2022年12月31日土曜日

耳慣れぬ流行りの歌や大晦日

耳慣れぬ流行りの歌や大晦日

紅白を見て「歌は世に連れ世は歌にに連れ」実感しました。
みみなれぬ はやりのうたや おおみそか
季語:大晦日(おおみそか)
晦日は三十日とも書き、月の第三十番目の日。転じて、月の末日をいう。大晦日は即ち一年の最後の十二月三十一日のこと。「大つごもり」ともいう。

2022年12月30日金曜日

ドキュメント見る間に暮るる小晦日

ドキュメント見る間に暮るる小晦日

ドキュメント番組に見入って気づけば日が暮れていました。
どきゅめんと みるまにくるる こつごもり
季語:小晦日(こつもごり)
大晦日の前日をいう。晦日は陰暦の月の末。十二月三十日にあたるので、小晦日は陰暦の十二月二十九日、陽暦の十二月三十日。

2022年12月29日木曜日

昼ごはん冷めかけており年のくれ

昼ごはん冷めかけており年のくれ

皆さん忙しそうで食事介助が遅くなりました。
ひるごはん さめかけており としのくれ
季語:年の暮(としのくれ)
十二月も押し詰まった年の終わりをいう。十二月の中旬頃から正月の準備を始める地方も多く、その頃から年の暮の実感が湧いてくる。現代ではクリスマスが終わったあたりからその感が強くなる。

2022年12月28日水曜日

咲き初めてまことに白き水仙花

咲き初めてまことに白き水仙花

仕事納めのリハビリ散歩、水仙の花が咲き始めていました。
さきそめて まことにしろき すいせんか
季語:水仙花(すいせんか)
ヒガンバナ科の多年草。花の中央には副花冠という部分が襟のように環状に立つ。ラッパ形のもの、八重のものなどがあり、すがすがしい芳香をもつ。

2022年12月27日火曜日

落葉降る「政治」に「カネ」とルビを振る

落葉降る「政治」に「カネ」とルビを振る

年の瀬になって四人目の大臣の交代、またか?!
おちばふる せいじにかねと るびをふる
季語:落葉(おちば)
晩秋から冬にかけて、落葉樹はすべて葉を落とす。散った木の葉ばかりでなく、木の葉の散る様子も地面や水面に散り敷いたようすも表わす。堆肥にしたり、焚き火にしたりする。

2022年12月26日月曜日

数へ日やリハビリ次は年明けて

数へ日やリハビリ次は年明けて

リハビリを終えてカレンダーを見て「次はもう来年ですね」
数え日や りはびりつぎは としあけて
季語:数へ日(かぞえび)
年内の残る日数が指で数えるほどになってきたことを感慨をこめて言う。忙しさが増し、落ち着かない日々が続く。

2022年12月25日日曜日

停戦を祈る灯クリスマス

停戦を祈る灯クリスマス

クリスマスもロシアによるウクライナへの攻撃がやみません。
ていせんを いのるともしび くりすます
季語:クリスマス(くりすます)
十二月二十五日を基督の降誕祭と定める。基督教になじみの薄いわが国においても、クリスマスツリーを飾るなど、この時期、街はクリスマス一色になる。クリスマス商戦が盛んになるなど、巷が騒がしくなる。

2022年12月24日土曜日

むかしむかし子供でありし聖夜かな

むかしむかし子供でありし聖夜かな

子供の頃はプレゼントを貰える嬉しい日でした、、、。
むかしむかし こどもでありし せいやかな
季語:聖夜(せいや)
クリスマスの前夜。12月24日の夜。クリスマスイブ。

2022年12月23日金曜日

丸刈りの頭なでられ年忘れ

丸刈りの頭なでられ年忘れ

今日は待ちに待った散髪でさっぱりと良い年忘になりました。
まるがりの あたまなでられ としわすれ
季語:年忘れ(としわすれ)
年末に一年の労苦をねぎらうために開く酒宴。忘年会。その年の労苦を忘れ、また息災に年末を迎えたことを祝う気持ちがある。年末に連歌の興行をしたことに始まるという。  

2022年12月22日木曜日

暮れかかる冬至の日射し希望かな

暮れかかる冬至の日射し希望かな

冬至を過ぎれば徐々に日が長くなると聞けば希望を感じます。
くれかかる とうじのひざし きぼうかな
季語:冬至(とうじ)
二十四節の一つで太陽が最も南行し、一年中で昼が最も短く、夜が長い日。十二月二十二日頃にあたる。無病息災を祈って柚子風呂に入ったり、粥や南瓜を食したりする。 

2022年12月21日水曜日

濃く薄く日に揺らめいて冬紅葉

濃く薄く日に揺らめいて冬紅葉

冬の深まりに緑から赤まで色鮮やかな冬紅葉の遊歩道。
こくうすく ひにゆらめいて ふゆもみじ
季語:冬紅葉(ふゆもみじ)
周辺が枯れを深めるなかの紅葉であり、また、冬になってから色が際立ってくる庭園や寺社などの紅葉でもある。

2022年12月20日火曜日

歯医者きて奥歯をさわる寒さかな

歯医者きて奥歯をさわる寒さかな

前に治療した奥歯の状態の確認の結果は良好でした。
はいしゃきて おくばをさわる さむさかな
季語:寒さ(さむさ)
体感で寒く感じること、と同時に感覚的に寒く感じることもいう。心理的に身がすくむような場合にも用いる。

2022年12月19日月曜日

換気する寒気に乾く口と喉

換気する寒気に乾く口と喉

寒くても換気は必要なれど乾燥してカラカラに。
かんきする かんきにかわく くちとのど
季語:季語よみがな体感で寒く感じること、と同時に感覚的に寒く感じることもいう。心理的に身がすくむような場合にも用いる。

2022年12月18日日曜日

毛布肩までかけてさぶ源内忌

毛布肩までかけてさぶ源内忌

予報どおり氷点下になった今日は寒暖計を作った平賀源内忌。
もうふかたまで かけてさぶ げんないき
季語:毛布(もうふ)
寝具などに用いる厚地の毛織物。ひざ掛けにしたり、掛け布団の下に入れたりして寒さを防ぐ。

2022年12月17日土曜日

冬半ばなる断捨離と聞こえくる

冬半ばなる断捨離と聞こえくる

俳の瀬が近づいて何かと慌ただしくなります。
ふゆなかばなる だんしゃりと きこえくる
季語:冬半ば(ふゆなかば)
大雪から小寒の前日までをいう。寒さが厳しくなり、霜も降り始める。

2022年12月16日金曜日

冬の夜の枕の下に蝉の鳴く

冬の夜の枕の下に蝉の鳴く

聴力検査の音のような耳鳴りがしている夜。
ふゆのよの まくらのしたに せみのなく
季語:冬の夜(ふゆのよ)
「寒き夜」「夜半の冬」などともいう。冬の夜はさえざえと空気が澄んで、星や月も美しく見える。

2022年12月15日木曜日

冬空や雲は地球のため息か

冬空や雲は地球のため息か

人間は勝手なことを言ったりしたりしてるなぁと地球の声。
ふゆぞらや くもはちきゅうの ためいきか
季語:冬空(ふゆぞら)
本州を縦断する山脈の影響で、太平洋側は冷たい青空の日が多い のに対し、日本海側は厚い雪雲に覆われる日が多い。

2022年12月14日水曜日

冬紅葉猫はねぐらに籠りきり

冬紅葉猫はねぐらに籠りきり

寒いとは思いましたが、冬紅葉の散歩道やはり猫はいない。
ふゆもみじ ねこはねぐらに こもりきり
季語:冬紅葉(ふゆもみじ)
周辺が枯れを深めるなかの紅葉であり、また、冬になってから色が際立ってくる庭園や寺社などの紅葉でもある。

2022年12月13日火曜日

プレゼントなんにもなくて十二月

プレゼントなんにもなくて十二月

二十二歳のあなたへ、あなたはあなたのままでそのままで。
ぷれぜんと なんにもなくて じゅうにがつ
季語:十二月(じゅうにがつ)
陽暦の十二月。一年の最終月である。新年を迎える準備など何かと済ませるべきことが多く、あわただしさを感じさせる月である。

2022年12月12日月曜日

さまざまな戦いのあり十二月

さまざまな戦いのあり十二月

今年の漢字は「戦」でした。さまざまな戦いがありました。
さまざまな たたかいのあり じゅうにがつ
季語:十二月(じゅうにがつ)
陽暦の十二月。一年の最終月である。新年を迎える準備など何かと済ませるべきことが多く、あわただしさを感じさせる月である。

2022年12月11日日曜日

身にまとうのは光のみ冬木立

身にまとうのは光のみ冬木立

冬の光を浴びて立つ冬木立は凛々しく美しいものです。
みにまとうのは ひかりのみ ふゆこだち
季語:冬木立(ふゆこだち)
冬の樹木「冬木」が群立しているさまをいう。落葉樹も常緑樹も冬木ではあるが、葉を落とした冬枯れの裸木の木立は、鬱蒼と茂る夏木立と対照的にものさびしいものである。

2022年12月10日土曜日

うたた寝のまたうとうとと冬うらら

うたた寝のまたうとうとと冬うらら

冬晴の暖かさと穏やかさにうとうとしてしまいます。
うたたねの またうとうとと ふゆうらら
季語:冬うらら(ふゆうらら)
小春日が初冬の季語であるのに対し冬日和は厳寒の季語になる。よく晴れた冬の穏やかなひと日は、雪国の人たちにとって貴重な一日となる。

