであり、その剣が澄み渡っていることの形容である。

2020年10月16日金曜日

肌寒し:時の過ぎ行く速さ

肌寒し今日が昨日になってゆく

急に肌寒くなってきました。一日がたちまち過ぎてゆく速さに驚きます。
はだざむし きょうがきのうに なってゆく
季語:肌寒し(はだざむし)
秋半ばから晩秋にかけて肌に直接感ずる寒さ。夜はもとより、雨の日など、昼間でも寒さを感じることが多くなり、秋が深まってゆく。 

2020年10月13日火曜日

秋晴:頭の中をリセット

秋晴や頭の中を空っぽに

気持ちのいい秋晴!くよくよするなと言われているようです。
あきばれや あたまのなかを からっぽに
季語:秋晴(あきばれ)
晴れわたる秋の天気のこと。秋日和と同じことながら、秋晴は秋日和より言葉の響きがやや強い。

2020年10月10日土曜日

秋入梅:秋雨前線の停滞

秋入梅ブルーシートのままの屋根

台風が秋雨前線を刺激して雨が続いて、修理中の家のブルーシートのままの屋根が痛々しい。
あきついり ぶるーしーとの ままのやね
季語:秋入梅(あきついり)
梅雨のように降り続く秋の長雨のことで、秋黴雨とも表す。読み方のついりは、つゆいりが転じたもの。

2020年10月7日水曜日

赤とんぼ:風になりたい

なれるなら風になりたし赤とんぼ

屋上に吹く風が秋の風になり、赤とんぼがスイーッスイーッと飛んで、風になって自由自在に飛んでみたくなりました。
なれるなら かぜになりたし あかとんぼ
季語:赤とんぼ(あかとんぼ)
アカトンボ類の俗称で、一般には赤い蜻蛉のことを言う。幼虫は水田などのたまり水に棲む。初夏に成虫となり、羽化後まもなく高山に移動する。初秋にふたたび平地に下りて産卵する。十一月頃まで見られる。

2020年10月4日日曜日

秋の昼:食欲の秋

秋の昼献立表の来て居たり

昼食のメニューは何かな?と見た献立表は先週までのもの。すでにテーブルの上に、新しい献立表が置いてありました。
あきのひる こんだてひょうの きていたり
季語:秋の昼(あきのひる)
大気が澄み、秋の気配の濃くなってきた頃の昼間をいう。木立の影、日溜りなどにも秋特有の色がにじみ出る。

2020年10月1日木曜日

今日の月:煌々と

今日の月無性に行ってみたきかな

今年は雲もなく中秋の名月が煌々と輝いて手が届きそうで、只々行ってみたくなった夜です。
きょうのつき むしょうにいって みたきかな
季語:今日の月(きょうのつき)
旧暦八月十五日の月のこと。「名月をとつてくれろと泣く子かな」と一茶の句にもあるように、手を伸ばせば届きそうな大きな月である。団子、栗、芋などを三方に盛り、薄の穂を活けてこの月を祭る。

2020年9月28日月曜日

秋冷:朝飯前のエコー検査

秋冷のエコー検査心霊写真めく

朝食前にお腹のエコー検査がありました。空き腹をさらしてグリグリと寒いやら痛いやら、黒い画面に白くモヤモヤとまるで心霊写真のよう。
しゅうれいの えこーけんさ しんれいしゃしんめく
季語:秋冷(しゅうれい)
秋も終わりに近づき、冬が迫ってくると肌に触れる物や空気をひんやりと感じることがある。この皮膚の感触が冷やか。人のものいいや態度にもいう。これにたいして、冬の季語「寒し」は体全体の感じをいう。

2020年9月25日金曜日

小鳥来る:この手にとまれ

小鳥来るせめてこの手にこの指に

窓の外に小鳥が舞ってきました。二三回舞って飛んでいってしまい、せめてもう少しそばで見ていたかった!思わず手が指が動いた、まだ力がある!
ことりくる せめてこのてに このゆびに
季語:小鳥来る(ことりくる)
秋、日本に渡って来る鳥や、山地から人里に降りてくる小鳥たちのことをいう。鶸・連雀・尉鶲・花鶏など。

2020年9月22日火曜日

曼珠沙華:鉄棒の鉄の手触り

鉄棒の鉄の手触り曼珠沙華

子供の時から鉄棒が全くの苦手でしたが、鉄棒を握った時の手触りは好きでした。その時咲いていた赤い花(曼珠沙華)の綺麗とは違う妙な印象と鉄棒の感触を思い出しました。鉄と曼珠沙華からは「血」を連想してしまいます。
てつぼうの てつのてざわり まんじゅしゃげ
季語:曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
曼珠沙華は天界に咲く赤い花を表す梵語。秋、田畑の畦や土手に咲くヒガンバナ科の多年草で群生する。墓地の近辺にみられることも多いため彼岸の名がつく。毒があるといわれるが鱗茎には澱粉が多く食用にもなる。昔は飢饉に備えて植えられていたという説もある。

2020年9月19日土曜日

秋の夜:耳障りな耳鳴り

耳鳴りの鳴り止まぬまま秋の夜

昼間は紛れていた耳鳴りが夜になってまた気になりだした。虫の音なら風流でも耳鳴りは只々鬱陶しい!!
みみなりの なりやまぬまま あきのよる
季語:秋の夜(あきのよる)
夜が段々と長くなり、静かな感じがある。外は、月が昇り、虫が鳴いている。そのような夜には勉強などの様々な作業に集中できる。

