俳句いきてゆくこと
日々の出来事や思いを俳句にしています
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2024年12月31日火曜日
幸せはささやかなもの年湯かな
幸
せはささやかなもの年湯かな
今年最後のお風呂に入れてもらいながら思う、幸せって何だろう。
しあわせは ささやかなもの としゆかな
季語:年湯(としゆ)
大晦日の風呂のこと。湯につかりながら、しみじみと一年を振り返る。一年の垢を落とし、さっぱりとしたおもいで新しい年を迎える湯である。
2024年12月30日月曜日
さまざまの人生の時小晦日
さまざまの人生の時小晦日
「ドキュメント72時間」の年末番組に映し出される人々の人生。
さまざまの じんせいのとき こつごもり
季語:小晦日(こつごもり)
大晦日の前日をいう。晦日は陰暦の月の末。十二月三十日にあたるので、小晦日は陰暦の十二月二十九日、陽暦の十二月三十日。
2024年12月29日日曜日
ガラガラはいつも当たらず年の暮
ガラガラはいつも当たらず年の暮
各部屋をガラガラ抽選が回ってきます。賑やかに惜しむ年の暮。
がらがらは いつもあたらず としのくれ
季語:年の暮(としのくれ)
十二月も押し詰まった年の終わりをいう。十二月の中旬頃から正月の準備を始める地方も多く、その頃から年の暮の実感が湧いてくる。現代ではクリスマスが終わったあたりからその感が強くなる。
2024年12月28日土曜日
年忘れ何か忘れているような
年忘れ何か忘れているような
今年一年を振り返りながら何か忘れているような気持ちがして。
としわすれ なにかわすれて いるような
季語:年忘れ(としわすれ)
年末に一年の労苦をねぎらうために開く酒宴。忘年会。その年の労苦を忘れ、また息災に年末を迎えたことを祝う気持ちがある。年末に連歌の興行をしたことに始まるという。
2024年12月27日金曜日
年の暮面会人の涙声
年の暮面会人の涙声
隣のベッドからカーテン越しに漏れ聞こえる面会人の涙声が悲しい。
としのくれ めんかいびとの なみだごえ
季語:年の暮(としのくれ)
十二月も押し詰まった年の終わりをいう。十二月の中旬頃から正月の準備を始める地方も多く、その頃から年の暮の実感が湧いてくる。現代ではクリスマスが終わったあたりからその感が強くなる。
2024年12月26日木曜日
数へ日の鼻声濁声嗄れ声
数へ日の鼻声濁声嗄れ声
今年も残すところあと5日、鼻声の人や濁声の人や嗄れ声の人が。
かぞえびの はなごえだみごえ しゃがれごえ
季語:数へ日(かぞえび)
年内の残る日数が指で数えるほどになってきたことを感慨をこめて言う。忙しさが増し、落ち着かない日々が続く。
2024年12月25日水曜日
心魂コンサートメリークリスマス
心魂コンサートメリークリスマス
今年のクリスマスは心魂のオンラインコーサートから始まります。
こころだま こんさーと めりーくりすます
季語:クリスマス(くりすます)
十二月二十五日を基督の降誕祭と定める。基督教になじみの薄いわが国においても、クリスマスツリーを飾るなど、この時期、街はクリスマス一色になる。クリスマス商戦が盛んになるなど、巷が騒がしくなる。
2024年12月24日火曜日
病棟に数多のベッド聖夜かな
病棟に数多のベッド聖夜かな
病棟には何台もベッドがあり一人一人それぞれに迎える聖夜です。
びょうとうに あまたのべっど せいやかな
季語:聖夜(せいや)
十二月二十五日を基督の降誕祭と定める。二十四日の夜が聖夜。基督教になじみの薄いわが国においても、クリスマスツリーを飾るなど、この時期、街はクリスマス一色になる。クリスマス商戦が盛んになるなど、巷が騒がしくなる。
2024年12月23日月曜日
強がらず弱音も吐かず冬木の芽
強がらず弱音も吐かず冬木の芽
冬木の芽吹く道をもう少し行こう、焦らず強がらず弱音を吐かず。
つよがらず よわねもはかず ふゆきのめ
季語:冬木の芽(ふゆきのめ)
春にほころびる木の芽は、おおむね秋のあいだにきざし、鱗片や 樹脂などに保護されて寒い冬を越す。辛夷、木蓮、梅、桜など裸 木となった落葉樹の冬芽は案外とよく目立つものである。
2024年12月22日日曜日
壁に伸ぶアンテナの影冬至過ぎ
壁に伸ぶアンテナの影冬至過ぎ
冬至を過ぎ日が伸びてきます。アンテナの影が壁に伸びています。
かべにのぶ あんてなのかげ とうじすぎ
季語:冬至(とうじ)
二十四節の一つで太陽が最も南行し、一年中で昼が最も短く、夜が長い日。十二月二十二日頃にあたる。無病息災を祈って柚子風呂に入ったり、粥や南瓜を食したりする。
2024年12月21日土曜日
喰うことは生きてゆくこと冬至かな
喰うことは生きてゆくこと冬至かな
口から食べることは生きてゆくことだと心に決めた今日は冬至。
くうことは いきてゆ
季語:季語よみがな
季語の説明
2024年12月20日金曜日
冬の暮食べたいものが切りもなく
冬の暮食べたいものが切りもなく
いざ胃ろうを迫られると食べたいものが次から次に浮かんできます。
ふゆのくれ たべたいものが きりもなく
季語:冬の暮(ふゆのくれ)
冬の夕暮れ。日没とともに一気に冷え込み、早い時間からあちこちに明かりが灯る。寒々とした情景であるが、どことなく生活感が漂う。
2024年12月19日木曜日
冬の暮検査結果に戸惑って
冬の暮検査結果に戸惑って
飲み込みの検査の結果が予想外に悪く胃ろうについて決断を迫られ。
ふゆのくれ けんさけっかに とまどって
季語:冬の暮(ふゆのくれ)
冬の夕暮れ。日没とともに一気に冷え込み、早い時間からあちこちに明かりが灯る。寒々とした情景であるが、どことなく生活感が漂う。
2024年12月18日水曜日
面会室の窓に広がる冬紅葉
面会室の窓に広がる冬紅葉
面会室の前に立つと正面の窓いっぱいに冬紅葉が広がっています。
めんかいしつの まどにひろがる ふゆもみじ
季語:冬紅葉(ふゆもみじ)
周辺が枯れを深めるなかの紅葉であり、また、冬になってから色が際立ってくる庭園や寺社などの紅葉でもある。
2024年12月17日火曜日
湯上がりの痰のよく出る冬日和
湯上がりの痰のよく出る冬日和
乾燥した日が続いて乾いていた痰が風呂上がり出やすくなリました。
ゆあがりの たんのよくでる ふゆびより
季語:冬日和(ふゆびより)
小春日が初冬の季語であるのに対し冬日和は厳寒の季語になる。よく晴れた冬の穏やかなひと日は、雪国の人たちにとって貴重な一日となる。
2024年12月16日月曜日
空風や達磨手足も耳もなし
空風や達磨手足も耳もなし
空風の吹く頃になると人形店や玩具店に正月用の達磨か並びます。
からかぜや だるまてあしも みみもなし
季語:空風(からかぜ)
晴れた日に吹く北西の乾燥した季節風。ことに上州の空っ風は有名である。日本海側に雪を降らせて乾燥した風が、山脈をこえて関東平野に吹き荒れる。
2024年12月15日日曜日
冬満月一人芝居の始まれリ
冬満月一人芝居の始まれリ
今年最後の満月が煌々と夜空に上がってきます。大晦日の新月まで。
ふゆまんげつ ひとりしばいの はじまれり
季語:冬満月(ふゆまんげつ)
冬の満月。四季を通しての月ではあるが、冬の月といえば寒さによる心理的な要因もあってか荒涼とした寂寥感が伴う。雲が吹き払らわれた空のすさまじいまでの月の光には誰しもが心をゆすられる思いがあろう。