2022年12月9日金曜日

海を見にゆきたき心冬夕焼

海を見にゆきたき心冬夕焼

海の夕焼けは心にしみます。寒さは我慢しても見に行たい。
うみをみに ゆきたきこころ ふゆゆやけ
季語:冬夕焼(ふゆゆやけ)
単に「夕焼」といえば夏の季語だが、「冬の夕焼」「春の夕焼」「秋の夕焼」と一年中季語としてある。冬の夕焼は、枯木立や建物のコントラストが美しく、束の間ではあるが印象深い。類題に「寒夕焼」「寒茜」もあるが、冬の夕焼に比べると、より寒中にある感が強い。 

2022年12月8日木曜日

Let it be 短日の過ぎてゆく

Let it be 短日の過ぎてゆく

12月8日は開戦の日でありジョンレノンが亡くなった日。
れっといっとびー たんじつの すぎてゆく
季語:短日(たんじつ)
冬の日の短いことをいう。秋分以降、十一月、十二月と日暮は早くなり、冬至は最も日中の時間が短くなる。

2022年12月7日水曜日

数え行くサンタの飾り冬日和

数え行くサンタの飾り冬日和

渡り廊下の飾りつけを見ながらクリスマスライブ会場へ。
かぞえゆく さんたのかざり ふゆびより
季語:冬日和(ふゆびより)
小春日が初冬の季語であるのに対し冬日和は厳寒の季語になる。よく晴れた冬の穏やかなひと日は、雪国の人たちにとって貴重な一日となる。

2022年12月6日火曜日

勝敗は時の運とは片時雨

勝敗は時の運とは片時雨

「PK戦は時の運だから」と言われても、、、。
しょうはいは ときのうんとは かたしぐれ
季語:片時雨(かたしぐれ)
空の一方では時雨が降り、また別な方角では晴れていること。

2022年12月5日月曜日

勝つことを祈りつつ問う冬の雨

勝つことを祈りつつ問う冬の雨

試合の時間が遅くてライブでは見れない!再放送で見るか。
かつことを いのりつつとう ふゆのあめ
季語:冬の雨(ふゆのあめ)
冬に降る雨のこと。音もなく蕭々と降る冷たい雨は人を芯から凍えさせる。気温 が下がると、霙から雪に変わる雨でもある。

2022年12月4日日曜日

金銀の落葉光臨してきたる

金銀の落葉光臨してきたる

落葉が日を浴びて金色銀色に光りながら舞い落ちてきます。
きんぎんの おちばこうりん してきたる
季語:落葉(おちば)
晩秋から冬にかけて、落葉樹はすべて葉を落とす。散った木の葉ばかりでなく、木の葉の散る様子も地面や水面に散り敷いたようすも表わす。堆肥にしたり、焚き火にしたりする。

2022年12月3日土曜日

親指のささくれ抜けて日向ぼこ

親指のささくれ抜けて日向ぼこ

朝から気になっていたささくれを取ってもらってヤレヤレ。
おやゆびの ささくれぬけて ひなたぼこ
季語:日向ぼこ(ひなたぼこ)
冬の日射しを浴びてじっと暖まること。風のない陽だまりで浴びる日射しは、ことのほか暖かい。お茶を飲んだり世間話をしたり、楽しいひと時である。

2022年12月2日金曜日

寒暁や歓喜ふたたび時差こえて

寒暁や歓喜ふたたび時差こえて

ワールドカップでドイツに勝って!スペインにも勝って!!
かんぎょうや かんきふたたび じさこえて
季語:寒暁(かんぎょう)
明けるのが遅い冬の朝は薄暗く、夜の寒さがそのまま残っている。氷りついて水道が出なかったり、霜が降りていたりする。北国では一夜のうちに、家が埋もれるほど雪が積もることも珍しくない。

2022年12月1日木曜日

街はイルミネーション節電の冬

街はイルミネーション節電の冬

街はイルミネーションが華やかですが今年の冬は節電だとか。
まちは いるみねーしよん せつでんのふゆ
季語:冬(ふゆ)
四季のひとつ。二十四節気の立冬十一月八日頃から立春前日二月三日頃までの期間。陽暦ではだいたい十二月・一月・二月、天文学上は冬至から春分までの期間をいう。

2022年11月30日水曜日

十一月じわり感染ふえてゆく

十一月じわり感染ふえてゆく

暖かだった十一月もコロナ感染が増えながら過ぎてゆきます。
じゅういちがつ じやりかんせん ふえてゆく
季語:十一月(じゅういちがつ)
陽暦十一月で霜月をいう。立冬(十一月八日頃)を迎えるが、まだ寒くはなく、空も野山も澄みとおる頃である。暖かな日和が続くかと思えば、ときに時雨たり稀に霜の降る日もある。

2022年11月29日火曜日

父の歳数えてみれば日短し

父の歳数えてみれば日短し

ふと思えば父より歳を重ねてきました。
ちちのとし かぞえてみれば ひみじかし
季語:日短し(ひみじかし)
冬の日の短いことをいう。秋分以降、十一月、十二月と日暮は早くなり、冬至は最も日中の時間が短くなる。

2022年11月28日月曜日

小春日と思う間もなく暮れかかる

小春日と思う間もなく暮れかかる

暖かな午後のうたた寝にふと気がつけばもう暮れかかります。
 俳こはるびと おもうまもなく くれかかる
季語:小春日(こはるび)
陰暦十月の異称である。まだ本格的な冬とはならず暖かい日和が春先の陽気を思わせるが、春とは区別して「小春」という。冬囲いに精を出したり、越冬野菜を取り入れたり、大根や柿を吊るし干にしたり、本格的な冬に備えるころの日和である。

2022年11月27日日曜日

のんびりと朝納豆の日曜日

のんびりと朝納豆の日曜日

年中食べているのに、納豆が冬の季語だとは知らなかった?!
のんびりと あさなっとうの にちようび
季語:納豆(なっとう)
納豆には関東が主流の糸引き納豆と、大徳寺納豆に代表される、塩辛納豆(乾燥した納豆)の二種類がある。糸引き納豆はよく煮た大豆を藁に包み自然発酵させるか、納豆菌で醗酵を促して作る。塩辛納豆は柔らかくした大豆にこうじと大麦を加え、塩水につけて熟成させた後、生姜や山椒、紫蘇などの香辛料で匂いを付けた後乾かして仕上げる。

2022年11月26日土曜日

少年の夢駆け巡る大花野

少年の夢駆け巡る大花野

大観衆の中ドイツ戦に勝利し夢を叶えた選手達にアッパレ!
しょうねんの ゆめかけめぐる おおはなの
季語:花野(はなの)
萩、薄、桔梗、吾亦紅、釣舟草など秋の草花が咲き乱れる野原のこと。春の華やぐ野とは違い、秋風に吹かれる花々には哀れをさそう趣がある。 

2022年11月25日金曜日

木漏れ日の吾が枕辺に冬浅し

木漏れ日の吾が枕辺に冬浅し

木の葉が落ち始めた木の間から午後の日が射して暖かです。
こもれびの わがまくらべに ふゆあさし
季語:冬浅し(ふゆあさし)
冬に入ったばかりの頃をいう。街路樹の落葉が始まり、しぐれたかと思えば小春日和もある。まだそんなに寒くないころである。

2022年11月24日木曜日

冬晴や歓喜の声はドーハから

冬晴や歓喜の声はドーハから

雨が上がって冬晴の朝、日本勝利の歓喜の声を聞きました。
ふゆばれや かんきのこえは どーはから
季語:冬晴(ふゆばれ)
小春日が初冬の季語であるのに対し冬日和は厳寒の季語になる。よく晴れた冬の穏やかなひと日は、雪国の人たちにとって貴重な一日となる。

2022年11月23日水曜日

ドーハ気にしつつ勤労感謝の日

ドーハ気にしつつ勤労感謝の日

いよいよワールドカップ日本:ドイツ戦が始まります。
どーはきにしつつ きんろうかんしゃのひ
季語:勤労感謝の日(きんろうかんしゃのひ)
十一月二十三日。働くことを喜び働く人に感謝する国民の祝日である。

2022年11月22日火曜日

冬構え終着駅は始発駅

冬構え終着駅は始発駅

北国は雪のちらつく「小雪」秋の終わりは冬の始まりです。
ふゆがまえ しゅうちゃくえきは しはつえき
季語:冬構え(ふゆがまえ)
冬の寒さが厳しい地方では、風除けや雪除けを家の周囲に施し、本格的な冬に備える。庭木なども雪吊や藪巻きがなされ、家屋敷全体が鎧ったようになる。これを冬構えという。

2022年11月21日月曜日

膝疼く十一月の雨の朝

膝疼く十一月の雨の朝

寝方が悪かったようで膝の痛みで目が覚めました。
ひざうずく じゅういちがつの あめのあさ
季語:十一月(じゅういちがつ)
陽暦十一月で霜月をいう。立冬(十一月八日頃)を迎えるが、まだ寒くはなく、空も野山も澄みとおる頃である。暖かな日和が続くかと思えば、ときに時雨たり稀に霜の降る日もある。

2022年11月20日日曜日

生家出て入院暮らし神の留守

生家出て入院暮らし神の留守

恵比寿講の飾りしてるかなぁ昔は楽しかった思い出がある。
せいかでて にゅういんぐらし かみのるす
季語:神の留守(かみのるす)
陰暦十月は神無月と呼ばれ、全国の八百万の神様がこぞって出雲大社に集まる。神が留守となった神社の氏子たちは不安を覚え、恵比寿様などを留守神として祀る。信心の厚さゆえか、「神の旅」「神送」「神迎」、神が集まる出雲は逆に「神在祭」など類似の季語も多い。 

2022年11月19日土曜日

シャッターチャンスふいにする嚏かな

シャッターチャンスふいにする嚏かな

ここ一番の大事なときに出るクシャミ!
しゃったーちゃんす ふいにする くしゃみかな
季語:嚏(くしゃみ)
冬の冷たい空気などで鼻孔が刺激をうけたときの呼吸器系の反応をいう。寒さによる風邪の兆候ともとられる。