2020年9月16日水曜日

秋風:母の思い出

秋風や母愛用の化粧水

母の色白はもともとだったのか化粧水の効果だったのか、母はお気に入りの化粧水の効果を信じていましたが、私は?その値段に驚いた思い出があります。
あきかぜや ははあいようの けしょうすい
季語:秋風(あきかぜ)
秋になって吹く風。立秋のころ吹く秋風は秋の訪れを知らせる風である。初秋には残暑をともなって吹き、しだいに爽やかになり、晩秋には冷気をともなって吹く。秋が五行説の金行にあたるので「金風」、また、秋の色が白にあたるので「白風」ともいう。

2020年9月13日日曜日

月:月を想う

降れば闇止めば雲間を渡る月

雨が降ったり止んだりして、降れば闇となり止めば月があらわれますが、雲の流れがはやく月が走馬灯のように見えて、思い出もまた蘇ります。
ふればやみ やめばくもまを わたるつき
季語:月(つき)
秋の月のこと。春の花、冬の雪とともに日本の四季を代表する。ただ月といえば秋の月をさすのは、秋から冬にかけて空が澄み、月が明るく大きく照りわたるからである。

2020年9月10日木曜日

さやけし:展示された作品

さやけしや廊下の壁に詩や絵画

今年はコロナ対策で風祭展が中止になり院内でミニ風祭展が行われました。どの作品も素晴らしく、爽やかな気分になりました。私は俳句を出しました。
さやけしや ろうかのかべに しやかいが
季語:さやけし(さやけし)
爽やかとは、もともとはさらりと乾いた秋風が吹くことをいう。次にその風に包まれるときの感じをいうようになり、さらに秋のここちよい気分をいうようになった。

2020年9月7日月曜日

秋の雨:どうしようもないこと

声の出ぬことの寂しさ秋の雨

台風の余波か雨が降ってきました。気管切開してから十五年経ちますが、時おり話ができないことの寂しさを覚えます。
こえのでぬ ことのさみしさ あきのあめ
季語:秋の雨(あきのあめ)
秋に降る雨のこと。初秋に降る暑さを和らげる雨、台風がもたらす強く激しい雨、晩秋の冷たい雨といろいろあるが、秋雨前線による秋の長雨が印象深い。春の雨にくらべて寂しい風情がある。

2020年9月4日金曜日

秋思:されど呼吸器は憂し

吸引の瓶いっぱいの秋思かな

人工呼吸器には加湿と吸引が欠かせませんが、加湿の加減で管に水が溜まったり痰が硬くなったり、吸引で痰が取り切れなかったりするとストレスもたまります。
きゅういんの びんいっぱいの しゅうしかな
季語:秋思(しゅうし)
秋になって、心に何かを感じたり思ったりをすることをいう。春は春愁といい、秋は秋思という。愁いに比べ、、思いは乾いた感じがある。

2020年9月1日火曜日

九月:歳を重ねればそれなりに

目はかすみ右耳とおく九月くる

九月になりました。年々不便なことは増えますが、大切なことは見逃さないように聞き逃さないようにしようと思います。
めはかすみ みぎみみとおく くがつくる
季語:九月(くがつ)
何より月を愛でる月である。朝夕はひんやりとはするものの、まだまだ残暑が厳しい。彼岸を過ぎれば秋は深まり、夜には虫の声も聞こえてくる。一方、台風が多い月で、日本各地に被害をもたらす。

2020年8月29日土曜日

八月:生きる力

八月の山湧き上る命かな

記録的な猛暑の八月、山々を湧き上るように伸びる木々の力強さに圧倒されます。
はちがつの やまわきあがる いのちかな
季語:八月(はちがつ)
立秋を迎え、暦の上では夏から秋へと季節はかわる月。実際には しばらく暑い日が続くが、そうしたなかにも暑さはさかりを越え、 徐々に秋の気配が濃くなってゆく。

2020年8月25日火曜日

秋暑し:裏返しです

袖通しあっ裏返し秋暑し

入浴後の着替えで左腕を通したところで気がついた「なんかおかしい?」私の寝間着は縫い目が表になっているので初めての人は間違える。
そでとおし あっうらがえし あきあつし
季語:秋暑し(あきあつし)
立秋を過ぎた後の暑さ。例年、八月いっぱいくらいは暑い日がつづく。いったん涼しくなった後で、暑さがぶり返すこともある。

2020年8月22日土曜日

夏草:生命力

夏草にコンクリートの照り返し

屋上のカンカン照りのコンクリートの隙間に草が生えていました。その生命力の凄いこと!
なつくさに こんくりーとの てりかえし
季語:夏草(なつくさ)
夏に生い茂る草のこと。抜いても抜いても生えてくる雑草や、山野をおおう青芒、萱のたぐい。炎天下、強い匂いを放ち、雨が降らなくても枯れることもない。生命力ある草々である。

2020年8月20日木曜日

新涼:爽やかな笑顔

新涼や古き写真に加藤剛

まだまだ暑い日が続きますが、ふとした折に涼しさを感じるようになってきました。一枚の古写真の若い笑顔が爽やかです。
しんりょうや ふるきしゃしんに かとうごう
季語:新涼(しんりょう)
秋に入ってから感じる涼しさのこと。「涼し」だけでは、夏の季語となる。夏の暑さの中で感じられる涼しさではなく、「涼しく過ごしやすい季節」になってきたことをいう。

2020年8月16日日曜日

秋暑し:暦の上では秋

秋暑し当たり前ではなき平和

平和であることを当たり前に思ってしまいますが、戦争に限らず猛暑、豪雨、ウイルスと思いもよらないことが起きます。
あきあつし あたりまえではなき へいわ
季語:秋暑し(あきあつし)
立秋を過ぎた後の暑さ。例年、八月いっぱいくらいは暑い日がつづく。いったん涼しくなった後で、暑さがぶり返すこともある。