2024年12月14日土曜日
冬半ば乾燥肌の脛真っ赤
冬半ば乾燥肌の脛真っ赤
脛が赤いと言われ痛くも痒くもない脛に保湿クリームをベタベタと。
ふゆなかば かんそうはだの すねまっか
季語:冬半ば(ふゆなかば)
大雪から小寒の前日までをいう。寒さが厳しくなり、霜も降り始める。
2024年12月13日金曜日
枕辺に流れる「家路」山眠る
枕辺に流れる「家路」山眠る
テレビから流れる「家路」昨年語り合ったことを思い出しました。
まくらべに ながれるいえじ やまねむる
季語:山眠る(やまねむる)
冬山を擬人化したもの。中国の山水画伯、郭煕の画論の次の言葉「冬山惨淡として眠るがごとく」が、この季語の原点。春は「山笑ふ」夏「山滴る」秋「山粧ふ」、季節に応じて使い分けのできる重宝な季語。
2024年12月12日木曜日
吾輩も猫でありたし冬日向
吾輩も猫でありたし冬日向
何気ない冬の日だまりに見慣れた猫が気持ちよさそうに寝転んでいる。
わがはいも ねこでありたし ふゆひなた
季語:冬日向(ふゆひなた)
冬の日の日向。冬の一日と冬の太陽の両方の意味で使われる。歳時記によっては「冬の日」「冬日」と別立てのものもある。冬は日照時間が短く、すぐに暮れてしまう。それだけに昼間の日差しをいっぱいに浴びたいという思いがこもる。雪の日の多い日本海側と乾燥した日の多い太平洋側とで、はこの季語のもつ印象はおのずと異なろう。
2024年12月11日水曜日
日短し声にならない「ありがとう」
日短し声にならない「ありがとう」
看護実習お疲れ様でした。筆談の会話に付き合ってくれてありがとう。
ひみじかし こえにならない ありがとう
季語:日短し(ひみじかし)
冬の日の短いことをいう。秋分以降、十一月、十二月と日暮は早くなり、冬至は最も日中の時間が短くなる。
2024年12月10日火曜日
検査とはいえ味気なき漱石忌
検査とはいえ味気なき漱石忌
昨日の飲み込み検査は検査とはいえ味気ないことこの上なき漱石忌。
けんさとはいえ あじけなき そうせきき
季語:漱石忌(そうせきき)
文豪、夏目漱石の忌日。十二月九日。(一八六七~一九一六年)小説家、評論家、英文学者。本名は金之助。大学時代、子規と出会い、俳句を学ぶ。子規とは終生深い友情で結ばれていた。
2024年12月9日月曜日
まじまじとおでこの皺や冬麗
まじまじとおでこの皺や冬麗
髭剃りをする介助員さんのおでこの皺が増えたような気がして、、、。
まじまじと おでこのしわや ふゆうらら
季語:冬麗(ふゆうらら)
小春日が初冬の季語であるのに対し冬日和は厳寒の季語になる。よく晴れた冬の穏やかなひと日は、雪国の人たちにとって貴重な一日となる。
2024年12月8日日曜日
足るを知る生き方を知る冬青空
足るを知る生き方を知る冬青空
欲を持てば果てなき欲に陥ることになる、足るを知る生き方をしたい。
たるをしる いきかたをしる ふゆあおぞら
季語:冬青空(ふゆあおぞら)
本州を縦断する山脈の影響で、太平洋側は冷たい青空の日が多い のに対し、日本海側は厚い雪雲に覆われる日が多い。
2024年12月7日土曜日
大男気は優しくて大くしゃみ
大男気は優しくて大くしゃみ
今日の担当の看護師さん部屋に入ってくるなり大きなくしゃみ十連発!
おおおとこ きはやさしくて おおくしゃみ
季語:くしゃみ(くしゃみ)
冬の冷たい空気などで鼻孔が刺激をうけたときの呼吸器系の反応をいう。寒さによる風邪の兆候ともとられる。
2024年12月6日金曜日
冬ぬくし教えられつつ横結び
冬ぬくし教えられつつ横結び
実習生が寝巻きの着替えの時、寝巻きの紐の結び方を教えられている。
ふゆぬくし おしえられつつ よこむすび
季語:冬ぬくし(ふゆぬくし)
冬のさなかの暖かい日のこと。つめたい風も吹かない穏やかな日和。冬の恵まれた一日である。
2024年12月5日木曜日
湯本行電車が出るよ枇杷の花
湯本行電車が出るよ枇杷の花
枇杷の花が咲いている、湯本行の小田急電車が駅を出てゆきます。
ゆもとゆき でんしゃがでるよ びわのはな
季語:枇杷の花(びわのはな)
バラ科の常緑高木。冬、枝先に帯黄白色の五弁の小花をつける。目立たない花ではあるが芳香があり、この季節に咲く花としては趣がある。
2024年12月4日水曜日
ひだまりに猫と紅葉を見上ぐなり
ひだまりに猫と紅葉を見上ぐなり
絶
好の紅葉日和、屋上から見晴らし、道から見上げる、傍らには猫も。
ひだまりに ねこともみじを みあぐなり
季語:紅葉(もみじ)
落葉樹の葉が赤や黄色に色づき、野山の秋を飾る。紅葉といえば主に楓のことをいう。紅葉を愛でるという習慣は平安の頃の風流から始まったとされている。
2024年12月3日火曜日
短日やマウスの電池切れている
短日やマウスの電池切れている
もう実習生が帰る時間か、あっマウスが動かない電池を替えてください。
たんじつや まうすのでんち きれている
季語:短日(たんじつ)
冬の日の短いことをいう。秋分以降、十一月、十二月と日暮は早くなり、冬至は最も日中の時間が短くなる。
2024年12月2日月曜日
スーパーに入らずば熊も撃たれずに
スーパーに入らずば熊も撃たれずに
近年どういうわけか山から動物が町中に現れることが多くなりました。
すーぱーに いらずはくまも うたれずに
季語:熊(くま)
日本で見かけるのは、ツキノワグマとヒグマの二種類である。ツキノワグマはおもに本州に棲む。喉に三日月形の白斑をもち、木登りが上手である。ヒグマはおもに北海道に棲み、大型で獰猛である。
2024年12月1日日曜日
天井に朝日射し入り十二月
天井に朝日射し入り十二月
朝日が天井に射し込んで刻々と床に向かって下りてくる、今日から十二月。
てんじょうに あさひさしいり じゅうにがつ
季語:十二月(じゅうにがつ)
陽暦の十二月。一年の最終月である。新年を迎える準備など何かと済ませるべきことが多く、あわただしさを感じさせる月である。
2024年11月30日土曜日
小春日の一句一句や「笑う子規」
小
春日の一句一句や「笑う子規」
読みたいと思っていた「笑う子規」を思いがけず読むことができました。
こはるびの いっくいっくや わらうしき
季語:小春日(こはるび)
陰暦十月の異称である。まだ本格的な冬とはならず暖かい日和が春先の陽気を思わせるが、春とは区別して「小春」という。冬囲いに精を出したり、越冬野菜を取り入れたり、大根や柿を吊るし干にしたり、本格的な冬に備えるころの日和である。
2024年11月29日金曜日
胃ろうせず生きてゆきたし冬茜
胃ろうせず生きてゆきたし冬茜
生き方は人それぞれですが私は胃ろうはせずに口から食べてゆきたい。
いろうせず いきてゆきたし ふゆあかね
季語:冬茜(ふゆあかね)
単に「夕焼」といえば夏の季語だが、「冬の夕焼」「春の夕焼」「秋の夕焼」と一年中季語としてある。冬の夕焼は、枯木立や建物のコントラストが美しく、束の間ではあるが印象深い。子季語に「寒夕焼」「寒茜」もあるが、冬の夕焼に比べると、より寒中にある感が強い。
2024年11月28日木曜日
面会の二人お似合い神迎
面会の二人お似合い神迎
生まれた時から知っている甥が彼女を連れて面会に来てくれました!