2022年11月18日金曜日

長き夜の廊下を急ぐ白衣かな

長き夜の廊下を急ぐ白衣かな

病棟で何かあったのか忙しく足音が行き交います。
ながきよの ろうかをいそぐ はくいかな
季語:長き夜(ながきよ)
秋の夜の長いことをいう。秋分が過ぎると、昼よりも夜が長くなり気分的にも、夜の長さが身にしみる。残暑もなくなり、夜業や読書にも身が入る。春の「日永」に対応する季語である。

2022年11月17日木曜日

朝の日に華やぐ雑木紅葉かな

朝の日に華やぐ雑木紅葉かな

真っ赤な紅葉も綺麗ですが赤や黄色の色様々な紅葉がいいネ!
あさのひに はなやぐ ぞうきもみじかな
季語:雑木紅葉(ぞうきもみじ)
名の木の紅葉、雑木林の紅葉を言う。楢やぶな、くぬぎに楓などさまざまな色合いが重なり合う。

2022年11月16日水曜日

薄紅葉日の傾ける遊歩道

薄紅葉日の傾ける遊歩道

病院の辺りは温かいようで色付いてきたのは梢や枝先です。
うすもみじ ひのかたむける ゆうほどう
季語:薄紅葉(うすもみじ)
緑の残る淡い色の紅葉をいう。紅葉の走りではあるが、深い紅の冬紅葉などとは違った趣を持つ。

2022年11月15日火曜日

ナースコール押せば鳴るはず日短

ナースコール押せば鳴るはず日短

ナースコールの接触不良?何度押しても鳴らない!ヤバっ!
なーすこーる おせばなるはず ひみじか
季語:日短(ひみじか)
冬の日の短いことをいう。秋分以降、十一月、十二月と日暮は早くなり、冬至は最も日中の時間が短くなる。

2022年11月14日月曜日

日溜りの溜まる間もなし夕時雨

日溜りの溜まる間もなし夕時雨

機嫌が良かったのに不機嫌になったり我儘になったかなぁ。
ひだまりの たまるまもなし ゆうしぐれ
季語:夕時雨(ゆしぐれ)
冬の初め、降ったかと思うと晴れ、また降りだし、短時間で目まぐるしく変わる通り雨。この雨が徐々に自然界の色を消して行く。先人達は、さびれゆくものの中に、美しさと無常の心を養ってきた。

2022年11月13日日曜日

静けさの冬の始の日曜日

静けさの冬の始の日曜日

用事もなく静かな冬の始の日曜日です。
しずけさの ふゆのはじめの にちようび
季語:冬の始(ふゆのはじめ)
陰暦十月の名称。陽暦の十一月頃で、冬を初冬、仲冬、晩冬と三区分した時の初めに当る。大気はひんやりとしているが、紅葉が残っていたり、米作りの済んだ田が広がっていたりする。秋の名残を惜しみつつ冬に向かう頃。

2022年11月12日土曜日

体位交換して釣瓶落しかな

体位交換して釣瓶落しかな

三時の体位交換をして窓を見ると瞬く間に暮れていきます。
たいいこうかんして つるべおとしかな
季語:釣瓶落し(つるべおとし)
三時の体位交換を終え窓側を向くと瞬く間にくれていきます井戸底にすとんと釣瓶が落ちるように、瞬く間に暮れてしまうこと。

2022年11月11日金曜日

花の名は花片喰と知る小春

花の名は花片喰と知る小春

あの花の名前は「ハナカタバミ」と教えてもらいました。
はなのなは はなかたばみとしる こはる
季語:小春(こはる)
陰暦十月の異称である。まだ本格的な冬とはならず暖かい日和が春先の陽気を思わせるが、春とは区別して「小春」という。冬囲いに精を出したり、越冬野菜を取り入れたり、大根や柿を吊るし干にしたり、本格的な冬に備えるころの日和である。



2022年11月10日木曜日

エアコンのフィルター洗う小春空

エアコンのフィルター洗う小春空

エアコンのフイルター掃除に良い小春日になりました。
えあこんの ふぃるたーあらう こはるぞら
季語:小春空(こはるぞら)
陰暦十月の異称である。まだ本格的な冬とはならず暖かい日和が春先の陽気を思わせるが、春とは区別して「小春」という。冬囲いに精を出したり、越冬野菜を取り入れたり、大根や柿を吊るし干にしたり、本格的な冬に備えるころの日和である。

2022年11月9日水曜日

草の花君の名前を知らなくて

草の花君の名前を知らなくて

散歩の途中見つけたコスモスのようなピンクの花の名は?
くさのはな きみのなまえを しらなくて
季語:草の花(くさのはな)
秋に咲く草々の花のこと。よくぞ咲いている、という思いがある。そこから、しみじみ、可憐、地味、はかないという思いが湧くが、逆にしぶとい、という印象もなくはない。

2022年11月8日火曜日

晴渡る朝や小春の日和なり

晴渡る朝や小春の日和なり

今朝も良く晴れて暖かな小春日和となりました。
はれわたる あさやこはるの ひよりなり
季語:小春(こはる)
陰暦十月の異称である。まだ本格的な冬とはならず暖かい日和が春先の陽気を思わせるが、春とは区別して「小春」という。冬囲いに精を出したり、越冬野菜を取り入れたり、大根や柿を吊るし干にしたり、本格的な冬に備えるころの日和である。

2022年11月7日月曜日

立冬や眩しき声の晴れ女

立冬や眩しき声の晴れ女

昼ごろから晴れて明るい声の人が部屋に入ってきました。
りっとうや まぶしきこえの はれおんな
季語:立冬(りっとう)
冬の最初の日。二十四節気の一。太陽暦の十一月八日頃。まだそれ程寒くはないが、冬の声を聞くと吹く風もこころなしか冷たく感じられる。

2022年11月6日日曜日

不自由が自由を思う秋深し

不自由が自由を思う秋深し

秋の風と光は冬の風と光に変わるころ不自由と自由を思う。
ふじゆうが じゆうをおもう あきふかし
季語:秋深し(あきふかし)
秋も終わり近い頃をいう。秋の夕暮ではない。「晩秋」より心理的な要素を含む。「暮の秋」「行く秋」「秋深し」の順に秋を惜しむ気持ちが濃くなる。

2022年11月5日土曜日

うすうすと眠気を誘う薄紅葉

うすうすと眠気を誘う薄紅葉

枝先から色付いて風に揺られる薄紅葉に眠気を誘われます。
うすうすと ねむけをさそう うすもみじ
季語:薄紅葉(うすもみじ)
緑の残る淡い色の紅葉をいう。紅葉の走りではあるが、深い紅の冬紅葉などとは違った趣を持つ。

2022年11月4日金曜日

夕しぐれ機嫌の悪き人来たる

夕しぐれ機嫌の悪き人来たる

夕暮れに雨が降り出して不機嫌そうな人が来ました。
ゆうしぐれ きげんのわるき ひときたる
季語:夕時雨(ゆうしぐれ)
冬の初め、降ったかと思うと晴れ、また降りだし、短時間で目まぐるしく変わる通り雨。この雨が徐々に自然界の色を消して行く。先人達は、さびれゆくものの中に、美しさと無常の心を養ってきた。

2022年11月3日木曜日

作句より選句に迷い文化の日

作句より選句に迷い文化の日

前月の俳句から十句を選びながらどれにしようか迷います。
さっくより せんくにまよい ぶんかのひ
季語:文化の日(ぶんかのひ)
十一月三日の祝日。明治時代は天皇の誕生日として天長節、その 後、明治節に変わったが、第二次大戦後は平和と文化を推進する 日となり、文化の日と定められた。菊の盛りの頃である。

2022年11月2日水曜日

色付くや橘の実のつぶらなる

色付くや橘の実のつぶらなる 

広場の木に生っていたミカン色の小さな実は橘の実でした。
いろづくや たちばなのみの つぶらなる
季語:橘(たちばな)
日本原種の野生の柑橘類。比較的暖かい地方に生育する常緑低木。白色の花は五弁で五、六月に咲く。秋、棘のある枝に淡黄色の三センチほどの実を結ぶ。酸味が強く生食にはむかない。

2022年11月1日火曜日

ストレッチャー風呂場へ急ぎ冬隣

ストレッチャー風呂場へ急ぎ冬隣

風呂場まで廊下を行って帰って湯冷めしそうな冬の気配。
すとれっちゃー ふろばへいそぎ ふゆどなり
季語:冬隣(ふゆどなり)
立冬を目前にして、冬がすぐそこまで来ていることを表す。四季それぞれに、「隣」の一字をつけて季題とした。「冬隣」は寒く厳しい季節に向って心構える感じがある。

2022年10月31日月曜日

ハロウィンの楽しい夜であるはずが

ハロウィンの楽しい夜であるはずが

楽しければ何でもやるという人が多すぎるのか。
はろうぃんの たのしいよるで あるはずが
季語:ハロウィン(はろうぃん)
毎年10月31日に行われる、古代アイルランドに住んでいたケルト人が起源と考えられている祭りである。現代では特にアメリカ合衆国で民間行事として定着し、祝祭本来の宗教的な意味合いはほとんどなくなっている。カボチャをくりぬいて「ジャック・オー・ランタン」を作って飾ったり、子どもたちが魔女やお化けに仮装して近くの家々を訪れてお菓子をもらったりする風習などがある。

2022年10月30日日曜日

吊るさるる渋柿に日の燦燦と

吊るさるる渋柿に日の燦燦と

秋の日に照らされて渋柿よ甘~くな~れ。
つるさるる しぶがきに ひのさんさんと
季語:渋柿(しぶがき)
カキノキ科の落葉高木。東アジア温帯地方固有の植物で、果実を食用にする。かたい葉は光沢がある。雌雄同株。富有、御所、次郎柿などの甘柿は熟すると黄色が赤くなりそのまま食する。渋柿は、干し柿にすると甘くなる。青い実の渋柿からは、防水防腐に使われる「柿渋」がとれる。