2020年8月13日木曜日

冷房:苦手です

体位交換冷房の風ヒヤリ

深夜の体位交換でタオルケットの中の温もりも冷房の風と入れ替わり!
たいいこうかん れいぼうのかぜ ひやり
季語:冷房(れいぼう)
液体アンモニアの気化による方法で乾燥した空気を作り、これを冷やして室内に送る。炎暑の室内の温度を下げ暑さを忘れさせてくれる。

2020年8月10日月曜日

夏帽子:新型体温計

検温におでこ差し出す夏帽子

新型コロナ後は赤外線式体温計をよく目にします。病院でも使っていますが便利になりました。この夏はコロナ対策と熱中症対策で大人も子供も大変です。
けんおんに おでこさしだす なつぼうし
季語:夏帽子(なつぼうし)
夏にかぶる帽子。麦藁帽やパナマ帽も夏帽子であるが、どちらかといえば女性のかぶる鍔広の真っ白な帽子にその印象が濃い。

2020年8月7日金曜日

炎天:ギラギラと太陽が

炎天の屋上影も蒸発す

久しぶりに屋上へ連れて行ってもらいました。誰もいない炎天の屋上!不意に、テレビで見た広島、長崎の原爆のことを思いました。
えんてんのおくじょう かげもじょうはつす
季語:炎天(えんてん)
太陽の日差しが強く、焼け付くような真夏の空のこと。

2020年8月4日火曜日

雲の峰:夏が来れば思い出す

雲の峰砂に還りし砂の城

子供の頃海岸で砂の造形大会がありました。造るそばから乾いて崩れ出し終わってみればただの砂の山。入道雲を見るとあの日を思い出します。
くものみね すなにかえりし すなのしろ
季語:雲の峰(くものみね)
盛夏、聳え立つ山並みのようにわき立つ雲。積乱雲。夏といえば入道雲であり、夏の代名詞である。強い日差しを受けて発生する激しい上昇気流により、巨大な積雲に成長して行く。

2020年8月1日土曜日

梅雨明:ようやく明けました

ヨーグルトようやく梅雨が明けました

長かった梅雨がようやく明けました。いつものヨーグルトが格別旨い!
よーぐると ようやくつゆが あけました
季語:梅雨明(つゆあけ)
梅雨が終ること。暦の上では入梅から三十日後とされる。梅雨前線が北上し、洋上に抜けると梅雨明けとなる。梅雨明け前は雷鳴を伴った豪雨となることも多く、その後は真青な夏空となる。



2020年7月29日水曜日

夏の霧:いつの間にか

一筋が全山となり夏の霧

谷筋に流れ込んできた霧が次第に広がり、いつの間にか山全体をすっかり覆い隠してしまいました。
ひとすじが ぜんざんとなり まつのきり
季語:夏の霧(なつのきり)
ただ「霧」といえば秋の季語だが、夏にも霧はよく発生する。特 に山地や海辺で出会うことが多い。また高原に広がる朝の霧は、 その日訪れる暑さを思わせないほどの涼しさをもたらす。

2020年7月26日日曜日

心太:すんなりと

すんなりとまとまる話ところてん

食事形態の変更の話が週一回月曜日の昼食で試してみる事でまとまりました。まだミキサー食ですが、夕食に出てきた心太の酢醤油とのどごしの良さ、うまかった~!
すんなりと まとまるはなし ところてん
季語:心太(ところてん)
天草を煮て寒天質を取り出し冷やし固めたものを心太突きで線状に突き出し、酢・醤油・蜜などで食べる。九十九パーセント水分のため、水の旨さが決め手。井戸水、山水で冷やした心太を暑い屋外で食べるのは夏の醍醐味のひとつ。

2020年7月23日木曜日

アロハシャツ:昼寝の夢にうつら

アロハシャツ目覚めてみればナース服

アロハシャツの人が行き来していたのは昼寝の夢の中、目覚めてみれば目の前には看護師さんが。
あろはしゃつ めざめてみれば なーすふく
季語:アロハシャツ(あろはしゃつ)
派手な図柄を染め抜いた開襟シャツ。南国ハワイの人たちが好んで身につけたもので、戦後、日本でも流行した。夏、海水浴場などでこれを着た人を多く見かける。

2020年7月22日水曜日

静岡県俳句文学賞:呼吸器と車椅子

「呼吸器と車椅子」
呼吸器も載せ初乗の車椅子
病院の鏡開の餅抜き椀
呼吸器の管の水抜く寒夜かな
腹話術めくマスクして話す人
日脚伸ぶ尻落ち着かぬ車椅子
呼吸器の気泡ぷくぷく春の水
春風やハンドルの無き車椅子
あおあおと散髪頭梅雨晴間
ふってわく人恋しさや梅雨深し
看護師の声ふいにして昼寝覚
真昼の静寂終戦の日の白球
レントゲンこれも被ばくか晩夏光
法師蝉坂にかかりし車椅子
目薬に口あけており秋うらら
どこまでが空どこまでも秋の蝶
呼吸器のつなぐ命の良夜かな
青空に風の筆なる秋の雲
散紅葉とめどなく散り積もれかし
大空に根を張るごとく冬木立
冬銀河指定難病113

第10回静岡県俳句文学賞に応募して、第3位の評価をいただきました。

2020年7月20日月曜日

梅雨明:まだかな~

深呼吸梅雨明を待つ深呼吸

なかなか明けない今年の梅雨ですが、これても例年どおりなのでしょうか。
しんこきゅう つゆあけをまつ しんこきゅうを
季語:梅雨明(つゆあけ)
梅雨が終ること。暦の上では入梅から三十日後とされる。梅雨前線が北上し、洋上に抜けると梅雨明けとなる。梅雨明け前は雷鳴を伴った豪雨となることも多く、その後は真青な夏空となる。