めんかいの ふたりおにあい かみむかえ
季語:神迎(かみむかえ)
出雲大社へ参集していた神々が会議を終えてもとの社へお帰りに なる。それを迎える祭事、行事。陰暦十月末か十一月一日とするところが多い。田の神が冬の間は山に帰るとする古い信仰が原型といわれる。
2024年11月27日水曜日
枯葉一つ命一つの証かな
枯
葉一つ命一つの証かな
晴天の散歩道は北風と太陽の世界、風に舞う枯葉は命の証だと思う。
かれはひとつ いのちひとつの あかしかな
季語:枯葉(かれは)
冬になって枯れてしまった葉のこと。まだ枝に付いているもの落ちたものなどさまざま。枝に付いているものは風に乾いた音をたてる。青葉の時よりそれぞれの葉の形や厚みなどの特徴が際だつようだ。
2024年11月26日火曜日
小春日や温泉卵ぷるんぷるん
小春日や温泉卵ぷるんぷるん
雲間から出てきた小春日は温泉卵のようで食べたくなりました。
こはるびや おんせんたまご ぷるんぷるん
季語:小春日(こはるび)
陰暦十月の異称である。まだ本格的な冬とはならず暖かい日和が春先の陽気を思わせるが、春とは区別して「小春」という。冬囲いに精を出したり、越冬野菜を取り入れたり、大根や柿を吊るし干にしたり、本格的な冬に備えるころの日和である。
2024年11月25日月曜日
脚にコロナ腕にインフル冬に入る
脚にコロナ腕にインフル冬に入る
左脚にコロナワクチン左腕にインフルエンザワクチンを接種しました。
あしにころな うでにいんふる ふゆにいる
季語:冬に入る(ふゆにいる)
冬の最初の日。二十四節気の一。太陽暦の十一月八日頃。まだそれ程寒くはないが、冬の声を聞くと吹く風もこころなしか冷たく感じられる。
2024年11月24日日曜日
小春日のような優しい人になれ
小春日のような優しい人になれ
小春日の穏やかな日のような余裕を感じさせられる人になりたい。
こはるびの ようなやさしい ひとになれ
季語:小春日(こはるび)
陰暦十月の異称である。まだ本格的な冬とはならず暖かい日和が春先の陽気を思わせるが、春とは区別して「小春」という。冬囲いに精を出したり、越冬野菜を取り入れたり、大根や柿を吊るし干にしたり、本格的な冬に備えるころの日和である。
2024年11月23日土曜日
一〇三万の壁や勤労感謝の日
一〇三万の壁や勤労感謝の日
手取りを増やすために、税金がかかるようになる壁を引き上げるとか。
ひゃくさんまんのかべや きんろうかんしゃのひ
季語:勤労感謝の日(きんろうかんしゃのひ)
十一月二十三日。働くことを喜び働く人に感謝する国民の祝日である。
2024年11月22日金曜日
こんな小春日和に戦争なんて
こんな小春日和に戦争なんて
明るく穏やかな小春日和の青空の彼方でミサイルを打ち正義面してる。
こんな こはるびよりに せんそうなんて
季語:小春日和(こはるびより)
陰暦十月の異称である。まだ本格的な冬とはならず暖かい日和が春先の陽気を思わせるが、春とは区別して「小春」という。冬囲いに精を出したり、越冬野菜を取り入れたり、大根や柿を吊るし干にしたり、本格的な冬に備えるころの日和である。
2024年11月21日木曜日
冬雲やネット朝から繋がらぬ
冬雲やネット朝から繋がらぬ
インターネットが繋がらない、どうやら病棟全体のトラブルらしい。
ふゆぐもや ねっとあさから つながらぬ
季語:冬雲(ふゆぐも)
鈍色の空に垂れ込めた雲を指すこともあれば、冬晴れの空にかかる積雲を指すことも。太平洋側は縞模様の層積雲や広がりのある乱層雲が多くかかり、日本海側大雪をもたらす積乱雲がよくかかる。
2024年11月20日水曜日
笑わない吾は微笑み薄紅葉
笑わない吾は微笑み薄紅葉
小止みの曇り空の下ようやく色づいてきた木々があちこちに見えます。
わらわない われはほほえみ うすもみじ
季語:薄紅葉(うすもみじ)
緑の残る淡い色の紅葉をいう。紅葉の走りではあるが、深い紅の冬紅葉などとは違った趣を持つ。
2024年11月19日火曜日
石蕗の咲く頃なりし母の庭
石蕗の咲く頃なりし母の庭
丁度この時期は庭先に石蕗の黄色い花が咲いているはずですね母さん。
つわぶきの さくころなりし ははのにわ
季語:石蕗(つわぶき)
キク科の常緑多年草。名の由来は「葉に艶のある蕗」による。蕗に似ているが、蕗とは別種である。大きな光沢のある葉をもち、初冬に黄色い花を多数つける。
2024年11月18日月曜日
暮早しひゅーひゅーと鳴る喉仏
暮早しひゅーひゅーと鳴る喉仏
日暮れが早くなりました。湿度も下がって呼吸器から乾いた音がする。
くれはやし ひゅーひゅーとなる のどぼとけ
季語:暮早し(くれはやし)
冬の日の短いことをいう。秋分以降、十一月、十二月と日暮は早くなり、冬至は最も日中の時間が短くなる。
2024年11月17日日曜日
晩年の母の明るさ小春の日
晩年の母の明るさ小春の日
小春日和の穏やかな日、お見舞いに行った時の母を思いだしました。
ばんねんの ははのあかるさ こはるのひ
季語:小春(こはる)
陰暦十月の異称である。まだ本格的な冬とはならず暖かい日和が春先の陽気を思わせるが、春とは区別して「小春」という。冬囲いに精を出したり、越冬野菜を取り入れたり、大根や柿を吊るし干にしたり、本格的な冬に備えるころの日和である。
2024年11月16日土曜日
実は鳥の取り分なるや柿落葉
実は鳥の取り分なるや柿落葉
庭に植えた柿の木にようやく生った実はあっという間に鳥に食べられて。
みはとりの とりぶんなるや かきおちば
季語:柿落葉(あきおちば)
霜が降るころになると、梢に残っていた柿紅葉も落葉する。地上 に落ちたそれらの中には思わず拾ってみたくなるほど美しいもの もある。色合いもさまざま、虫食い穴などもあって目を楽しませ てくれる。
2024年11月15日金曜日
忍び寄るもののひとつや浅き冬
忍び寄るもののひとつや浅き冬
冷え込みが緩んでのんびりしていると来週は冬将軍が襲来するとか!?。
しのびよる もののひとつや あさきふゆ
季語:浅き冬(あさきふゆ)
冬に入ったばかりの頃をいう。街路樹の落葉が始まり、しぐれたかと思えば小春日和もある。まだそんなに寒くないころである。
2024年11月14日木曜日
花芒ついのすみかは舗道脇
花芒ついのすみかは舗道脇
人知れず生まれ人知れず消えてゆく一瞬でも誰かの記憶に残れば良し。
はなすすき ついのすみかは ほどうわき
季語:花芒(はなすすき)
「芒」という季語が葉、茎、花の全体像を指すのに対し、「尾花」は 芒の花だけをさす季語である。夏から秋にかけて二十センチから 三十センチほどの、黄金色で箒状の花穂をつける。花穂は熟すに したがって白っぽくなり、晩秋には白い毛の生えた種を風に飛ば す。動物の尾に似ているところから尾花といわれる。
2024年11月13日水曜日
車椅子切り返しつつ帰り花
車椅子切り返しつつ帰り花
小春日の散歩道、紅葉はまだまだでしたが、桜の花が一輪二輪三輪。
くるまいす きりかえしつつ かえりばな
季語:帰り花(かえりばな)
初冬、小春日のころに返り咲く花をいう。桜・桃・梨・山吹・つつじなどに多く見られる現象。思いがけなく、ニ・三輪咲いたけなげな花に、やがて来る厳しい冬を思いやる。
2024年11月12日火曜日
目覚め良き小春日和の午前風呂
目覚め良き小春日和の午前風呂
よく眠れて心地よい小春日和に午前風呂で今日はいい一日になりそう。
めざめよき こはるびよりの ごぜんぶろ
季語:小春日和(こはるびより)