2022年10月29日土曜日

復電を待つ二時間や秋日和

復電を待つ二時間や秋日和

年に一度の電源設備の点検整備で停電、待つ時間は長い。
ふくでんを まつにじかんや あきびより
季語:秋日和(あきびより)
秋のよく晴れた一日をいう。風もなくおだやかなので外で過ごすのも気持ちよい。空気が澄んでいるため視界も広がり、風景などもはっきりと見える。

2022年10月28日金曜日

接戦の日本シリーズ秋たけなわ

接戦の日本シリーズ秋たけなわ

日本シリーズは二勝二敗一分さてどちらが日本一に!?
せっせんの にっぽんしりーず あきたけなわ
季語:秋たけなわ(あきたけなわ)
行事・季節などが最も盛んになった時。

2022年10月27日木曜日

ハロウィンの話ばかりや秋惜しむ

ハロウィンの話ばかりや秋惜しむ

ハロウィンて何?などと思うのは私は浦島太郎か。
はろうぃんの はなしばかりや あきおしむ
季語:秋惜しむ(あきおしむ)
去り行く秋を惜しむこと。「行く秋」よりも主観のつよい言葉である。古来から「春惜しむ」と相対する詩情とされる。

2022年10月26日水曜日

行く秋の光と行けり車椅子

行く秋の光と行けり車椅子

冬めく秋晴の光で車椅子は季節とともに進みます。
ゆくあきの ひかりとゆけり くるまいす
季語:行く秋(ゆくあき)
過ぎさってゆく秋のこと。秋から冬へと移ろい行くさま。「行く春」と違って寂寥感に満ちており、秋を惜しむ気持ちが深く現れた季語である。移ろい行く季節を、旅人になぞらえて「行く」と形容するが、春と秋だけのもので、「行く夏」「行く冬」とはいわない。

2022年10月25日火曜日

霜降の目薬しみる朝かな

霜降の目薬しみる朝かな

今朝はやけに目薬が目にしみる。
そうこうの めぐすりしみる あしたかな
季語:霜降(そうこう)
霜降の節 二十四節気のひとつ(十月二十三日頃)。初めて霜が降る季節、としている。

2022年10月24日月曜日

カニューレの交換終わり冬隣

カニューレの交換終わり冬隣

カニューレの交換が終わった後の喉の痛みと違和感。
かにゅーれの こうかんおわり ふゆとなり
季語:冬隣(ふゆとなり)
立冬を目前にして、冬がすぐそこまで来ていることを表す。四季それぞれに、「隣」の一字をつけて季題とした。「冬隣」は寒く厳しい季節に向って心構える感じがある。

2022年10月23日日曜日

掌に母かえりくる星月夜

掌に母かえりくる星月夜

お見舞いの最後に握手した温もりと力強さを思い出します
 俳てのひらに ははかえりくる ほしづきよ
季語:星月夜(ほしづきよ)
月のない星明りにだけの夜空を言う。月が出ているように明るい星空である。

2022年10月22日土曜日

日陰りて木の葉降るたび秋深む

日陰りて木の葉降るたび秋深む

木の葉が舞い落ちるのを見ると秋は日に日に深まります。
ひかげりて このはふるたび あきふかむ
季語:秋深む(あきふかむ)
秋の深まるころ、季節としては晩秋(十月)、もの淋しさの漂うころのことをいうが、多分に心理的な言葉でもある。

2022年10月21日金曜日

朝寒の涙目拭いてもらいけり

朝寒の涙目拭いてもらいけり

朝起きると目がぼやけて目薬をさし目を拭いてもらいました。
あささむの なみだめふいて もらいけり
季語:朝寒(あささむ)
晩秋、朝のうちだけ、ひやりと寒さを感じる。その寒さは昼近くなると消えてしまう。「寒き朝」「今朝寒し」は冬である。

2022年10月20日木曜日

秋晴や久しぶりですハンバーグ

秋晴や久しぶりですハンバーグ

この秋一番の秋晴、お昼のメニューは久しぶりのハンバーグ!
あきばれや ひさしぶりです はんばーぐ
季語:秋晴(あきばれ)
晴れわたる秋の天気のこと。秋日和と同じことであるが、秋晴は秋日和より言葉の響きがやや強い。

2022年10月19日水曜日

それぞれの猫の居場所やそぞろ寒

それぞれの猫の居場所やそぞろ寒

曇り日の猫はそれぞれ居場所で離れ離れに佇んで居ます。
それぞれの ねこのいばしょや そぞろさむ
季語:そぞろ寒(そぞろさむ)
冷やかよりやや強く感ずる寒さ。「そぞろ」は「何となく」「わけもなく」の意味があり、体で感じる寒さというより、季節が移ろっていくさまを心に受け止め感ずる寒さ。

2022年10月18日火曜日

句会終え金木犀の香る道

句会終え金木犀の香る道

昔の話ですが、俳句会の帰り道に金木犀の香りがしてきました。
くかいおえ きんもくせいの かおるみち
季語:金木犀(きんもくせい)
金木犀は橙黄色の花。銀木犀は白色の花。九月、中秋のころに花をつける。花は小さいが香りは高く、庭木に広く用いられる。芳香は金木犀の方が強い。爽やかな風に漂う香りは、秋の深まりを知らせてくれる。

2022年10月17日月曜日

後出しのジャンケン秋の蛙鳴く

後出しのジャンケン秋の蛙鳴く

後出しジャンケンのような答弁に蛙も呆れかえる秋です。
あとだしの じゃんけん あきのかわずなく
季語:秋の蛙(あきのかわず)
繁殖期を終えると蛙の活動はめっきり鈍くなる。彼岸のころになると、蛙を見かけることも蛙の声を聞くこともまれになる。

2022年10月16日日曜日

笑いあう看護師ふたり秋ともし

笑いあう看護師ふたり秋ともし

何がそんなに可笑しいのかサイレンのような笑い声!
わらいあう かんごしふたり あきともし
季語:秋ともし(あきともし)
秋の夜に灯す明りのこと。長い夜を明りのもとで静かに味わい、語らい、書に親しむ。夜学や夜業のための明りでもある。

2022年10月15日土曜日

不意に出て止まるしゃっくりそぞろ寒

不意に出て止まるしゃっくりそぞろ寒

しゃっくりは何故出るのか止め方もわからなくて厄介です。
ふいにでて とまるしゃっくり そぞろさむ
季語:そぞろ寒(そぞろさむ)
冷やかよりやや強く感ずる寒さ。「そぞろ」は「何となく」「わけもなく」の意味があり、体で感じる寒さというより、季節が移ろっていくさまを心に受け止め感ずる寒さ。

2022年10月14日金曜日

刈田行くディーゼルカーの特等席

刈田行くディーゼルカーの特等席

今は廃線となった故郷の軽便鉄道の風景を思い出しました。
かりたゆく でぃーぜるかーの とくとうせき
季語:刈田(かりた)
稲を刈り取ったあとの田。畦では稲が干され、籾殻の袋が詰まれていたりする。収穫を終えたあとののんびりした田園風景でもある。

2022年10月13日木曜日

秋雨を一閃逆転ホームラン

秋雨を一閃逆転ホームラン

秋雨の中をレフトスタンドへ飛び込む逆転ホームラン。   
あきさめを いっせんぎゃくてん ほーむらん
季語:秋雨(あきさめ)
秋に降る雨のこと。初秋に降る暑さを和らげる雨、台風がもたらす強く激しい雨、晩秋の冷たい雨といろいろあるが、秋雨前線による秋の長雨が印象深い。春の雨にくらべて寂しい風情がある。

2022年10月12日水曜日

猫の身の変わりやすさよ秋曇

猫の身の変わりやすさよ秋曇

雨が止んで散歩に出たのに猫一匹顔を出さないから帰ろう。
ねこのみの かわりやすさよ あきぐもり
季語:秋曇(あきぐもり)
秋の曇り空のこと。「春に三日の晴れなし」というが、秋の天気も変わりやすく、晴れ日と曇りの日が短い周期で入れ替わる。

2022年10月11日火曜日

イソジンは昭和の匂い寒露かな

イソジンは昭和の匂い寒露かな

歯肉炎のため食後にイソジンうがいをすると懐かしい味が。
いそじんは しょうわのにおい かんろかな
季語:寒露(かんろ)
二十四節気のひとつ(十月八日頃)。白露が露のはじまりであるのに対し、霜降(二十四節気のひとつ、)を控えた寒さに、露が凍った状態。かつて、霜は露が凍ったものと考えられていた。

2022年10月10日月曜日

ベイスターズ一点差負け秋夕焼

ベイスターズ一点差負け秋夕焼

九回裏一点差一死満塁!ダズルプレーでゲームセットとは残念!
べいすたーず いってんさまけ あきゆやけ
季語:秋夕焼(あきゆやけ)
ただ「夕焼」と言えば夏の季語である。秋の夕焼は夏の夕焼の強烈な色、暑さとは違い、どこか寂しさを伴なうものである。

2022年10月9日日曜日

カーテンを開ければ霧の漂える

カーテンを開ければ霧の漂える

晴れそうで晴れない日が続いて今朝も霧が白く漂っています。
かーてんを あければきりの ただよえる
季語:霧(きり)
秋、細かな水の粒子が白い煙のように立ち込める現象。同じ現象は秋ばかりではなく春にも起こるが、これは霞(春の季語)と呼ぶ。遠くのどかににたなびく「霞」に対して、「霧」は冷やかに立ちこめる。