2020年7月16日木曜日

髪洗う:ベッドの上で仰向きで

髪洗う時も仰臥位うす日さす

毎週木曜日にベッドの上で頭を洗ってもらいます。曇り空から日が射してきました。
かみあらうときも ぎょうがい うすびさす
季語:髪洗う(かみあらう)
高温多湿の気候のため、夏は特に頻繁に髪を洗う。汗、埃、不快な臭いを落とせば心身ともに爽快になる。



2020年7月14日火曜日

万緑:吹き抜ける風

万緑の葉裏の白さ風走る

風に吹かれて翻った緑の葉の裏の白さが印象に残りました。
ばんりょくの はうらのしろさ かぜはしる
季語:万緑(ばんりょく)
夏の山野をおおう植物の一面の緑をいう。「茂」よりも広範囲な情景である。

2020年7月10日金曜日

暑気払ひ:ウイルスも豪雨も

暑気払ひウイルス払へ雨払へ

暑さは何とかしのげても、感染が収まらないコロナウイルスと予想もできない集中豪雨は。
しょきばらい ういるすはらえ あめはらえ
季語:暑気払ひ(しょきばらい)
暑さをしのぐために、薬や酒を飲むことをいう。また、その薬や酒をさす。体力、気力が落ちたとき、梅酒やぶどう酒など飲み、鋭気を養う。

2020年7月7日火曜日

七夕:銀河鉄道の夜

七夕や七番線の七号車

七時七分発、天の川行、切符は願い事を書いた短冊、願いが叶いますように。
たなばたや ななばんせんの ななごうしゃ
季語:七夕(たなばた)
旧暦七月七日の夜、またはその夜の行事。織姫と彦星が天の川を渡って年に一度合うことを許される夜である。地上では七夕竹に願い事を書いた短冊を飾り、この夜を祝う。



2020年7月5日日曜日

七月:梅雨の大雨

カレンダーの七月四日泥の跡

大雨のニュースで「泥水が壁のカレンダーまで来た!」どこでどんな災害が起こるかわかりません。
かれんだーの しちがつよっか どろのあと
季語:七月(しちがつ)
それぞれの地方によってことなるが、中旬頃までは梅雨の日が続く。梅雨が明けると本格的な極暑の月になる。

2020年7月2日木曜日

半夏生:飲み込みの検査

半夏生嚥下検査の昨日今日

食事の形態を変えられないかということで飲み込みの検査をしてもらいましたが、、、。
はんげしょう えんげけんさの きのうきょう
季語:半夏生(はんげしょう)
夏至から十一日目に当たる日、太陽暦では、七月二日頃となる。かつては田植の終期とされた。ドクダミ科の多年草半夏生草が生える頃なのでこの名があると言われる。

2020年6月30日火曜日

五月雨::その中のひとしずく

人生の嗚呼五月雨のひとしずく

雨は地面に染み込んだり大河の一滴になったり、やがて大海となり、また雲になり雨になる。ふと輪廻転生ということを思い出しました。
じんせいの ああさみだれの ひとしずく
季語:五月雨(さみだれ)
陰暦五月に降る雨。梅雨時に降り続く雨のこと。梅雨は時候を表し、五月雨は雨を表す。農作物の生育には大事な雨も、長雨は続くと交通を遮断させたり水害を起こすこともある。 



2020年6月27日土曜日

梅雨長し:リハビリは根気

梅雨長し曲がったままの両手首

リハビリを受ける度に、曲がったままの手首を動かしながら、はたして良くなるのだろうかと思う。
つゆながし まがったままの りょうてくぴ
季語:梅雨(つゆ)
六月ごろ、ひと月にわたって降りつづく長雨。さみだれのこと。ちょうど梅の実の熟れるころなので梅雨ともいう。梅雨の季節をさすこともある。

2020年6月24日水曜日

梅雨の蝶:緑の中に白い蝶

黒板に書す白墨の文字梅雨の蝶

緑濃くなってきた窓辺に白い蝶がひらひらと舞ってきました、黒板に白墨ですらすらと書く文字のよう。
こくばんにしょす はくぼくのもじ つゆのちょう
季語:梅雨の蝶(つゆのちょう)
梅雨の晴れ間をとぶ蝶のこと。単に蝶では春の季語となる。

2020年6月18日木曜日

梅雨:陸橋くぐり通院

曇天にかかる陸橋くぐる梅雨

今にも降り出しそうな通院の途上いくつも陸橋をくぐり行き帰り。
どんてんに かかるりっきょう くぐるつゆ
季語:梅雨(つゆ)
六月ごろ、ひと月にわたって降りつづく長雨。さみだれのこと。ちょうど梅の実の熟れるころなので梅雨ともいう。梅雨の季節をさすこともある。

2020年6月17日水曜日

梅雨晴間:大きな目小さな目

人の目の千差万別梅雨晴間

マスクの人ばかりで目が目立ちます。大きな目小さな目、人さまざま、物事の見方も人それぞれ。
ひとのめの せんさばんべつ つゆはれま
季語:梅雨晴間(つゆはれま)
梅雨の最中にふと晴天がのぞくこと。

2020年6月15日月曜日

梅雨曇:血管が見えない?