陰暦十月の異称である。まだ本格的な冬とはならず暖かい日和が春先の陽気を思わせるが、春とは区別して「小春」という。冬囲いに精を出したり、越冬野菜を取り入れたり、大根や柿を吊るし干にしたり、本格的な冬に備えるころの日和である。
2024年11月11日月曜日
鳥渡る掃除したての部屋に入る
鳥渡る掃除したての部屋に入る
ようやく掃除が終わった静かな部屋に移動、今夜からよく眠れそう。
とりわたる そうじしたての へやにいる
季語:鳥渡る(とりわたる)
日本で冬を過ごすために渡ってくる鳥のこと。
2024年11月10日日曜日
神の留守気象神社に下駄の絵馬
神の留守気象神社に下駄の絵馬
東京の高円寺にある気象神社にはいろんな人が神頼みにやって来ます。
かみのるす きしょうじんじゃに げたのえま
季語:神の留守(かみのるす)
陰暦十月は神無月と呼ばれ、全国の八百万の神様がこぞって出雲大社に集まる。神が留守となった神社の氏子たちは不安を覚え、恵比寿様などを留守神として祀る。信心の厚さゆえか、「神の旅」「神送」「神迎」、神が集まる出雲は逆に「神在祭」など類似の季語も多い。
2024年11月9日土曜日
茶の花やゆるゆる帰る通院路
茶の花やゆるゆる帰る通院路
毎月カニューレ交換に通院して十一月はちょうど茶の花が咲いていました。
ちゃのはなや ゆるゆるかえる つういんじ
季語:茶の花(ちゃのはな)
ツバキ科の常緑低木。白色五弁の小さい花を初冬に開く。黄色の蘂が特徴的。現在産地としては静岡や鹿児島が有名であるが、かつては、「宇治は茶所、茶は政所」と謳われた。
2024年11月8日金曜日
木枯一号や決闘猫二匹
木枯一号や決闘猫二匹
木枯一号が吹いたらしい。猫が二匹睨み合って一触即発の決闘の刻。
こがらしいちごうや けっとうねこ にひき
季語:木枯(こがらし)
冬の到来を告げる強い北風。乾いた木の葉を吹き落とし、木を枯らす風という意味もある。吹き飛ばされた枯葉は風の道筋を追いかけてゆく。
2024年11月7日木曜日
立冬のブルーブラック硝子ペン
立冬のブルーブラック硝子ペン
立冬に思い出すのは硝子ペンに吸い上がるブルーブラックのインクの色。
りっとうの ぶるーぶらっく がらすぺん
季語:立冬(りっとう)
冬の最初の日。二十四節気の一。太陽暦の十一月八日頃。まだそれ程寒くはないが、冬の声を聞くと吹く風もこころなしか冷たく感じられる。
2024年11月6日水曜日
行く秋や残されてゆく吾一人
行く秋や残されてゆく吾一人
過ぎ去ろうとしてゆく秋をベッドの上から思ってゆくだけの寂しさ。
ゆくあきや のこされてゆく われひとり
季語:行く
秋
(ゆく
あき
)
過ぎさってゆく秋のこと。秋から冬へと移ろい行くさま。「行く春」と違って寂寥感に満ちており、秋を惜しむ気持ちが深く現れた季語である。移ろい行く季節を、旅人になぞらえて「行く」と形容するが、春と秋だけのもので、「行く夏」「行く冬」とはいわない。
2024年11月5日火曜日
北窓からは行く秋さえもみえぬ
北窓からは行く秋さえもみえぬ
この部屋は北向き、窓から見えるのは駐車場、季節感がないなぁ。
きたまどからは ゆくあきさえも みえぬ
季語:行く秋(ゆくあき)
過ぎさってゆく秋のこと。秋から冬へと移ろい行くさま。「行く春」と違って寂寥感に満ちており、秋を惜しむ気持ちが深く現れた季語である。移ろい行く季節を、旅人になぞらえて「行く」と形容するが、春と秋だけのもので、「行く夏」「行く冬」とはいわない。
2024年11月4日月曜日
長き夜を眠れぬままに3号室
長き夜を眠れぬままに3号室
部屋の掃除のため仮に3号室にきたもののステーションからの音が大きくて。
ながきよを ねむれぬままに さんごうしつ
季語:長き夜(ながきよ)
秋の夜の長いことをいう。秋分が過ぎると、昼よりも夜が長くなり気分的にも、夜の長さが身にしみる。残暑もなくなり、夜業や読書にも身が入る。春の「日永」に対応する季語である。
2024年11月3日日曜日
ベイスターズ日本一の星月夜
ベイスターズ日本一の星月夜
日本シリーズで横浜ベイスターズが日本一になりました。おめでと~☆彡。
べいすたーず にっぽんいちの ほしづきよ
季語:星月夜(ほしづきよ)
月のない星明りにだけの夜空を言う。月が出ているように明るい星空である。
2024年11月2日土曜日
台風のくずれまぎれの大嵐
台風のくずれまぎれの大嵐
台風が衰えて低気圧に変わったとはいえ雨風は激しく大嵐となりました。
たいふうの くずれまぎれの おおあらし
季語:台風(たいふう)
北大西洋か南シナ海あたりに発生する熱帯低気圧で、最大風速が約毎秒十七メートル以上のものをいう。二百十日の実りのころに日本を襲い、深甚な被害をもたらすこともしばしばである。
2024年11月1日金曜日
神無月とうにおられぬ父と母
神無月とうにおられぬ父と母
もう十一月ふと寂しさを覚える季節が始まります。
かんなづき とうにおられぬ ちちとはは
季語:神無月(かんなづき)
陰暦十月のこと。出雲の国に全国の神々が集まり、各地のお宮では神々が留守になるという。急速に季節がうつろう頃でもある。出雲では神在月、神有月ともいう。
2024年10月31日木曜日
王手なり日本シリーズ星月夜
王手なり日本シリーズ星月夜
日本シリーズは二連敗の後三連勝で横浜ベイスターズが日本一へあと一勝。
おうてなり にほんしりーず ほしづきよ
季語:星月夜(ほしづきよ)
月のない星明りにだけの夜空を言う。月が出ているように明るい星空である。
2024年10月30日水曜日
行く秋の薄日の道の水溜り
行く秋の薄日の道の水溜り
午前中に止んだ雨が残した水溜りに雲間から薄日が射した道を行く。
ゆくあき
の うすびのみちの みずたまり
季語:行く秋(ゆくあき)
過ぎさってゆく秋のこと。秋から冬へと移ろい行くさま。「行く春」と違って寂寥感に満ちており、秋を惜しむ気持ちが深く現れた季語である。移ろい行く季節を、旅人になぞらえて「行く」と形容するが、春と秋だけのもので、「行く夏」「行く冬」とはいわない。
2024年10月29日火曜日
出涸らしのような雨ふる暮の秋
出
涸らしのような雨ふる暮の秋
窓の外は雨、昨日も一昨日も雨、秋晴の青い空が見たいのです。
でがらしの ようなあめふる くれのあき
季語:暮の秋(くれのあき)
秋も終わり近い頃をいう。秋の夕暮ではない。「晩秋」より心理的な要素を含む。「暮の秋」「行く秋」「秋深し」の順に秋を惜しむ気持ちが濃くなる。
2024年10月28日月曜日
長き夜の明けても先の見えぬ空
長き夜の明けても先の見えぬ空
選挙は与党の過半数割れとなり、ニュースでは政治の行方を話しています。
ながきよの あけてもさきの みえぬそら
季語:長き夜(ながきよ)
秋の夜の長いことをいう。秋分が過ぎると、昼よりも夜が長くなり気分的にも、夜の長さが身にしみる。残暑もなくなり、夜業や読書にも身が入る。春の「日永」に対応する季語である。
2024年10月27日日曜日
日本シリーズナイターの秋時雨
日本シリーズナイターの秋時雨
テレビでは選挙速報が流れる、日本シリーズ第二戦は雨が降り出した。
にほんしりーず ないたーの あきしぐれ
季語:秋時雨(あきしぐれ)
秋も終わりの頃に、降ってはすぐにやむ雨のことで、どこか侘し い感じを残す。『古今集』以来用いられている。時雨は冬。
2024年10月26日土曜日
弟と妹のこころ身に沁む夜
弟と妹のこころ身に沁む夜
離れて暮らす弟と妹のことを思いメールを送っていると淋しくなる夜。