2022年10月8日土曜日

聞いてくれ無言の声を秋の暮

聞いてくれ無言の声を秋の暮

声が出ないことが寂しくなることが時々ある秋です。
きいてくれ むごんのこえを あきのくれ
季語:秋の暮(あきのくれ)
秋の一日の夕暮れという意味と、秋という季節の終わりという意味がある。古来より二つの意味で使われてきたが、二つの意味が相互に響きあう場合も少なくない。「もののあはれ」「寂しさ」象徴する季語。

2022年10月7日金曜日

暖房や乾ききったる喉の管

暖房や乾ききったる喉の管

昨夜から暖房が効いて喉の管が乾いて痰が固くなって!(汗)!
だんぼうや かわききったる のどのくだ
季語:暖房(だんぼう)
冬の寒い日、器具を使って部屋を暖めること。今日ではスチーム ヒーター、石油ストーブ、ガスストーブ、電気ストーブとさまざ まな暖房器具が出回っている。

2022年10月6日木曜日

旧館の赤屋根の映ゆ秋の雨

旧館の赤屋根の映ゆ秋の雨

療育棟二階から見た旧館の赤屋根が雨に濡れて鮮やかでした。
きゅうかんの あかやねのはゆ あきのあめ
季語:秋の雨(あきのあめ)
秋に降る雨のこと。初秋に降る暑さを和らげる雨、台風がもたらす強く激しい雨、晩秋の冷たい雨といろいろあるが、秋雨前線による秋の長雨が印象深い。春の雨にくらべて寂しい風情がある。

2022年10月5日水曜日

霧雨の渡り廊下を急ぎ行く

霧雨の渡り廊下を急ぎ行く

雨で散歩に出られなかったので渡り廊下を通って療育棟へ。
きりさめの わたりろうかを いそぎゆく
季語:霧雨(きりさめ)
霧のような細かい雨。水滴の直径0.5ミリ未満をいい、低い層雲から降る。糠雨(ぬかあめ)。小糠雨。

2022年10月4日火曜日

朝寒やJ-ALERTのアナウンス

朝寒やJ-ALERTのアナウンス

俳朝のニュースが突然J-ALERTの画面に変わって?!
あさざむや じぇいあらーとの あなうんす
季語:朝寒(あさざむ)
晩秋、朝のうちだけ、ひやりと寒さを感じる。その寒さは昼近くなると消えてしまう。「寒き朝」「今朝寒し」は冬である。

2022年10月3日月曜日

もう十月どうするどうもこうもなし

もう十月どうするどうもこうもなし

もう十月どうする?と言われても、どうもこうもありません。
もうじゅうがつ どうする どうもこうもなし
季語:十月(じゅうがつ)
暑くもなく寒くもなく過ごしやすい月である。天候は変わりやすいが、晴れれば空気が澄んで気持ちよい。紅葉狩りや運動会などが盛んに行われる月である。

2022年10月2日日曜日

ホラー映画途中で消した夜長かな

ホラー映画途中で消した夜長かな

何気なく見ていた映画がホラーと気づいて消して寝たものの…。
ほらーえいが とちゅうでけした よながかな
季語:夜長(よなが)
秋の夜の長いことをいう。秋分が過ぎると、昼よりも夜が長くなり気分的にも、夜の長さが身にしみる。残暑もなくなり、夜業や読書にも身が入る。春の「日永」に対応する季語である。

2022年10月1日土曜日

国体の開会式や天高し

国体の開会式や天高し

国体の開会式が始まった競技場の空は天まで青空が続いています。
こくたいの かいかいしきや てんたかし
季語:天高し(てんたかし)
秋になると、大気が澄むので空が高くなったような感じがする。これが「秋高し」だが、「天高し」の方が一般的。

2022年9月30日金曜日

秋晴やナースコールがよく響く

秋晴やナースコールがよく響く

カラリと晴れた日の病棟にナースコールがよく響きます。
あきばれや なーすこーるが よくひびく
季語:秋晴(あきばれ)
晴れわたる秋の天気のこと。秋日和と同じことであるが、秋晴は秋日和より言葉の響きがやや強い。

2022年9月29日木曜日

瓦礫の上に市松人形秋出水

瓦礫の上に市松人形秋出水

積み上げられた瓦礫の上の市松人形の赤が目に沁みます。
がれきのうえに いちまつにんぎょう あきでみず
季語:秋出水(あきでみず)
盆過ぎの集中豪雨や台風がもたらす雨で河川の水があふれること。収穫を前にした田が台無しになることもある。

2022年9月28日水曜日

晴れも良し曇りも雨も秋の空

晴れも良し曇りも雨も秋の空

空を見るのが好きで曇り空も雨空でも見ていたくなります。
はれもよし くもりもあめも あきのそら
季語:秋の空(あきのそら)
澄みきった空をいう。秋は雨に見舞われることも多いが、その後、大陸からの移動性高気圧おおわれてからりと晴れあがり、爽やかな空となる。

2022年9月27日火曜日

断水の街を残して秋出水

断水の街を残して秋出水

記録的な大雨のあと断水とは、過ぎたるは及ばざるが如し。
だんすいの まちをのこして あきでみず
季語:秋出水(あきでみず)
盆過ぎの集中豪雨や台風がもたらす雨で河川の水があふれること。収穫を前にした田が台無しになることもある。

2022年9月26日月曜日

お墓参りせずに明けたる秋彼岸

お墓参りせずに明けたる秋彼岸

お墓参りもせずに秋のお彼岸が明けてしまいました。
おはかまいり せずにあけたる あきひがん
季語:秋彼岸(あきひがん)
秋分の日(九月二十三日ごろ)を中日とし、前後三日を含めた七日間を指す。お墓参りをし、おはぎを作ってご先祖に供える。彼岸は春と秋の二回あり、秋の彼岸は後の彼岸ともいう。ただ彼岸という場合は春の彼岸を指す。

2022年9月25日日曜日

秋の日の部屋いっぱいに穏やかに

秋の日の部屋いっぱいに穏やかに

昨日までの雨があがって穏やかな日になりました。
あきのひの へやいっぱいに おだやかに
季語:秋の日(あきのひ)
秋の日の光であり、秋の一日でもある。秋の太陽は残暑をもたらすが、しだいに爽やかになり、晩秋には目に見えて日差しも衰える。秋の一日は、秋分を過ぎるとしだいに日が短くなり、冬が近づくころには、釣瓶落としいわれるように、一気に暮れてしまう。

2022年9月24日土曜日

秋の雷ふるさと遠く雨の降る

秋の雷ふるさと遠く雨の降る

台風の影響なのか朝の雷に驚きました。故郷は記録的大雨に。
あきのらい ふるさととおく あめのふる
季語:秋の雷(あきのらい)
たんに雷といえば夏の季語であるが、秋にも入道雲が湧いて雷が鳴ったり、寒冷前線の影響で雷雨がもたらされたりする。

2022年9月23日金曜日

秋分の日の線状降水帯

秋分の日の線状降水帯

二週続けて台風がやってきてまた線状降水帯が発生しました。
しゅうぶんのひの せんじょう こうすいたい
季語:秋分の日(しゅうぶんのひ)
秋の彼岸の中日のこと。ここで、昼夜が等しくなり、以降、夜が長くなる。

2022年9月22日木曜日

桜紅葉ちりゆく猫そぞろ行く

桜紅葉ちりゆく猫そぞろ行く

だいぶ落ちた桜の紅葉の道をゆっくりと行く猫と車椅子。
さくらもみじ ちりゆく ねこそぞろゆく
季語:桜紅葉(さくらもみじ)
桜の葉が色づくこと。桜の木は日本国中とどこにでもあるが、あざやかな朱色にならないのであまり注目されることがない。比較的早く色づく。

2022年9月21日水曜日

追うとんぼ追われるとんぼ車椅子

追うとんぼ追われるとんぼ車椅子

いつもの散歩道とんぼが右に左に飛んできました。秋ですねぇ。
おうとんぼ おわれるとんぼ くるまいす
季語:蜻蛉(とんぼ)
鬼やんま、塩辛蜻蛉、蜻蛉釣トンボ目に属する昆虫の総称。あきつ、やんまなどともいう。腹部は細長く円筒状。透明な二対の翅で飛び、大きな複眼を持つ。日本国をさす「あきつしま」は、蜻蛉が尾を咥えあった形に似ているからという故事による。

2022年9月20日火曜日

降る雨やひんやりと入る秋彼岸

降る雨やひんやりと入る秋彼岸

台風の後、ひんやりと雨が降る秋の彼岸の入りとなりました。
ふるあめや ひんやりといる あきひがん
季語:秋彼岸(あきひがん)
秋分の日(九月二十三日ごろ)を中日とし、前後三日を含めた七日間を指す。お墓参りをし、おはぎを作ってご先祖に供える。彼岸は春と秋の二回あり、秋の彼岸は後の彼岸ともいう。ただ彼岸という場合は春の彼岸を指す。

2022年9月19日月曜日

子規の忌や吾には硬き林檎缶

子規の忌や吾には硬き林檎缶

今日は子規忌、お昼に出たのは柿ならぬ林檎缶硬くて硬くて。
しきのきや われにはかたき りんごかん
季語:子規忌(しきき)
俳人、正岡子規の忌日。明治三十五年(一九〇二年)九月十九日脊椎カリエスにより没。三十五歳。

2022年9月18日日曜日

傘立ての見知らぬ傘や秋の雨

傘立ての見知らぬ傘や秋の雨

雨が降ると思い出す傘立てにいつもある黒い傘。
かさたての みしらぬかさや あきのあめ
季語:秋の雨(あきのあめ)
秋に降る雨のこと。初秋に降る暑さを和らげる雨、台風がもたらす強く激しい雨、晩秋の冷たい雨といろいろあるが、秋雨前線による秋の長雨が印象深い。春の雨にくらべて寂しい風情がある。