梅雨曇採血の針刺し直す

月に一度の血液検査、取りやすそうな血管を探して三度目で左手の甲の血管で決着。痛テテテ。
つゆぐもり さいけつのはり さしなおす
季語:梅雨曇(つゆぐもり)
梅雨どきの曇り空。重い雲で覆われたどんよりとした空で ある。

2020年6月11日木曜日

紫陽花:なくてはならぬ

紫陽花の咲かなくなりし母の庭

母が植えて、毎年咲いていた紫陽花が、枯れてしまったとのメールが返ってきました。
あじさいの さかなくなりし ははのにわ
季語:紫陽花(あじさい)
日本の梅雨を代表する花。花びらのような四枚の萼の中心に粒状の花をつけ、これが集まって毬を形づくる。ピンク、白、青紫と花種も多く、また色が変わるので「七変化」ともよばれる。

2020年6月8日月曜日

青葉光:力が湧いてきます

まなうらを透きて溢るや青葉光

窓いっぱいの緑の光は生命力の象徴、目を閉じても溢れんばかりに感じられます。
まなうらを すきてあふるや あおばこう
季語:青葉光(あおばこう)
木々の若葉が成長し青葉となり日の光を返すこと。

2020年6月4日木曜日

夏始:トロンボーンの音色

夏始トロンボーンの息遣い

テレビでトロンボーンのソロ演奏を見て、伸びやかな音色と一瞬で息継ぐ奏法に感心しました。
なつはじめ とろんぼーんの いきづかい
季語:夏始(なつはじめ)
陽暦なら五月、陰暦なら卯月のころを指す。空はからりと晴れ渡り、暑さもまだそれほど強くはない。すがすがしい気候のころ。

2020年6月1日月曜日

迎へ梅雨:毎年のことながら

不眠とて食ふ時は食ふ迎へ梅雨

眠れぬまま、朝食になった途端に眠たくなってきた。外は雨、梅雨入りも近い。
ふみんとて くうときはくう むかえづゆ
季語:迎へ梅雨(むかえづゆ)
梅雨入りする前に、梅雨のごとく降る雨のこと。そのまま梅雨入りすることもあるが、回復して晴れの日が続くこともある。

2020年5月30日土曜日

風薫る:遠くへ行きたい

名も知らぬ野の花の道風薫る

風に誘われるまま野の花が咲く道を歩いてみたいなぁ♪し~らな~いま~ちを♪あるいてみ~た~い♪
なもしらぬ ののはなのみち かぜかおる
季語:風薫る(かぜかおる)
夏に吹きわたる風をほめたたえた季語であるが、新緑、若葉のころの風として使いたい季語でもある。語源は漢語の「薫風」で、それを訓読みして和語化したものである。

2020年5月27日水曜日

夏燕:元気だなぁ

クロネコのトラック行くや夏燕

病院の前に止まった宅配トラックが行くと、待っていたように燕が飛んできました。
くろねこの とらっくゆくや なつつばめ
季語:夏燕(なつつばめ)
夏に飛ぶ燕。燕は、春、南方から渡ってきて繁殖活動に入 る。四月下旬から七月にかけて二回産卵する。雛を育てる頃の燕 は、子燕に餌を与えるため、野や町中を忙しく飛び回る。

2020年5月23日土曜日

初鰹:刺身が食べたい!

初鰹母は刺し身が大嫌い

初鰹の頃になりました。入院して刺し身が恋しくなるばかり!そういえば母は刺し身が大の苦手でした。
はつがつお はははさしみが だいきらい
季語:初鰹(はつがつお)
鰹は春、黒潮に乗って北上し、若葉のころ伊豆、房総沖に到達する。そのころに獲れる鰹が初鰹。昔は、鎌倉沖で取れた鰹を早馬、早飛脚で生きたまま江戸まで運んだ。

2020年5月20日水曜日

更衣:えっ!髪型!?

看護師の一人髪型更衣

ナース服は衣替えしませんが、髪型が変わって全くの別人になりました。ビックリしたなぁ!?
かんごしの ひとりかみがた ころもがえ
季語:更衣(ころもがえ)
江戸時代、四月一日と書いて「わたぬき」と読んだ。この日に綿入れを脱いだからだという。今では冬から春に着用していた衣を夏物に替えることをいう。

2020年5月18日月曜日

新緑:光さんざめく

新緑の色葉に光さんざめく

新緑の葉に初夏の光がキラキラとさざめいて清々しい気持ちになりました。
しんりょくの いろはにひかり さんざめく
季語:新緑(しんりょく)
初夏の初々しい若葉の緑をいう。その頃のさわやかな気候ともあいまって、目にしたものの気持ちを清々しくしてくれる。また段々と緑を増してゆく木々の微妙な色の違いも、この季節ならではのもの。

2020年5月15日金曜日

柿若葉:一枚の古写真

母になる前の写真や柿若葉

一枚の古写真、初めて見た若い頃の母、隣に写っているのは俳優の加藤剛!?
ははになる まえのしゃしんや かきわかば
季語:柿若葉(かきわかば)
初夏の頃、柿若葉は透きとおるような 美しさ見せる。さまざまな新緑の中でも格別のみずみずしさがある。幹や枝の色、晴れた空の色とのコントラストがことに印象深 い。

2020年5月11日月曜日

夏来たる:たくましい二の腕

看護師の腕二の腕や夏来たる

早朝から深夜までの介護ありがとうございます。たくましい腕が光る夏が来ます。
かんごしの うでにのうでや なつきたる
季語:夏来たる(なつきたる)
陽暦の五月六日ごろ、暦のうえでは夏になります。実感からするといささか早い気もするが、目に入る景色も新しい夏の光を纏いはじめたように思える。 

2020年5月7日木曜日

若葉冷:CT検査室

若葉冷CT室の天井絵

冷え込んだ日のCT検査。CT室の天井には一面に青葉若葉が描かれています。
わかばびえ しーてぃーしつの てんじょうえ
季語:若葉冷(わかばびえ)
初夏、木々の若葉が生い茂るころは、空気までみずみずしく、ものみな生気が感じられるが、日によって冷え冷えとした風が吹きわたり、妙に肌寒いことがある。

2020年5月4日月曜日

若葉雨:整腸剤の甘さ

ほの甘き整腸剤や若葉雨

お腹の調子が悪くて飲んだ薬の甘さにホッとして、若葉にはやさしい雨が降っています。
ほのあまき せいちょうざいや わかばあめ
季語:若葉雨(わかばあめ)
若葉に降る雨。若葉のころの雨。