おとうとといもうとの こころ みにしむよ
季語:身に沁む(みにしむ)
秋の冷気やものさびしさが、身に深くしみるように感じること。和歌では「身にしむ風」「身にしむ秋」などと秋の冷やかさとともにつのるものさびしさをあらわす言葉だった。
2024年10月25日金曜日
秋思かな裏金だとか闇バイトとか
秋思かな裏金だとか闇バイトとか
選挙になると政治資金の裏金問題と近頃増えいる闇バイトの強盗傷害事件。
しゅうしかな うらがねだとか やみばいととか
季語:秋思(しゅうし)
秋になって、心に何かを感じたり思ったりをすることをいう。春は春愁といい、秋は秋思という。愁いに比べ、、思いは乾いた感じがある。
。
2024年10月24日木曜日
秋の昼茹でそら豆の塩加減
秋の昼茹でそら豆の塩加減
雨後の蒸し暑いお昼に爽やかな薄緑のそら豆の塩加減がちょうどイイ。
あきのひる ゆでそらまめの しおかげん
季語:秋の昼(あきのひる)
大気が澄み、秋の気配の濃くなってきた頃の昼間をいう。木立の影、日溜りなどにも秋特有の色がにじみ出る。
2024年10月23日水曜日
止んだのも只の気まぐれ秋しぐれ
止んだのも只の気まぐれ秋しぐれ
変わりやすい人の心と秋の空、来週は晴れて散歩ができますように。
やんだのも ただのきまぐれ あきしぐれ
季語:秋時雨(あきしぐれ)
秋も終わりの頃に、降ってはすぐにやむ雨のことで、どこか侘し い感じを残す。『古今集』以来用いられている。時雨は冬。
2024年10月22日火曜日
天高し梯子の先の宙ぶらり
天高し梯子の先の宙ぶらり
屋根にかかっている梯子の先は秋の空に伸びきってこれからどうする。
てんたかし はしごのさきの ちゅうぶらり
季語:天高し(てんたかし)
秋になると、大気が澄むので空が高くなったような感じがする。これが「秋高し」だが、「天高し」の方が一般的。
2024年10月21日月曜日
疼痛の左脇腹夜寒かな
疼痛の左脇腹夜寒かな
夜中に左脇の痛みで目が覚めた、寝るときに寝巻を巻き込んでいたらしい。
とうつうの ひだりわきばら よさむかな
季語:夜寒(よさむ)
夜更けになると感じられる寒さ。日中感じられない寒さも、夜になると冷えて寒さが際立つ。「朝寒」とは異なり、古くから詩歌に詠まれてきた。「寒き夜」、「夜寒き」は冬である。
2024年10月20日日曜日
吹き替えの言葉しみ入る秋ともし
吹き替えの言葉しみ入る秋ともし
映画「愛する人に伝える言葉」をもう一度観て、言葉が心にしみました。
ゆきかえの ことばしみいる あきともし
季語:秋ともし(あきともし)
秋の夜に灯す明りのこと。長い夜を明りのもとで静かに味わい、語らい、書に親しむ。夜学や夜業のための明りでもある。
2024年10月19日土曜日
巻き爪の足の小指の爪秋思
巻き爪の足の小指の爪秋思
左足の小指の爪だけ分厚くなっていて如何ともし難く刃が立たない。
まきづめの あしのこゆびのつめ しゅうし
季語:秋思(しゅうし)
秋になって、心に何かを感じたり思ったりをすることをいう。春は春愁といい、秋は秋思という。愁いに比べ、、思いは乾いた感じがある。
2024年10月18日金曜日
蓑虫や今朝は着替えの金曜日
蓑虫や今朝は着替えの金曜日
金曜日は着替えの日、うすら寒い朝身ぐるみ剥がされる蓑虫の気分。
みのむしや けさはきがえの きんようび
季語:蓑虫(みのむし)
ミノガ科のガの幼虫。体から分泌した糸で樹木の枝や葉を綴り、蓑(雨具)のような巣を作ってその中に潜む。枝にぶら下がって揺れる様は寂しげ。鬼の子ともいう。
2024年10月17日木曜日
コスモスや若き眼差し眩しかり
コスモスや若き眼差し眩しかり
看護実習お疲れ様でした。いつかまた会える日を楽しみにしています。
こすもすや わかきまなざし まぶしかり
季語:コスモス(こすもす)
キク科の一年草。高さ二メートルくらいになる。葉は細かく裂け、茎はひょろひょろと伸びる。九月から十月にかけて白やピンクの花をつける。花弁が桜に似ているところから、秋桜ともいわれる。
2024年10月16日水曜日
川風に身を委ねおり夕芒
川風に身を委ねおり夕芒
中学のグランド側から下校するとき川風に吹かれながら芒を見ていた。
かわかぜに みをゆだねおり ゆうすすき
季語:芒(すすき)
イネ科の多年草。月見のおそなえとして秋の代表的な植物。秋の七草のひとつでもある。若い穂はしっとりとして油に濡れたよう。箱根の仙石原などで銀色の穂がいっせいになびくさまは壮観である。
2024年10月15日火曜日
絶望の果ての希望や十三夜
絶望の果ての希望や十三夜
闇の深さを知れば知るほど月の光の明るさを知る。
ぜつぼうの はてのきぼうや じゅうさんや
季語:十三夜(じゅうさんや)
季
旧暦九月十三夜の月。八月十五夜は望月を愛でるが、秋もいよいよ深まったこの夜は、満月の二夜前の欠けた月を愛でる。この秋最後の月であることから名残の月、また豆や栗を供物とすることから豆名月、栗名月ともいう。
2024年10月14日月曜日
食べることが運動スポーツの日
食べることが運動スポーツの日
今日はスポーツの日、体を動かせない自分には食べることが運動です。
たべることが うんどう すぽーつのひ
季語:スポーツの日(すぽーつのひ)
国民の祝日の一つ。東京オリンピックの開会式にちなんだ祝日で、「スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう」事を趣旨としている。当初は東京オリンピックが開催された十月十日であったが、現在は十月の第二月曜日。
2024年10月13日日曜日
珈琲と岩波文庫後の月
珈琲と岩波文庫後の月
珈琲と岩波文庫にハマっていた時期も今は昔嗜好は変わり目はカスミ。
こーひーと いわなみぶんこ のちのつき
季語:後の月(のちのつき)
旧暦九月十三夜の月。八月十五夜は望月を愛でるが、秋もいよいよ深まったこの夜は、満月の二夜前の欠けた月を愛でる。この秋最後の月であることから名残の月、また豆や栗を供物とすることから豆名月、栗名月ともいう。
2024年10月12日土曜日
窓開けて極上の風秋うらら
窓開けて極上の風秋うらら
今日はエアコンを止めて窓から爽やかな風を入れて過ごしています。
まどあけて ごくじょうのかぜ あきうらら
季語:秋麗(あきうらら)
秋のよく晴れた日をいう。春の「麗か」にかよう、美しく輝き、心がうっとりするような日和。
2024年10月11日金曜日
秋日和賞をあげたい人がいる
秋日和賞をあげたい人がいる
ノーベル賞のニュースを見て、私が賞を贈りたいと思うのは病院です。
あきびより しょうをあげたい ひとがいる
季語:秋日和(あきびより)
秋のよく晴れた一日をいう。風もなくおだやかなので外で過ごすのも気持ちよい。空気が澄んでいるため視界も広がり、風景などもはっきりと見える。
2024年10月10日木曜日
秋澄むや玉子豆腐の出汁の味
秋澄むや玉子豆腐の出汁の味
お昼に出された玉子豆腐の舌触りと出汁の味に一口ごとに秋を感じる
あきすむや たまごどうふの だしのあじ
季語:秋澄む(あきすむ)
秋の澄んだ大気をいう。この時期、大陸上空の乾燥した冷たい空気が流れ込むため、遠くまで澄みわたる。目に映るものだけでなく、ものの音も澄んで響くように感じられる。
2024年10月9日水曜日
そぞろ寒雨は嫌いな車椅子
そぞろ寒雨は嫌いな車椅子
午前中降り続いた雨で車椅子散歩は諦めてリハビリ室でリハビリです。
そぞろさむ あめはきらいな くるまいす