2022年9月17日土曜日

押し上がる横綱級の台風が

押し上がる横綱級の台風が

これまでにない危険な台風14号が日本列島を縦断しそうです。
おしあがる よこづなきゅうの たいふうが
季語:台風(たいふう)
熱帯低気圧のうち、風速17.2m以上のものを指す。台風は、海水温の高い熱帯地域で発生し、上空の風に流されて、発達しながら北上する。

2022年9月16日金曜日

バリカンの音も軽やか秋日和

バリカンの音も軽やか秋日和

待ち遠しかった散髪の日、さっぱりと良い天気になりました。
ばりかんの おともかろやか あきびより
季語:秋日和(あきびより)
秋のよく晴れた一日をいう。風もなくおだやかなので外で過ごすのも気持ちよい。空気が澄んでいるため視界も広がり、風景などもはっきりと見える。

2022年9月15日木曜日

書字の手の動きもどかし秋曇

書字の手の動きもどかし秋曇

書字練習で書く文字は今日の一句。手の動きがもどかしい。
しょじのての うごきもどかし あきぐもり 
季語:秋曇(あきぐもり)
秋の曇り空のこと。「春に三日の晴れなし」というが、秋の天気も変わりやすく、晴れ日と曇りの日が短い周期で入れ替わる。

2022年9月14日水曜日

赫赫と咲いたばかりや曼珠沙華

赫赫と咲いたばかりや曼珠沙華

散歩に行くともう咲き始めた曼珠沙華の赫に驚きました。
あかあかと さいたばかりや まんじゅしゃげ
季語:曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
曼珠沙華は天界に咲く赤い花を表す梵語。秋、田畑の畦や土手に咲くヒガンバナ科の多年草で群生する。墓地の近辺にみられることも多いため彼岸の名がつく。毒があるといわれるが鱗茎には澱粉が多く食用にもなる。昔は飢饉に備えて植えられていたという説もある。

2022年9月13日火曜日

寝違えた痛み残りて秋の暮

寝違えた痛み残りて秋の暮

寝起きに感じた首の痛みを少し感じつつ夕暮れてきました。
ねいがえた いたみのこりて あきのくれ
季語:秋の暮(あきのくれ)
秋の一日の夕暮れという意味と、秋という季節の終わりという意味がある。古来より二つの意味で使われてきたが、二つの意味が相互に響きあう場合も少なくない。「もののあはれ」「寂しさ」象徴する季語となった。

2022年9月12日月曜日

ころころと逃げる小芋の煮ころがし

ころころと逃げる小芋の煮ころがし

子供の頃小芋の煮ころがしをつかむのに手こずりましたが旨っ!
ころころと にげるこいもの にころがし
季語:小芋(こいも)
俳句の場合芋と言えば里芋をさす。秋、地下の芋を堀り収穫する。葉は大きなハート型。茎はずいきといって酢の物にして食べる。お月見の供えものとしても欠かせない。日本人の生活に古くから密着した食物である。

2022年9月11日日曜日

十六夜の振り子時計の刻む音

十六夜の振り子時計の刻む音

振子時計の振り子がゆっくりと夜を深くしてきます。
いざよいの ふりこどけいの きざむおと
季語:十六夜(いざよい)
旧暦八月十六日の夜の月、またはその夜をいうので、この名がある。月は満月をすぎると少しずつ欠けはじめ、月の出も少しずつ遅くなる。十六夜は、その最初の月。動詞「いさよふ」はぐずぐずする、ためらふの意。

2022年9月10日土曜日

十五夜の天に丸窓あけしごと

十五夜の天に丸窓あけしごと

テレビで見た十五夜の満月が闇にあけた丸窓のようでした。
じゅうごやの てんにまるまど あけしごと
季語:十五夜(じゅうごや)
旧暦八月十五日の月のこと。「名月をとつてくれろと泣く子かな」と一茶の句にもあるように、手を伸ばせば届きそうな大きな月である。団子、栗、芋などを三方に盛り、薄の穂を活けてこの月を祭る。

2022年9月9日金曜日

待宵や眠剤二錠呑み終えて

待宵や眠剤二錠呑み終えて

消灯の時間、いつもの眠剤を二錠、よく眠れますように。
まつよいや みんざいにじょう のみおえて
季語:待宵(まつよい)
旧暦八月十四日の夜、またはその夜の月をいう。十五夜が主ならば、その前夜の趣もまた格別のものがある。望月に満たないので小望月ともいう。

2022年9月8日木曜日

横笛が絵になりそうな浴衣かな

横笛が絵になりそうな浴衣かな

浴衣の看護師さんが吹くトランペットを聴いて横笛の方が…。
よこぶえが えになりそうな ゆかたかな
季語:浴衣(ゆかた)
夏、素肌に着る一重の着物。古くは入浴時に着た湯帷子(ゆかたびら)だった。木綿の白地や紺地にさまざまな模様を涼しげに染め抜いたものが多い。基本的には室内着だが、このごろは祭、花火見物など、気軽な外出着として着る人もいる。 

2022年9月7日水曜日

雨降りだしてきたらしき花火の夜

雨降りだしてきたらしき花火の夜

楽しみにしていた花火は雨になって残念、YouTubeで見ました。
あめふりだして きたらしき はなびのよ
季語:花火(はなび)
種々の火薬を組み合わせ、夜空に高く打ち上げて爆発の際の光の色や音を楽しむもの。もともとは、秋祭りの奉納として打ち上げられた。日本一の四尺花火が打ち上げられる新潟県小千谷市の片貝地区では、子供の誕生や入学就職記念、追善供養など、生活の節目節目に、住民が花火を奉納する。

2022年9月6日火曜日

梨ひとつ先に立つ後悔はなし

梨ひとつ先に立つ後悔はなし

俳送迎バスで子供が亡くなる事件がまた起きてしまいました。
なしひとつ さきにたつ こうかいはなし
季語:梨(なし)
秋の代表的な果物の一つ。赤梨の長十郎、青梨の二十世紀など品種も多い。水分に富み甘みが強く、食味がさっぱりとしている。

2022年9月5日月曜日

朝顔や嵐の前の静けさに

朝顔や嵐の前の静けさに

台風がようやく北上を始めて近づくか離れるか気になります。
あさがおや あらしのまえの しずけさに
季語:朝顔(あさがお)
朝顔は、秋の訪れを告げる花。夜明けに開いて昼にはしぼむ。日本人はこの花に秋の訪れを感じてきた。奈良時代薬として遣唐使により日本にもたらされた。江戸時代には観賞用として栽培されるようになった。旧暦七月(新暦では八月下旬)の七夕のころ咲くので牽牛花ともよばれる。

2022年9月4日日曜日

台風や進路とりまく風しだい

台風や進路とりまく風しだい

台風は停滞したり急に進路を変えたり予想は難しいようです。
たいふうや しんろとりまく かぜしだい
季語:台風(たいふう)
北大平洋か南シナ海あたりに発生する熱帯低気圧で、最大風速が約毎秒十七メートル以上のものをいう。二百十日の実りのころに日本を襲い、深甚な被害をもたらすこともしばしばである。

2022年9月3日土曜日

遠雷や聞こえたようなふりをして

遠雷や聞こえたようなふりをして

「さっきまで雷がなってたねぇ」と言われ「雷?聞いた聞いた」
えんらいや きこえたような ふりをして
季語:遠雷(えんらい)
遠くのほうで鳴る雷。

2022年9月2日金曜日

台風の目の夜目効くや効かざるや

台風の目の夜目効くや効かざるや

台風11号が日本の南海上をゆっくりと移動しています。
たいふうのめの よめきくや きかざるや
季語:台風(たいふう)
北大平洋か南シナ海あたりに発生する熱帯低気圧で、最大風速が約毎秒十七メートル以上のものをいう。二百十日の実りのころに日本を襲い、深甚な被害をもたらすこともしばしばである。

2022年9月1日木曜日

防災の日野菜ジュースの紙パック

防災の日野菜ジュースの紙パック

食事のトレーに防災の日のカードと野菜ジュースの紙パック。
ぼうさいのひ やさいじゅーすの かみぱっく
季語:防災の日(ぼうさいのひ)
九月一日。大正十二年のこの日、関東は大震災にみまわれた。死傷者二十万人。東京本所被服廠跡に東京都慰霊堂が建てられ、この日に慰霊祭が行われる。

2022年8月31日水曜日

ゆく雲や法師蝉まだ鳴いており

ゆく雲や法師蝉まだ鳴いており

つくつく法師を聞きながら流れてゆく雲を眺めていた。
ゆくくもや ほうしせみ まだないており
季語:法師蝉(ほうしぜみ)
確かにツクツクホーシツクツクホーシと聞こえてくる。うまい名をつけたものである。鳴き声を聞いていると一段と秋が深まり行くようである。蜩よりもこちらが長生き。寒蝉ともいう。

2022年8月30日火曜日

いざ百足たじろぐ男討つ女

いざ百足たじろぐ男討つ女

百足に限らず虫が苦手な人と平気な人がいるようです。
いざむかで たじろぐおとこ うつおんな
季語:百足(むかで)
ゲジ類を除いた節足動物の総称。体長は五、六センチで、扁平な細長い体をしている。足の数が多く、動きが早い。毒腺を持ち、毒を用いて昆虫などを捕食する。

2022年8月29日月曜日

冬瓜汁舌が驚く熱さかな

冬瓜汁舌が驚く熱さかな

冬瓜汁を一口その熱さに舌が驚いて、はふはふはふ。
とうがんじる したがおどろく あつさかな
季語:冬瓜(とうがん)
熱帯アジア原産のウリ科の一年草。果実は淡緑色、楕円形でとても大きい。熟して淡緑色の外皮が白いろう質におおわれた頃に収穫する。長い貯蔵に耐え、半年ほどももつという。煮食、葛あんかけ、汁の実などにして食べる。白い果肉は煮ると透きとおって涼しげ。淡泊な味わいで、独特の食感がある。