2020年5月2日土曜日

五月来る:血糖値を測る

指先で測る血糖五月来る

尿検査で糖が出てるからと言われて血糖値を測ることになりました。
ゆびさきで はかるけっとう ごがつくる
季語:五月(ごがつ)
この月から夏に入るが、まだ、暑さや湿気が少ない。新緑が萌え て、一年の中でも特に清々しさを感じられる頃である。

2020年4月30日木曜日

行く春を惜しむ

春惜しむ窓から少し見える空

窓からは裏山の雑木林、三階から降りる避難通路そして少しだけ空が見えます。その小さな空の光が春から初夏へと変わり始めました。
はるおしむ まどからすこし みえるそら
季語:春惜しむ(はるおしむ)
過ぎゆく春を惜しむこと。春は秋と並んで過ごしやすく、自然のすがたも美しい。また物事の始まりの季節であり、人との出会いや別れも多い。春を惜しむことは、人生の佳き時間や佳き交わりを惜しむ心につながる。

2020年4月27日月曜日

コロナ対策で

チューリップ刈る明日を思うこの国の

コロナ対策の為、人が集まらないように刈られてしまったチューリップ。
ちゅーりっぷかる あしたをおもう このくにの
季語:チューリップ(ちゅーりっぷ)
ユリ科の球根植物。四月頃に赤、白、黄、紫など花壇を彩る花。オランダで品種改良され日本には江戸末期に伝わる。

2020年4月24日金曜日

思わぬ冷え込み

父は寒がり母は暑がり春炬燵

思わぬ冷え込みで思い出したのは、なかなか片付けられなかった春の炬燵のこと。
ちちはさむがり はははあつがり はるごたつ
季語:春炬燵(はるごたつ)
立春をすぎてもそのまま置いてある炬燵。立春後も寒さが続くので、名残り惜しくなかなかしまうことができない。

2020年4月21日火曜日

病室の換気に蚊が

病室の朝の換気や四月の蚊

コロナ対策の病室の換気に一匹の蚊がまぎれ込んできました。
びょうしつの あさのかんきや しがつのか
季語:春の蚊(はるのか)
蚊は夏のものであるが春でも気温が上がると蚊を見かけることがある。これは春に羽化したものでなく成虫のまま越冬した蚊である。

2020年4月18日土曜日

春の雷

春雷や天に一つの落し穴

突然大きな雷がひとつ鳴って、あれは天の落とし穴に落ちたに違いない。
しゅんらいや てんにひとつの おとしあな
季語:春雷(しゅんらい)
春に鳴る雷をいう。特に立春を過ぎてから初めてなる雷を初雷という。春の雷には積乱雲の起こす夏の雷の烈しさはない。

2020年4月15日水曜日

春光のリハビリ室

春光やリハビリ室の模様替え

リハビリ室が模様替えされて、広々と明るい雰囲気でした。
しゅんこうや りはびりしつの もようがえ
季語:春光(しゅんこう)
もともとは春の風光、春の景色をいったが、春の日の光としても用いられる。

2020年4月12日日曜日

春なのに竹の秋

寝返りも打てぬ身ひとつ竹の秋

 体位交換で右向きにしてもらうと窓から竹が見えます。「竹の秋」「竹の春」という季語を知りましたが、ややこしい。
ねがえりも うてぬみひとつ たけのあき
季語:竹の秋(たけのあき)
ふつうの樹木は秋に紅葉(黄葉)するが、竹は春に黄変する。これを、竹の秋という。筍に栄養分を費やすためである。逆に、秋には、筍が一人前の竹となり、若葉を茂らせる。これを竹の春という。

2020年4月8日水曜日

風光る屋上

屋上を行く車椅子風光る

外出禁止のため屋上に来てみたら、空は晴れ晴れ風はキラキラ、良い気分転換になりました。
おくじょうを ゆくくるまいす かぜひかる
季語:風光る(かぜひかる)
春風がきらきらと光り輝くように感じられることをいう。春の到来のよろこびや希望を、吹く風に託した言葉。

2020年4月5日日曜日

花吹雪ヴィヴァルディ

花吹雪ヴィヴァルディ四季の春が好き

花吹雪を見てヴィヴァルディ四季の春が聞こえた気がして、桜も好きなのだろう。
はなふぶき ゔぃゔぁるでぃしきの はるがすき
季語:花吹雪(はなふぶき)
桜の花が盛りを過ぎて散ること。花吹雪、桜吹雪といえば、吹雪のように花びらがいっせいに舞い散ること。

2020年4月1日水曜日

エイプリルフール

エイプリルフール体重計に乗せられる

「昨日体重を計り忘れたから」と体重計に乗せられて、今日はエイプリルフール。
えいぷりるふーる たいじゅうけいに のせられる
季語:エイプリルフール
四月一日のこの日、軽い嘘をついても許されるとされる。いつ、どこでエイプリルフールの習慣が始まったかは定かでない。

2020年3月28日土曜日

風と太陽と桜

そこからは明日が見えるか遠桜

屋上に出てみると暖かな光に冷たい風が吹いて、正面の山の緑の中に桜が三本見えました。
そこからは あすがみえるか とおざくら
季語:桜(さくら)
遠桜。遠くに見える桜。

2020年3月26日木曜日

生きるチカラ

震災児育つ震災桜咲く

震災時誕生した命も震災を生き抜いた命とともに育ち、震災を生き抜いた桜も新たに育った桜とともに咲く。困難を克服する力強さを持ちたい。
しんさいじそだつ しんさいざくらさく
季語:桜(さくら)
桜は花の中の花。古来より詩歌に歌われ、日本人に愛されてきた花である。もともとは、山野に自生する野生種であったが、現在では、桜といえば栽培種である染井吉野をさす。