季語:そぞろ寒(そぞろさむ)
冷やかよりやや強く感ずる寒さ。「そぞろ」は「何となく」「わけもなく」の意味があり、体で感じる寒さというより、季節が移ろっていくさまを心に受け止め感ずる寒さ。
2024年10月8日火曜日
朝寒や耳に入る愚痴聞き流す
朝寒や耳に入る愚痴聞き流す
朝のケアに来た二人が何やら愚痴を言っている。触らぬ神に祟りなし。
あさざむや みみにいるぐち ききながす
季語:朝寒(あさざむ)
晩秋、朝のうちだけ、ひやりと寒さを感じる。その寒さは昼近くなると消えてしまう。「寒き朝」「今朝寒し」は冬である。
2024年10月7日月曜日
コスモスや五人の看護実習生
コスモスや五人の看護実習生
今日からの新しい看護学生が挨拶に来ました。よろしくお願いします
こすもすや ごにんの かんごじっしゅうせい
季語:コスモス(こすもす)
キク科の一年草。高さ二メートルくらいになる。葉は細かく裂け、茎はひょろひょろと伸びる。九月から十月にかけて白やピンクの花をつける。花弁が桜に似ているところから、秋桜ともいわれる。
2024年10月6日日曜日
救急搬送されし日の朝秋思
救急搬送されし日の朝秋思
この日の朝は呼吸困難て救急搬送されて気管切開することになった日。
きゅうきゅうはんそう されしひの あさしゅうし
季語:秋思(しゅうし)
秋になって、心に何かを感じたり思ったりをすることをいう。春は春愁といい、秋は秋思という。愁いに比べ、、思いは乾いた感じがある。
2024年10月5日土曜日
被災地を回る党首と秋の蝶
被災地を回る党首と秋の蝶
能登の被災地を党首が訪れている、解散総選挙も近いらしいぞ秋の蝶。
ひさいちを まわるとうしゅと あきのちょう
季語:秋の蝶(あきのちょう)
立秋を過ぎてから見かける蝶のこと。春や夏の蝶にから比べるといくらか弱々しい印象を受ける。冬が近なるとその数もめっき り少なくなる。
2024年10月4日金曜日
曼珠沙華言いようのない生きづらさ
曼珠沙華言いようのない生きづらさ
平和な国に生きながら言いようのない不安、生きづらさを感じている。
まんじゅしゃげ いいようのない いきづらさ
季語:曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
曼珠沙華は天界に咲く赤い花を表す梵語。秋、田畑の畦や土手に咲くヒガンバナ科の多年草で群生する。墓地の近辺にみられることも多いため彼岸の名がつく。毒があるといわれるが鱗茎には澱粉が多く食用にもなる。昔は飢饉に備えて植えられていたという説もある。
2024年10月3日木曜日
新月の夜も昼もなく秋時雨
新月の夜も昼もなく秋時雨
秋の空の変わりやすさ、昨日の秋晴れから一転、雨模様の曇り空。
しんげつの よもひるもなく あきしぐれ
季語:秋時雨(あきしぐれ)
秋も終わりの頃に、降ってはすぐにやむ雨のことで、どこか侘し い感じを残す。『古今集』以来用いられている。時雨は冬。
2024年10月2日水曜日
秋晴や丸刈り頭光らせて
秋晴や丸刈り頭光らせて
三週間ぶりの散歩は秋晴の真夏日、丸刈りの坊主頭がよく光ります。
あきばれや まるがりあたま ひからせて
季語:秋晴(あきばれ)
晴れわたる秋の天気のこと。秋日和と同じことであるが、秋晴は秋日和より言葉の響きがやや強い。
2024年10月1日火曜日
十月の朝なり欠伸また一つ
十月の朝なり欠伸また一つ
十月の最初の朝がやってきました。待ちわびた秋に欠伸が続けざまに。
じゅうがつの あさなりあくび またひとつ
季語:十月(じゅうがつ)
暑くもなく寒くもなく過ごしやすい月である。天候は変わりやすいが、晴れれば空気が澄んで気持ちよい。紅葉狩りや運動会などが盛んに行われる月である。
2024年9月30日月曜日
捜索の川から海へ九月尽く
捜索の川から海へ九月尽く
能登の被災地の捜索は川の上流から下流へ来て河口付近の海岸にかかる。
そうさくの かわからうみへ くがつつく
季語:九月尽く(くがつつく)
正しくは陰暦九月晦日(陽暦では十一月初め頃)をさし、行く秋を惜しむ気持ちが滲む。ただ現在では陽暦の九月晦日をさすことも多い
2024年9月29日日曜日
秋風や檻のライオンの哀しみ
秋風や檻のライオンの哀しみ
アフリカの大草原から連れてこられたライオンに秋の風が哀しみを誘う。
あきかぜや おりのらいおんの かなしみ
季語:秋風(あきかぜ)
秋になって吹く風。立秋のころ吹く秋風は秋の訪れを知らせる風である。秋の進行とともに風の吹き方も変化し、初秋には残暑をともなって吹き、しだいに爽やかになり、晩秋には冷気をともなって蕭条と吹く。秋が五行説の金行にあたるので「金風」、また、秋の色が白にあたるので「白風」ともいう。
2024年9月28日土曜日
リーリーとシンシン帰る竹の春
リーリーとシンシン帰る竹の春
上野動物園から中国へ返還される二頭のパンダに人々が列をなしている。
りーりーと しんしんかえる たけのはる
季語:竹の春(たけのはる)
竹は、たけのこの出る時期、栄養を奪われて衰える。秋になると勢いを取り戻し、葉も青々としてくる。この状態を竹の春という。
2024年9月27日金曜日
昼とろろ夕餉にとろろ秋うらら
昼とろろ夕餉にとろろ秋うらら
故郷のとろろが届き、お昼に食べて夕飯でも食べて大満足の一日でした。
ひるとろろ ゆうげにとろろ あきうらら
季語:薯蕷汁(とろろじる)
山地に自生する自然薯や、畑で作る長薯、大和芋などを卸し金で卸し、更に擂鉢で擂ったものがとろろである。それに出し汁を加えればとろろ汁ができる。青海苔や葱などの薬味を散らして頂く。麦ご飯にかければ麦とろである。消化がよくてお年寄りにも好まれる。
2024年9月26日木曜日
風に立つコスモスの道遥かなり
風に立つコスモスの道遥かなり
看護実習最終日、これからも研鑽を重ね看護師を目指し頑張って下さい。
かぜにたつ こすもすのみち はるかなり
季語:コスモス(こすもす)
キク科の一年草。高さ二メートルくらいになる。葉は細かく裂け、茎はひょろひょろと伸びる。九月から十月にかけて白やピンクの花をつける。花弁が桜に似ているところから、秋桜ともいわれる。
2024年9月25日水曜日
捜索の被災地能登の夜ぞ長き
捜索の被災地能登の夜ぞ長き
能登の大雨の被災地では行方不明の方々の捜索が続いています。
そうさくの ひさいちのとの よぞながき
季語:夜長(よなが)
秋の夜の長いことをいう。秋分が過ぎると、昼よりも夜が長くなり気分的にも、夜の長さが身にしみる。残暑もなくなり、夜業や読書にも身が入る。春の「日永」に対応する季語である。
2024年9月24日火曜日
彼岸花ついたあだ名は鉄仮面
彼岸花ついたあだ名は鉄仮面
子供の頃つけられたあだ名「鉄仮面」が嫌で嫌でしょうがなかったなぁ。
ひがんばな ついたあだなは てっかめん
季語:彼岸花(ひがんばな)
曼珠沙華は天界に咲く赤い花を表す梵語。秋、田畑の畦や土手に咲くヒガンバナ科の多年草で群生する。墓地の近辺にみられることも多いため彼岸の名がつく。毒があるといわれるが鱗茎には澱粉が多く食用にもなる。昔は飢饉に備えて植えられていたという説もある。
2024年9月23日月曜日
復興の仮設までもが秋出水
復興の仮設までもが秋出水
能登地震からの復興の最中に発生した大雨と洪水により重なる災害に。
ふっこうの かせつまでもが あきでみず
季語:秋出水(あきでみず)
盆過ぎの集中豪雨や台風がもたらす雨で河川の水があふれること。収穫を前にした田が台無しになることもある。