2022年8月28日日曜日

カーテンの寄せたる影の秋めきぬ

カーテンの寄せたる影の秋めきぬ

カーテンを開けても曇り日で涼しさを感じる一日でした。
かーてんの のせたるかげの あきめきゆ
季語:秋めく(あきめく)
周辺の景色や空気が秋らしくなってくることを言う。目や耳や肌で秋の訪れを感じ取った感慨がこの季語の本意である。

2022年8月27日土曜日

哀楽のいつもうらはら秋の風

哀楽のいつもうらはら秋の風

夏休みも後わずか季節は夏から秋へ移ろってゆく頃です。
あいらくの いつもうらはら あきのかぜ
季語:秋の風(あきのかぜ)
秋になって吹く風。立秋のころ吹く秋風は秋の訪れを知らせる風である。秋の進行とともに風の吹き方も変化し、初秋には残暑をともなって吹き、しだいに爽やかになり、晩秋には冷気をともなって蕭条と吹く。秋が五行説の金行にあたるので「金風」、また、秋の色が白にあたるので「白風」ともいう。

2022年8月26日金曜日

割り算の余りのように汗が出る

割り算の余りのように汗が出る

夏休みの算数ドリルの苦手な割り算を汗をかきながら。
わりざんの あまりのように あせがでる
季語:汗(あせ)
皮膚にある汗腺から出る分泌物。暑いと盛んに出て皮膚を濡らすが、風が吹くと、汗が体温を下げので涼しい。


2022年8月25日木曜日

法師蝉煩悩多き男かな

法師蝉煩悩多き男かな

つくつく法師は鳴いているのはオスだけだとは知りませんでした。
ほうしぜみ ぼんのうおおき おとこかな
季語:法師蝉(ほうしぜみ)
確かにツクツクホーシツクツクホーシと聞こえてくる。うまい名をつけたものである。鳴き声を聞いていると一段と秋が深まり行くようである。蜩よりもこちらが長生き。寒蝉ともいう。

2022年8月24日水曜日

透明のサングラス掛け百日紅

透明のサングラス掛け百日紅

散歩の帰り駐車場の向こうに百日紅が咲いているのが見えました。
とうめいの さんぐらすかけ さるすべり
季語:百日紅(さるすべり)
梅雨明けごろから九月末まで咲き続ける木の花。「百日紅(ひゃくじつこう)」の名は、百日ものあいだ咲きつづけることに由来する。花の色は紅のほかに白、紫もある。樹幹の肌が滑らかで、「猿も滑る」ところからこの名がある。

2022年8月23日火曜日

熱戦の終わりて残る暑さかな

熱戦の終わりて残る暑さかな

熱戦が続いた高校野球が終わりましたが残暑はまだ続きそうです。
ねっせんの おわりてのこる あつさかな
季語:残る暑さ(のこるあつさ)
立秋を過ぎた後の暑さ。例年、八月いっぱいくらいは暑い日がつづく。いったん涼しくなった後で、暑さがぶり返すこともある。

2022年8月22日月曜日

秋暑し遂に越ゆ白河の関

秋暑し遂に越ゆ白河の関

夏の甲子園は仙台育英高が優勝し初めて白河の関を越えました。
あきあつし ついにこゆ しらかわのせき
季語:秋暑し(あきあつし)
立秋を過ぎた後の暑さ。例年、八月いっぱいくらいは暑い日がつづく。いったん涼しくなった後で、暑さがぶり返すこともある。

2022年8月21日日曜日

呼吸器の管の水滴夜の秋

呼吸器の管の水滴夜の秋

部屋の温度の変化で呼吸器の管に水が溜まって零れて冷やり。
こきゅうきの くだのすいてき よるのあき
季語:夜の秋(よるのあき)
夏の終り頃、夜になると涼しく何となく秋めいた感じのすることが
ある。立秋も近く去りゆく夏に一抹の寂しさを感じたりする。

2022年8月20日土曜日

夏休み八回終わり無得点

夏休み八回終わり無得点

手つかずの夏休みの宿題を横目に野球を見ていた。
なつやすみ はちかいおわり むとくてん
季語:夏休み(なつやすみ)
夏季の長期休暇のこと。多く学校では七月下旬から八月末まで、会社では一週間ほどお盆前後に取る。旅行や帰省など、家族や友人で過ごす楽しさが本意である。

2022年8月19日金曜日

リハビリの側臥位の背や涼新た

リハビリの側臥位の背や涼新た

横向きで受けたリハビリの背中が涼しくて呼吸も楽でした。
りはびりの そくがいのせや りょうあらた
季語:涼新た(りょうあらた)
秋に入ってから感じる涼しさのこと。「涼し」だけでは、夏の季語となる。夏の暑さの中で感じられる涼しさではなく、「涼しく過ごしやすい季節」になってきたことをいう。

2022年8月18日木曜日

向日葵の後のその後ひまわりの

向日葵の後のその後ひまわりの

映画「ひまわり」のプロローグとエピローグの一面の向日葵。
ひまわりの のちのそののち ひまわりの
季語:向日葵(ひまわり)
向日葵は太陽の花。太陽に向かって花の向きを変えると考えて、この名がついた。夏の象徴の花である。

2022年8月17日水曜日

坂道や帰りは上り法師蝉

坂道や帰りは上り法師蝉

散歩の小道は行きは下り坂帰りは上り坂つくく法師の声の中。
さかみちや かえりはのぼり ほうしぜみ
季語:法師蝉(ほうしぜみ)
確かにツクツクホーシツクツクホーシと聞こえてくる。うまい名をつけたものである。鳴き声を聞いていると一段と秋が深まり行くようである。蜩よりもこちらが長生き。寒蝉ともいう。

2022年8月16日火曜日

核兵器無くせぬ世界残暑なり

核兵器無くせぬ世界残暑なり

核兵器を無くそうとする声はいつになったら実現するのか。
かくへいき なくせぬせかい ざんしょなり
季語:残暑(ざんしょ)
立秋を過ぎた後の暑さ。例年、八月いっぱいくらいは暑い日がつづく。いったん涼しくなった後で、暑さがぶり返すこともある。

2022年8月15日月曜日

芋粥の一口一口終戦日

芋粥の一口一口終戦日

終戦の日の夕食の芋粥と水団、戦争のことを思いつつ。
いもがゆの ひとくちひとくち しゅうせんび
季語:終戦日(しゅうせんび)
八月十五日。昭和二十年のこの日、日本はポツダム宣言を受諾して第二次世界大戦は終了した。戦争の誤ちを反省し、平和の希求を確認する日。各地で戦没者を追悼する催しが行われる。

2022年8月14日日曜日

三つ四つ夜の静寂に秋の雷

三つ四つ夜の静寂に秋の雷

台風一過遠くから雷鳴が聞こえてきます。
みっつよつ よるのしじまに あきのらい
季語:秋の雷(あきのらい)
たんに雷といえば夏の季語であるが、秋にも入道雲が湧いて雷が鳴ったり、寒冷前線の影響で雷雨がもたらされたりする。

2022年8月13日土曜日

消灯す台風のこと案じつつ

消灯す台風のこと案じつつ

台風は御前崎を通過して伊豆半島に上陸しこれからが心配です。
しょうとうす たいふうのこと あんじつつ
季語:台風(たいふう)
北大平洋か南シナ海あたりに発生する熱帯低気圧で、最大風速が約毎秒十七メートル以上のものをいう。二百十日の実りのころに日本を襲い、深甚な被害をもたらすこともしばしばである。

2022年8月12日金曜日

台風やB29も来し御前崎

台風やB29も来し御前崎

台風8号が御前崎へ向かっています。かつてB29が来たように。
たいふうや びーにじゅうくもきし おまえざき
季語:台風(たいふう)
北大平洋か南シナ海あたりに発生する熱帯低気圧で、最大風速が約毎秒十七メートル以上のものをいう。二百十日の実りのころに日本を襲い、深甚な被害をもたらすこともしばしばである。

2022年8月11日木曜日

風入れて胡座し仰ぐ吊忍

風入れて胡座し仰ぐ吊忍

窓開けて風入れて胡座して吊忍を眺める。風流だなぁ。
かぜいれて あぐらしあおぐ つりしのぶ
季語:吊忍(つりしのぶ)
忍はウラボシ科の羊歯植物である。緑が美しく涼しげである。根茎を丸くたばね水苔でおおう。これをしのぶ玉という。風鈴を下げて軒下に吊るし水をやり涼しさを楽しむのである。夏の風物詩として江戸中期より親しまれてきた。

2022年8月10日水曜日

ゴトゴトと行く車椅子草いきれ

ゴトゴトと行く車椅子草いきれ

日盛の夏木立夏草の中を車椅子散歩楽しかったです。お疲れさま。
ごとごとと ゆくくるまいす くさいきれ
季語:草いきれ(つさいきれ)
夏草のむっとする匂いのこと。「いきれ」とは、蒸れてほてること。

2022年8月9日火曜日

危うげな核の傘より白日傘

危うげな核の傘より白日傘

核兵器に反対しながら同盟国の核兵器の傘の中という矛盾。
あやうげな かくのかさより しろひがさ
季語:白日傘(しろひがさ)
夏の強い日差しを防ぐための傘。主に女性が用いる。江戸時代の日傘は、竹の骨に紙を張っただけのもの。雨用とは違い、油や渋は塗らなかった。最近では白ばかりではなく、黒い色のものも目にする。