2020年3月23日月曜日

草萌の生命力

終息も収束もまだ下萌ゆる

コロナウイルスがどうなるか先が見えませんが、枯れ草の下から若草が萌え出て来ます。
しゅうそくも しゅうそくもまだ したもゆる
季語:下萌(したもえ)
早春、去年の枯草に隠れるように草の芽が生え出ること。下萌の「下」は「枯草の下」の意。下萌には、確かな春の訪れと厳しい冬を耐えた生命力が感じられる。

2020年3月19日木曜日

早くも桜が開花

まだ解けぬ外出禁止初桜

ウイルス対策で外出禁止が続く中、桜の開花のニュースが流れてきました。
まだとけぬ がいしゅつきんし はつざくら
季語:初桜(はつざくら)
その年に初めて咲いた桜のこと。初花と同義であるが、初花よりも植物であることに重きが置かれる。

2020年3月17日火曜日

笑えないこと

目はショボショボ鼻はグズグズ山笑ふ

春の明るく浮き立つような山からはスギ花粉も飛んできて花粉症の人は大変です。
めはしょぼしょぼ はなはぐずぐず やまわらう
季語:山笑ふ(やまわらう)
草木が芽吹き、花が咲き鳥のさえずる春の山を擬人化して「山笑ふ」という。。

2020年3月13日金曜日

コンビニまで徒歩十分

春の月つれてコンビニまで十分

箱根病院から最寄りのコンビニまで徒歩十分だと聞きました。
はるのつきつれて こんびにまで じゅっぷん
季語:春の月(はるのつき)
空気中の水分が増す春は、月も潤んだ感じがする。月といえば秋の月をさすので、春の一字を加えて春季とする。

2020年3月11日水曜日

三月十一日

放射能もウイルスもまだ遠霞

東日本大震災から九年まだ放射能の除染も終わらぬうちに、新型コロナウイルスが発生しその終息も先が見えない状況でも、穏やかな春の景色です。
ほうしゃのうも ういるすもまだ とおがすみ
季語:遠霞(とおがすみ)
春の山野に立ち込める水蒸気で遠くの山々に靄(もや)がかかり、ぼんやりと見える。

2020年3月6日金曜日

うつらうつら

朝寝して六十五歳の誕生日

うつらうつらとして気がつけば六十五歳の誕生日。感謝、感謝です。
あさねして ろくじゅうごさいの たんじょうび
季語:朝寝(あさね)
春は寝心地がよく、たとえ十分な睡眠をとっていても、いつまでもうつらうつらと温かい寝床にくるまっていたいもの。

2020年3月4日水曜日

雛納めはやばや

換気して手洗いうがい雛納め

食堂に飾ってあった雛人形が今日はもう片付けてありました。まだ収まらないコロナウイルス。
かんきして てあらいうがい ひなおさめ
季語:雛納め(ひなおさめ)
雛祭の終わった後、雛人形をしまうこと。

2020年3月1日日曜日

早川の春疾風

早川の川底あらわ春疾風

小田原病院へ眼科受診に行ったときに見た早川は細々とした流れでした。
はやかわの かわぞこあらわ はるはやて
季語:春疾風(はるはやて)
春の烈風のこと。冬の西高東低の気圧配置がくずれ、低気圧が東海上に抜けるにともなって荒れた天気となり、ときには嵐となる。

2020年2月26日水曜日

不安感と安堵感

ナースコール押して待つ間の春の闇

ナースコールが重なって順番を待つ間の不安感と回ってきたときの安堵感。
なーすこーる おしてまつまの はるのやみ
季語:春の闇(はるのやみ)
月のない春の夜の闇をいう。潤んだ闇のそこここに、たしかな春の息吹が感じられる。

2020年2月25日火曜日

ウイルス感染の広がり

ウイルスに国境は無き春疾風

新型コロナウイルスの感染が広がっています。
ういるすに こっきょうはなき はるはやて
季語:春疾風(はるはやて)
春の烈風のこと。冬の西高東低の気圧配置がくずれ、低気圧が東海上に抜けるにともなって荒れた天気となり、ときには嵐となる。

2020年2月24日月曜日

永き日にふと思う

永き日や髭でも伸ばしてみようか

いつの間にか日が長くなってきました。髭を剃ってもらいながら、ふと髭を伸ばしてみようかと。
ながきひや ひげでも のばしてみようか
季語:永き日(ながきひ)
春になり、昼の時間が伸びて来ること。実際は夏のほうが春より日が長いが、心理的には春は日が長く感じられる。

2020年2月20日木曜日

春の昼のやんわりと

春の昼やんわりと竹ゆりかえし

早春の風とたわむれるように竹がゆったりと揺れています。
はるのひる やんわりとたけ ゆりかえし
季語:春の昼(はるのひる)
春の真昼をいう。明るく暖かく閑かなものである。

2020年2月18日火曜日

新型ウイルスと梅の花

新型のウイルス騒ぎ梅の花

新型コロナウイルスの感染が広がるばかりです。どうなるのでしょうか。梅が静かに咲いています。
しんがたの ういるすさわぎ うめのはな
季語:梅の花(うめのはな)
二月は暦の上では春を迎え、梅は他の花にさきがけて咲き始め春を告げる花。

2020年2月14日金曜日

バレンタインデー

子規食うやバレンタインのチョコレート

正岡子規は、ココアを菓子パンと一緒に毎日のようにとるほど好きだったそうですが、チョコレートは?
しきくうや ばれんたいんの ちょこれーと
季語:バレンタインデー(ばれんたいんでー)
二月十四日。キリスト教司祭のウァレンティヌスが皇帝にそむいたため処刑された日。今では「ウァレンティヌス」は「聖バレンタイン」として敬われ、世界では広く「愛の日」となった。日本では、女性が愛の告白をしてもいい日とされ、 男性にチョコレートなどを贈る。