2024年9月22日日曜日
秋分や左右から閉じるカーテン
秋分や左右から閉じるカーテン
いつもの時分にいつものように閉じるカーテン、あぁ今日は秋分の日か。
しゅうぶんや さゆうからとじる かーてん
季語:秋分(しゅうぶん)
二十四節気の一つ。太陽の黄経が百八十度になる日。陰暦八月の中頃で白露後一五日、大体九月二十二日、二十三日に当たる。昼夜の長さが同じでここから次第に夜の方が長くなり、「秋の夜長」はここからはじまる。
2024年9月21日土曜日
重たげに雲流れ来る秋彼岸
重たげに雲流れ来る秋彼岸
秋雨前線が南下してくる気配を感じさせるような雲が空を覆い始めている。
おもたげに くもながれくる あきひがん
季語:秋彼岸(あきひがん)
秋分の日(九月二十三日ごろ)を中日とし、前後三日を含めた七日間を指す。お墓参りをし、おはぎを作ってご先祖に供える。彼岸は春と秋の二回あり、秋の彼岸は後の彼岸ともいう。ただ彼岸という場合は春の彼岸を指す。
2024年9月20日金曜日
どこまでや記録更新猛残暑
どこまでや記録更新猛残暑
大谷さんは記録をどこまで伸ばすのか、この猛残暑はどこまで続くのか。
どこまでや きろくこうしん もうざんしょ
季語:残暑(ざんしょ)
立秋を過ぎた後の暑さ。例年、八月いっぱいくらいは暑い日がつづく。いったん涼しくなった後で、暑さがぶり返すこともある。
2024年9月19日木曜日
宵闇や子規の俳句を諳んずる
宵闇や子規の俳句を諳んずる
今日は俳人正岡子規の命日、知っている子規の俳句をいくつか諳んずる。
よいやみや しきのはいくを そらんずる
季語:宵闇(よいやみ)
十五夜の名月を過ぎると、月の出は次第に遅くなっていく。従って宵の時刻の空の暗さがひときわ感じられる様をいう。
2024年9月18日水曜日
看護師を目指し実習小鳥来る
看護師を目指し実習小鳥来る
今年度二度目の看護実習が始まりました。よろしくお願いします。
かんごしを めざしじっしゅう ことりくる
季語:小鳥来る(ことりくる)
秋、日本に渡って来る鳥や、山地から人里に降りてくる小鳥たちのことをいう。鶸(ヒワ)連雀(レンジャク)尉鶲(ジョウビタキ)花鶏(アトリ)など。
名月や天津飯のてんこ盛り
名月や天津飯のてんこ盛り
名月に何を食べようか、天津飯の大盛りがいいな。
めいげつや てんしんはんの てんこもり
季語:名月
名月や黒猫の眼の爛々と
名月や黒猫の眼の爛々と
闇の中に
月光を浴びた黒猫の眼が爛々と怪しく光っている。
めいげつや くろねこのめの らんらんと
季語:名月
2024年9月17日火曜日
名月や国道沿いのパチンコ屋
名月や国道沿いのパチンコ屋
昔、信号待ちで止まったパチンコ屋の空に煌々と月が上がっていたっけ。
めいげつや こくどうぞいの ぱちんこや
季語:名月(めいげつ)
旧暦八月十五日の月のこと。「名月をとつてくれろと泣く子かな」と一茶の句にもあるように、手を伸ばせば届きそうな大きな月である。団子、栗、芋などを三方に盛り、薄の穂を活けてこの月を祭る。
2024年9月16日月曜日
秋雨や涙腺弱くなる齢
秋雨や涙腺弱くなる齢
涙は流さないほうだと思っていましたが歳のせいか涙もろくなりました。
あきさめや るいせんよわく なるよわい
季語:秋雨(あきさめ)
秋に降る雨のこと。初秋に降る暑さを和らげる雨、台風がもたらす強く激しい雨、晩秋の冷たい雨といろいろあるが、秋雨前線による秋の長雨が印象深い。春の雨にくらべて寂しい風情がある。
2024年9月15日日曜日
秋雲や御船神輿の渡る刻
秋雲や御船神輿の渡る刻
今日は故郷の御船祭りの日、昼過ぎの今ちょうど家の前あたりだろうか。
しゅううんや おふねみこしの わたるこく
季語:秋雲(しゅううん)
澄み切った蒼穹に浮かんでは消えてゆく秋の雲。鱗雲や巻積雲など秋の白い雲はくっきりと印象的である。
2024年9月14日土曜日
吸呑の水滴らせ残暑なお
吸呑の水滴らせ残暑なお
吸呑から水が漏れてぽたりぽたりと落ちてほっぺたにあたって鬱陶しい。
すいのみの みずしたたらせ ざんしょなお
季語:残暑(ざんしょ)
立秋を過ぎた後の暑さ。例年、八月いっぱいくらいは暑い日がつづく。いったん涼しくなった後で、暑さがぶり返すこともある。
2024年9月13日金曜日
秋の蚊や13日の金曜の
秋の蚊や13日の金曜の
今日は13日の金曜日と気がついてしまったからか蚊に刺される夢を見た。
あきのかや じゅうさんにちの きんようの
季語:秋の蚊(あきのか)
秋もすすみ、気温も下がってくると、蚊の動きも幾分鈍り、気のせいか羽音さえも弱々しく感ずる。刺されるのには閉口するが、何となく哀れさも覚える。
2024年9月12日木曜日
水切りの石跳ね秋の暮かかる
水切りの石跳ね秋の暮かかる
河原でよく水切りをしましたが一つ二つ跳ね沈んでしまい夕暮れてきます。
みずきりの いしはね あきのくれかかる
季語:秋の暮(あきのくれ)
秋の一日の夕暮れという意味と、秋という季節の終わりという意味がある。古来より二つの意味で使われてきたが、二つの意味が相互に響きあう場合も少なくない。古くから歌われ、「もののあはれ」「寂しさ」象徴する季語となった。
2024年9月11日水曜日
花火大会2024五句
花火大会2024五句
中天に月煌々と迎えらる
花火の間見守る人の声優し
月めがけ色とりどりの光かな
ナイアガラ静かに消えし月明かし
花火果て坂道押され車椅子
秋晴の焦げ付きそうな道をゆく
秋晴の焦げ付きそうな道をゆく
晴れて真夏のような太陽にジリジリと焦がされそうな道をゆく車椅子。
あきばれの こげつきそうな みちをゆく
季語:秋晴(あきばれ)
晴れわたる秋の天気のこと。秋日和と同じことであるが、秋晴は秋日和より言葉の響きがやや強い。
2024年9月10日火曜日
一心に水澄む水輪猫が飲む
一心に水澄む水輪猫が飲む
一心に猫が飲んでいる水は澄んで水面にきれいな同心円が広がっています、
いっしんに みずすむみなわ ねこがのむ
季語:水澄む(みずすむ)
秋になって水が澄むこと。秋は大気が澄み渡るので、水の流れにも清澄感を覚える。
2024年9月9日月曜日
秋の雷うらがえる下駄けりあげる
秋の雷うらがえる下駄けりあげる
どこかで雷が鳴っている、子供の頃よく下駄を飛ばしていた音を思い出す。
あきのらい うらがえるげた けりあげる
季語:秋の雷(あきのらい)
たんに雷といえば夏の季語であるが、秋にも入道雲が湧いて雷が鳴ったり、寒冷前線の影響で雷雨がもたらされたりする。
2024年9月8日日曜日
「ささやかなこの人生」よ秋の夕焼
「ささやかなこの人生」よ秋の夕焼
弟からのメールを読んで昔歌った「ささやかなこの人生」を思い出しました。
ささやかな このじんせいよ あきのゆうやけ
季語:秋の夕焼(あきのゆうやけ)
ただ「夕焼」と言えば夏の季語である。秋の夕焼は夏の夕焼の強烈な色、暑さとは違い、どこか寂しさを伴なうものである。
2024年9月7日土曜日
人疲れ残る暑さを夕鴉
人疲れ残る暑さを夕鴉
一日苦手な看護師さんで疲れた夕方の空を鴉があっけらかんと飛んでゆきます。
ひとづかれ のこるあつさを ゆうがらす
季語:残る暑さ(のこるあつさ)
立秋を過ぎた後の暑さ。例年、八月いっぱいくらいは暑い日がつづく。いったん涼しくなった後で、暑さがぶり返すこともある。
2024年9月6日金曜日
心なし秋めく風と思いしが
心なし秋めく風と思いしが
朝はなんとなく秋めいてきたような気がしたのも束の間、残暑はあとひと月?