2022年8月8日月曜日

芙蓉咲く回覧板を隣まで

芙蓉咲く回覧板を隣まで

回覧板を回しに外に出るとお向かいの庭に芙蓉が咲いていました。
ふようさく かいらんばんを となりまで
季語:芙蓉(ふよう)
アオイ科の落葉低木。高さは一・五~三メートル。八月から十月 にかけて白、あるいは淡紅色の五弁の花を咲かせるが、夕方には しぼんでしまう。咲き終わると薄緑色の莟のような実ができる。観賞用として庭などに植えられる。

2022年8月7日日曜日

立秋や豆腐に醤油かけて食う

立秋や豆腐に醤油かけて食う

豆腐に醤油をかけただけなのにさっぱりとして美味かった。
りっしゅうや とうふにしょうゆ かけてくう
季語:立秋(りっしゅう)
二十四節気の一つ。文字どおり、秋立つ日であり、四季の節目となる「四立」(立春、立夏、立秋、立冬)の一つ。この日から立冬の前日までが秋である。新暦の八月七日ころにあたる。実際には一年で一番暑いころであるが、朝夕の風音にふと秋の気配を感じるころでもある。

2022年8月6日土曜日

流燈や原爆ドーム元安川

流燈や原爆ドーム元安川

原爆ドームの前の元安川を燈籠がゆっくり流れてゆきます。
りゅうとうや げんばくどーむ もとやすがわ
季語:流燈(りゅうとう)
灯をともした燈籠を川や海に流し、燈籠にのった祖先の霊をあの世へ送る行事。盂蘭盆会の終わる十五日、または十六日の夜に行われる。盆の供物や茄子の馬、魂棚の筵なども一緒に流す。板切れに蝋燭を立てた簡単なものから、箱に仕立てた大型の燈籠までさまざまある。

2022年8月5日金曜日

日盛や洪水跡の乾きつつ

日盛や洪水跡の乾きつつ

洪水の跡に太陽が照りつけるなか、片付けが始まっています。
ひざかりや こうずいあとの かわきつつ
季語:日盛(ひざかり)
夏の一日、最も太陽の強く照りつける正午頃から三時頃までをいう。人間も動物も暑さにじっと耐えるひと時である。

2022年8月4日木曜日

病室で聞く雨音や夏の果

病室で聞く雨音や夏の果

このごろ何故か線状降水帯が頻繁に発生するようになりました。
びょうしつて きくあまおとや なつのはて
季語:夏の果(なつのはて)
夏の終りである。果てる、終る、の語には物悲しい思いがつきまとう。帰省や避暑などが終わり、去り行く夏が惜しまれる。

2022年8月3日水曜日

山滴るサマーライブの最前列

山滴るサマーライブの最前列

水谷さんのサマーミニライブに行ってきました♪♪♪
やましたたる さまーらいぶの さいぜんれつ
季語:山滴る(やましたたる)
夏山を擬人化したもの。夏の青々と緑におおわれた山。新緑にはじまり、青葉の山、梅雨の山、鬱蒼と生い茂る盛夏の山など、その姿は次々と変化する。いずれも万物の生命力に溢れた山である。近代以降は、輝く岩山や雪渓の残る高峰もさす。

2022年8月2日火曜日

明易し夢のそのさき有耶無耶に

明易し夢のそのさき有耶無耶に

夢の途中で夜が明けて寝ぼけ頭の夢のあと。
あけやすし ゆめのそのさき うやむやに
季語:明易し(あけやすし)
夏の夜の明けが早いことをいう。科学現象としては短夜と同じだが、短夜は夜が短いことをいうのに対して、明易は、明け急ぐ夜を嘆く思いが増さる。春分を境に一日一日昼の時間が長くなり、夏至にいたってそれが最長になる。場所にもよるが、早いときで午前四時頃には白々としてくる。農作業などをするによく、早起きが楽しい頃である。

2022年8月1日月曜日

少年や天下御免の夏休み

少年や天下御免の夏休み

夏休みと聞くと子供の頃の楽しかったことが蘇ります。
しょうねんや てんかごめんの なつやすみ
季語:夏休み(なつやすみ)
夏季の長期休暇のこと。多く学校では七月下旬から八月末まで、会社では一週間ほどお盆前後に取る。旅行や帰省など、家族や友人で過ごす楽しさが本意である。

2022年7月31日日曜日

汗をかき冷や汗をかき七月尽

汗をかき冷や汗をかき七月尽

今年は猛暑、熱帯夜、豪雨そしてコロナと大変な七月でした。
あせをかき ひやあせをかき しちがつじん
季語:七月尽(しちがつじん)
陰暦六月が尽きること。暦の上で夏の終わり、明日からは秋となる。

2022年7月30日土曜日

短夜や夜勤看護師ゆめのあとも

短夜や夜勤看護師ゆめのあとも

寝る前のケアをしてくれた看護師さんに、朝起こされました。
みじかよや やきんかんごし ゆめのあとも
季語:短夜(みじかよ)
短い夏の夜をいう。春分の日から昼の時間が長くなり夜の時間は夏至にいたって、もっとも短くなる。その短さ、はかなさを惜しむ気持ちを重ねて夏の夜を呼んだのが短夜という季語である。

2022年7月29日金曜日

西日濃し福神漬けのないカレー

西日濃し福神漬けのないカレー

夕食のカレー何か足りないと思ったのは福神漬、今日は福神漬の日。
にしびこし ふくじんづけの ないかれー
季語:西日(にしび)
西の空に傾いた太陽。または、その光のこと。とりわけ真夏の午後の日射しは強烈で、夕方になっても衰えぬ日差しは耐え難いものがある。

2022年7月28日木曜日

西日濃し烏の声の暑苦し

西日濃し烏の声の暑苦し

西日が射してきてカラスの声がよけいに暑っ苦しい。
にしびこし からすのこえの あつくるし
季語:西日(にしび)
西の空に傾いた太陽。または、その光のこと。とりわけ真夏の午後の日射しは強烈で、夕方になっても衰えぬ日差しは耐え難いものがある。

2022年7月27日水曜日

夏草をよけつつゆくよ車椅子

夏草をよけつつゆくよ車椅子

久しぶりの車椅子散歩、両側から道を塞ぎそうに伸びていました。
なつくさや よけつついくよ くるまいす
季語:夏草(なつくさ)
夏に生い茂る草のこと。抜いても抜いても生えてくる雑草や、山野をおおう青芒、萱のたぐい。炎天下、強い匂いを放ち、雨が降らなくても枯れることもない。生命力ある草々である。

2022年7月26日火曜日

雷神や東西南北水飛沫

雷神や東西南北水飛沫

朝から雷が鳴って雨が降って驚きました。クワバラクワバラ。
らいじんや とうざいなんぼく みずしぶき
季語:雷神(らいじん)
積乱雲の中などで雲と雲、雲と地上の間で放電現象が起きたもの。電光が走った後に雷鳴がとどろく。光と音の時間差でその遠近を測る。

2022年7月25日月曜日

夏雲やエアーマットを取り換えて

夏雲やエアーマットを取り換えて

お尻が痛くなってきたためエアーマットを取り換えてもらいました。
なつぐもや えあーまっとを とりかえて
季語:夏雲(なつぐも)
夏空の雲。代表的なものとして積雲と積乱雲がある。青空に大きく湧く純白の雲は、圧倒的な生命力を感じさせる。

2022年7月24日日曜日

ところてん懐を風ふきぬける

ところてん懐を風ふきぬける

久しぶりに心太を食べました。刻み食なので少し食感は違いました。
 俳ところてん ふところをかぜ ふきぬける
季語:心太(ところてん)
天草を煮て寒天質を取り出し、冷やし固めたものを心太突きで突き出し、酢・醤油・蜜などで食べる(一般に関西は蜜・関西は酢醤油)。

2022年7月23日土曜日

蒲焼の甘辛きたれ大暑かな

蒲焼の甘辛きたれ大暑かな

今日は土用の丑の日で夕食に鰻の蒲焼風?!が出てきました。
かばやきの あまからきたれ たいしょかな
季語:大暑(たいしょ)
二十四節気のひとつ。陽暦の七月二十三日頃にあたる。学校も夏休みに入り、暑さも本番となる。

2022年7月22日金曜日

炎帝や熱波東に豪雨西

炎帝や熱波東に豪雨西

今年は猛暑と豪雨の夏になりました。
えんていや ねっぱひがしに ごううにし
季語:炎帝(えんてい)
立夏から立秋の前日までの約三ヶ月間の季節をいう。気象学では夏至から秋分まで。四季の中で最も暑く日差しが強いのが特徴。三夏とは爽やかな暑さの初夏、梅雨どきの蒸し暑さの仲夏、炎暑の晩夏をいう。九夏は夏九十日間のことをいう。

2022年7月21日木曜日

黒南風や不審メールを削除せり

黒南風や不審メールを削除せり

明らかに不審なメールが増えてきて一つ一つ削除です。
くろはえや ふしんめーるを さくじょせり
季語:黒南風(くろはえ)
暗くどんよりとした梅雨の長雨が続く時期に吹く湿った南風のこと。雨が続いて憂鬱な心持ちと、このころの空や雲の色を重ねて「黒」とされた。他に、梅雨中頃の激しい南風を「荒南風」、梅雨明けの明るい空に吹く南風を「白南風」という。

2022年7月20日水曜日

昼すぎて日の射しきたる土用入

昼すぎて日の射しきたる土用入

土用の陽ざしで虫干ししたい頭のテッペンから足のサキまで。
ひるすぎて ひのさしきたる どよういり
季語:土用入(どよういり)
春夏秋冬それぞれに土用はあるが、普通、土用といえば夏の土用のことである。とりわけ夏の土用が取り上げられるのは、陰陽五行や農耕と深くかかわりがあったと思われる。地方によっては、土用の間にしてはならないことなど様々な言い伝えがある。今でも土用の丑の日に鰻を食することなど、生活に深く結びついている。