2020年2月10日月曜日

船の窓から春の灯が

帰れない埠頭の船の春灯

新型コロナウィルスの感染防止のために埠頭に止まったままの船の明かりが煌々と。
かえれない ふとうのふねの はるともし
季語:春灯(はるともし)
春の夜をともす燈火のこと。春の灯ともいう。

2020年2月8日土曜日

マスクの品不足

腹話術めくマスクして話す人

マスクと言えば風邪、インフルエンザ、花粉症ですが、今年は新型コロナウィルスで大変です。
ふくわじゅつめく ますくして はなすひと
季語:マスク(ますく)
白いガーゼなどで口や鼻をおおうもの。風邪の感染予防や寒さ、乾燥などから鼻や喉を守る。

2020年2月4日火曜日

立春

入院の我が家が恵方春立ちぬ

今日は立春、今年の恵方は西南西、箱根病院からは偶然我が家が西南西!
にゅういんの わがやがえほう はるたちぬ
季語:春立ちぬ(はるたちぬ)
二十四節気の最初の節気で、二月四日ころ。節分の翌日になる。厳しい寒さはまだ続くが、温かくなるにつれて梅の花もほころぶころ。

2020年2月2日日曜日

令和二年二月二日

令和二年二月二日の二時過ぎて

昼食のあとウトウトしたら二時を過ぎて、今日は令和二年二月二日だと気がついた。
れいわにねん にがつふつかの にじすぎて
季語:二月(にがつ)
上旬に立春を迎えはしても、厳しい寒さの続く時節。冷たい空気の中、日ざしはすこしづつ春を感じさせるようになる。

2020年1月30日木曜日

冬から春へ

看護師の病棟異動冬惜しむ

入院から二年間お世話になった看護師さんが二月から一階病棟に異動することに。
かんごしの びょうとういどう ふゆおしむ
季語:冬惜しむ(ふゆおしむ)
冬が終わること。長く厳しい冬がやっと終わるという気持ちが込められている。そして、間もなく訪れる春を、こころ待ちにする喜びが滲む。

2020年1月27日月曜日

雪の天気予報

雪降るも降らぬも八卦うす曇る

占いは、当たるも八卦当たらぬも八卦ですが、天気予報は?朝から曇り空です。
ゆきふるも ふらぬもはっけ うすぐもる
季語:雪(ゆき)
冬、上空の水蒸気が凍って結晶となって降るもの。

2020年1月22日水曜日

新しい命に日脚伸ぶ

嬰児のビデオメールや日脚伸ぶ

赤ちゃんのビデオと写真のメールが届きました。
みどりごの びでおめーるや ひあしのぶ
季語:日脚伸ぶ(ひあしのぶ)
年も明けて、少しずつ日が長くなることをいう。一月も終わりの頃になると、冬木の芽もしだいにふくらみ、春が近いことを感じる。

2020年1月21日火曜日

春よ来い

春を待つ治療終えたる奥歯かな

半分欠けた奥歯の残骸を削って滑らかにして様子を見ることに。
はるをまつ ちりょうおえたる おくばかな
季語:春を待つ(はるをまつ)
長く厳しい冬が一段落して、寒い中にも時折春の訪れを感じる頃、新しい季節を待つ気持ちが強まる。早く春よ来い、来て欲しいと願う気持ち。

2020年1月16日木曜日

暖冬

ワイヤレスマウスころころ冬温し

暖冬のおかげでパソコンのマウスを操作する手の指の動きが楽ですが、暖かすぎるのも?
わいやれすまうす ころころ ふゆぬくし
季語:冬温し(ふゆぬくし)
冬のさなかの暖かい日のこと。つめたい風も吹かない穏やかな日和。

2020年1月14日火曜日

冬晴に歯が欠けて

冬晴や舌に奥歯の欠けし穴

昨日の朝ふいに欠けた奥歯の跡が舌にさわって気になります。
ふゆばれや したにおくばの かけしあな
季語:冬晴(ふゆばれ)
よく晴れた冬の穏やかなひと日は、貴重な一日となる。

2020年1月11日土曜日

鏡開の御汁粉

病院の鏡開の餅抜き椀

今日は鏡開、夕食に御汁粉が出ましたが餅は無し、嬉しくもあり寂しくもあり。
びょういんの かがみびらきの もちぬきわん
季語:鏡開(かがみびらき)
新年、供えてあった鏡餅を下ろして食べることをいう。普通は一月十一日に行われる。

2020年1月7日火曜日

眼科受診を待つ

待つ人の多き眼科や松の内

眼科受診に来てみれば診察を待つ人がずらりと。
まつひとの おおきがんかや まつのうち
季語:松の内(まつのうち)
正月の松飾りのある期間をいう。七日までが普通だが、十五日までのところ、三日までのところと、地方によってさまざまである。

2020年1月6日月曜日

寒の入りの病棟

病棟の早朝忙し寒の入

病棟の朝は早く、正月も六日の今朝は冷えました。
びょうとうの そうちょうせわし かんのいり
季語:寒の入(かんのいり)
一年のうちでいちばん寒さがきびしい時期に入る日のこと。一月六日ごろにあたり、この日から立春前日(節分)までの約三十日間を寒という。

2020年1月1日水曜日

去年今年生きてゆくこと

生きてきて生きてゆくこと去年今年

入院生活の一年が過ぎ、今日から入院生活の新たな一年が始まります。
いきてきて いきてゆくこと こぞことし
季語:去年今年(こぞことし)
大晦日の一夜にして去年と今年が入れ替わること。年がすでに改まった新年の季語。