こころなし あきめくかぜと おもいしが
季語:秋めく(あきめく)
周辺の景色や空気が秋らしくなってくることを言う。目や耳や肌で秋の訪れを感じ取った感慨がこの季語の本意である。
2024年9月5日木曜日
食べて寝て起きて一句かなかなかな
食べて寝て起きて一句かなかなかな
夕食の後一日を振り返りながら眠り翌朝は昨日の一句を詠む、私も日暮らし。
たべてねて おきていっく かなかなかな
季語:かなかな(かなかな)
蜩は明け方や日暮に澄んだ鈴を振るような声でカナカナと鳴くのでかなかなともいう。未明や薄暮の微妙な光に反応し鳴き始める。鳴き声には哀れさがあり人の心に染みるようである。
2024年9月4日水曜日
この人もまた見るからに残暑バテ
この人もまた見るからに残暑バテ
夏バテや残暑バテの人が多いようですがツクツクボウシは元気に鳴いている。
このひとも またみるからに ざんしょばて
季語:残暑(ざんしょ)
立秋を過ぎた後の暑さ。例年、八月いっぱいくらいは暑い日がつづく。いったん涼しくなった後で、暑さがぶり返すこともある。
2024年9月3日火曜日
新涼のベッドシーツや風呂あがり
新涼のベッドシーツや風呂あがり
秋の高気圧から北風が吹いて涼しくなり、風呂あがりの心地よさが嬉しい。
しんりょうの べっどしーつや ふろあがり
季語:新涼(しんりょう)
秋に入ってから感じる涼しさのこと。「涼し」だけでは、夏の季語となる。夏の暑さの中で感じられる涼しさではなく、「涼しく過ごしやすい季節」になってきたことをいう。
2024年9月2日月曜日
秋暑し火災報知器また誤報
秋暑し火災報知器また誤報
ようやく去った台風のあと残暑がぶり返してきた時に火災報知器が誤報とは。
あきあつし かさいほうちき またごほう
季語:秋暑し(あきあつし)
立秋を過ぎた後の暑さ。例年、八月いっぱいくらいは暑い日がつづく。いったん涼しくなった後で、暑さがぶり返すこともある。
2024年9月1日日曜日
冬瓜の葛あん一匙昼小雨
冬
瓜の葛あん一匙昼小雨
雨が小止みになった昼食の冬瓜の葛あんかけを一匙一匙とろっとして旨い。
とうがんの くずあんひとさじ ひるこさめ
季語:冬瓜(とうがん)
熱帯アジア原産のウリ科の一年草。果実は淡緑色、楕円形でとても大きい。熟して淡緑色の外皮が白いろう質におおわれた頃に収穫する。長い貯蔵に耐え、半年ほどももつという。煮食、葛あんかけ、汁の実などにして食べる。白い果肉は煮ると透きとおって涼しげ。淡泊な味わいで、独特の食感がある。
2024年8月31日土曜日
今日どうする明日どうする台風来
今日どうする明日どうする台風来
迷走台風が近づいてきて大雨の予報、通勤の安全が確保できるか心配そう。
きょうどうする あしたどうする たいふうく
季語:台風(たいふう)
北西太平洋か南シナ海あたりに発生する熱帯低気圧で、最大風速が約毎秒十七メートル以上のものをいう。二百十日の実りのころに日本を襲い、深甚な被害をもたらすこともしばしばである。
2024年8月30日金曜日
天地の音立つ流れ秋出水
天地の音立つ流れ秋出水
台風が来る前に記録的な大雨となり山を崩し大地を泥水が音立てて流れる。
あめつちの おとたつながれ あきでみず
季語:秋出水(あきでみず)
盆過ぎの集中豪雨や台風がもたらす雨で河川の水があふれること。収穫を前にした田が台無しになることもある。
2024年8月29日木曜日
台風はまだ遠いはず水を飲む
台風はまだ遠いはず水を飲む
強い勢力の迷走台風の影響で遠く離れたところにも大雨や竜巻が発生!
たいふうは まだとおいはす みずをのむ
季語:台風(たいふう)
北西太平洋か南シナ海あたりに発生する熱帯低気圧で、最大風速が約毎秒十七メートル以上のものをいう。二百十日の実りのころに日本を襲い、深甚な被害をもたらすこともしばしばである。
2024年8月28日水曜日
海風がジトッ頑固な法師蝉
海風がジトッ頑固な法師蝉
三週間ぶりの散歩は湿気を持った海風に吹かれ、ツクツクホーシの声が!
うみかぜが じとっがんこな ほうしぜみ
季語:法師蝉(ほうしぜみ)
確かにツクツクホーシツクツクホーシと聞こえてくる。うまい名をつけたものである。鳴き声を聞いていると一段と秋が深まり行くようである。蜩よりもこちらが長生き。寒蝉ともいう。
2024年8月27日火曜日
日がな一日台風のニュースかな
日がな一日台風のニュースかな
非常に強く発達した台風の予想進路が定まらずニュースは一日中伝えています。
ひがないちにち たいふうの にゅーすかな
季語:台風(たいふう)
北西太平洋か南シナ海あたりに発生する熱帯低気圧で、最大風速が約毎秒十七メートル以上のものをいう。二百十日の実りのころに日本を襲い、深甚な被害をもたらすこともしばしばである。
2024年8月26日月曜日
秋暑し飽食の今米不足
秋暑し飽食の今米不足
昨年の猛暑やインバウンドや防災用の備蓄などの影響で米不足とは?!
あきあつし ほうしょくのいま こめぶそく
季語:秋暑し(あきあつし)
立秋を過ぎた後の暑さ。例年、八月いっぱいくらいは暑い日がつづく。いったん涼しくなった後で、暑さがぶり返すこともある。
2024年8月25日日曜日
うたたねの吾を一喝日雷
うたたねの吾を一喝日雷
穏やかな日曜日いつの間にかうたた寝をしていて突然の稲光と雷鳴に!
うたたねの われをいっかつ ひがみなり
季語:日雷(ひがみなり)
晴天に起こる雷で、雨を伴わないもの。
2024年8月24日土曜日
庭池の水面に揺らす月涼し
庭池の水面に揺らす月涼し
子供のころ本家の庭に祖父が鯉を育てていた池があり水遊びの思い出が。
にわいけの みなもにゆらす つきすずし
季語:月涼し(つきすずし)
夏の夜といっても暑苦さに変りはないが、古来より暑い昼が去って、夏の夜空に煌々と輝く月に涼しさを感じるというのが本意である。
2024年8月23日金曜日
一点差嗚呼それぞれの夏終る
一点差嗚呼それぞれの夏終る
タイブレークとなった決勝戦は一点差に泣き笑う結果で夏が終りました。
いってんさ ああそれぞれの なつおわる
季語:夏終る(なつおわる)
夏の終りである。果てる、終る、の語には物悲しい思いがつきまとう。帰省や避暑などが終わり、去り行く夏が惜しまれる。
2024年8月22日木曜日
残暑お見舞い一句申し上げます
残暑お見舞い一句申し上げます
暦の上では処暑となりましたが残暑厳しい頃、いかがお過ごしですか。
ざんしょおみまい いっく もうしあげます
季語:残暑(ざんしょ)
立秋を過ぎた後の暑さ。例年、八月いっぱいくらいは暑い日がつづく。いったん涼しくなった後で、暑さがぶり返すこともある。
2024年8月21日水曜日
朝焼の雲の棚引く静かさよ
朝焼の雲の棚引く静かさよ
日の出の時間が少し遅くなってきて朝焼の雲が秋の気配をただわせます。
あさやけの くものたなびく しずかさよ
季語:朝焼(あさやけ)
太陽の光が大気層を通過する時の散乱現象で、日の出の時に東の空が紅黄色に染まることをいう。夏が最も色鮮やかで、天気が下り坂になる前兆でもある。
2024年8月20日火曜日
おしまいの線香花火おとなしく
おしまいの線香花火おとなしく
手花火の派手なものから始めて残った線香花火を一人一本づつ神妙に。
おしまいの せんこうはなび おとなしく
季語:線香花火(せんこうはなび)
線香花火は、日本のおもちゃ花火の代表的一種で、手持ち花火の一種。花火線香(はなび せんこう)ともいう。江戸時代前期に開発された。
その名は、ゼラチンで練った黒色火薬を稲藁の先に塗って火をつけ、香炉に線香のように立てて遊んだことに由来するとされる。
2024年8月19日月曜日
飲み込みの遅き食道秋の雷
飲み込みの遅き食道秋の雷
CT検査で、食道に食べたものや飲んだものが残っているとの診断が!
のみこみの おそきしょくどう あきのらい
季語:秋の雷(あきのらい)
たんに雷といえば夏の季語であるが、秋にも入道雲が湧いて雷が鳴ったり、寒冷前線の影響で雷雨がもたらされたりする。
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